皆さん、こんにちは。
心理カウンセラーの駒居です。
さて、私たちは生きている中で様々な感情を感じますが、その中で「不安」というものは、とてもつらいものがあります。
心理学的には不安というものは「自分を脅かす可能性のある破局や危険を予測することによって生じる不快な感情」ということになります。
様々な場面で私たちは不安を感じますが、どのような場面であっても共通しているのが「自分が脅威にさらされるのでは?」という思いです。
不安という感情は誰しもが感じるものですが、しかし程度を超えてしまうと「心の健康」に関する問題となります。
不安に伴う心の健康が損なわれてしまっている典型的な例が「不安障害」です。
不安障害の詳しい内容は割愛しますが、しかし不安に心が支配されて自分ではどうすることもできない、という状態は本当に苦しいものです。
そのため、不安の度合いが強くて自分では手に負えないという場合は、何か知らのサポート、例えば医療やカウンセリングを受けることで改善することができます。
ただ、その前に大切になってくるのは不安との向き合い方です。
不安の度合いが強くなると「自分ではどうすることもできない」という「制御困難さ」に圧倒されることになります。
そうした場合、その不安そのものを消そうとしてもうまくいきません。
むしろ不安を何とか押さえ込もうとするのではなく、まずは「私は今、とても不安な状態にいるのだ」という事を理解することが大切です。
そもそも、不安というのは本来私たちが生活するうえで必要不可欠な感情です。
問題なのは、不安がある事ではなく、その不安に圧倒されてしまう事なのです。
その不安に圧倒されないために、まずは「いま、私は何に対して不安を感じてるのだろうか?」という事に気づくことが大切です。
つまり、不安の結果として「悪いことが起きる」ということに注意を向けるのではなく、その「悪いことが起きる」という思いの原因となっている出来事や思いについて気づくという事です。
そこに気づくことができたら、あとは「その『悪いこと』は、本当に起きるのかな?」という素朴な疑問を持ってみてください。
そうすることで、不安に巻き込まれ、圧倒されることが軽減されるようになっていきます。
ただ、どうしても不安に圧倒されてしまって、どうすることもできないという場合もあります。
そうしたときは、一人で抱え込まないで、助けになりそうなサポートを受けてくださいね。