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復職が難しい理由

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復職が難しい理由

復職が難しい理由

2024/02/03

みなさん、こんにちは。

心理カウンセラーの駒居です。

さて、いまうつ病などが原因で休職をしておられる方は、復職について様々なご不安があるのではないでしょうか?

 

恐らく、その不安は「復職しても、今までのように仕事ができるだろうか?」というものではないでしょうか?

 

こころの病気が良くなっても残存症状がある場合も珍しくないため、それが不安という方もおられるでしょう。

 

また復職する職場が十分な支援体制を持っていないという事もあるかもしれません。

 

ここで考えて頂きたい点が3つあります。

 

まず、こころの病気になったのは、あなたが原因ではないという事です。

 

うつ病を始めとした精神疾患や精神障害が生じるメカニズムはとても複雑です。

 

そのため、「復職出来ないのはこころが弱いからだ」「復職に前向きになれないのは勇気がないからだ」という事は決してありません。

 

次に、復職…だけではなく、こころの病気は負鬱の病気と同じように周囲のサポートが必要です。

 

一人で何もかもしなければならないというものではありません。

 

復職するという場合に、周囲のサポートを必要とするのは自然な事であり、また当たり前の、とても大切なことです。

 

最後に、復職を考えるお気持ちは理解できますが、決して急いではならないという事です。

 

というのは、こころの状態が整っていない中で急いで復職をした場合、またこころの問題がぶり返してしまう可能性があります。

 

復職の判断基準の1つとして、厚労省が発表している「職場復帰支援の手引き」にある、復職の判断基準が役に立つかもしれません。

 

その中で、復職の判断基準が7つ示されています。

 

以下、その内容を転載します。

 

・休職した方が十分な意欲を示している

・通勤時間帯に一人で安全に通勤ができる

・決まった勤務日・時間に就労が継続できる

・業務に必要な作業ができる

・作業による疲労が翌日までに十分回復する

・適切な睡眠覚醒リズムが整っている

・業務遂行に必要な注意力・集中力が回復している

※一部表現を変えています。

 

上記の基準をいきなりすぐに、という事は決して簡単ではありません。

 

復職を考える場合、どうしてもすぐに以前のような仕事を…と考えがちですが、それは少し無理があります。

 

むしろ、職場やご家族、主治医やカウンセラーの支援を受けながら、試し出勤制度を使うなど、徐々に復職する方が無理がありませんし、長い目で見れば良い結果に結びつきます。

 

お仕事に復帰するという事は、自分自身に自信を持つという意味でも、また社会的な意味においてもとても重要な意味を持ちます。

 

だからこそ、決して急がないで、必要な場合は誰かに「助けてください」と言ってください。

 

その「助けてください」という一声が、あなたを助けることになります。

 

復職は急ぐものではなく、「まずは準備が大切!」と考えて、無理のないペースで行ってくださいね。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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