皆さん、こんにちは。
心理カウンセラーの駒居です。
今回は、リワーク(復職)について、少し踏み込んでお話をしたいと思います。
私のカウンセリングルームには「適応障害」や「うつ病」の診断を受けている方が少なくありません。
しかし、そうした方々の中で一定数、どうしても症状がなかなか良くならずにリワークできない…という状態に至っている方もおられます。
この場合、「リワークしたいけど、その症状がなかなか改善しない」ということを主治医の先生にご相談いただきたいのですが、心理カウンセラーとして「適応障害やうつ病だけの問題ではないかも」と感じることがあります。
私は一介の心理カウンセラーですので、病名の診断等はできません。
ただ、適応障害やうつ病は二次的疾患で、本来的に発達障害が隠れているがゆえに適応障害やうつ病がなかなか良くならないという場合も珍しくありません。
一般に自閉症スペクトラムや注意欠陥・多動性障害を持っている方の約70%以上の方が精神疾患を併発しているというデータもあります。
そして発達障害がある場合…
・自分自身の感情が過剰あるいは乏しい
・否定的な自己概念
・対人関係に関する問題
という3つが生じやすくなります。
そのため、発達障害が根底にあるのであれば、ケアの方向性も変わってきますよね。
まずは、発達障害特有の問題を解決を考えながら、その上で適応障害やうつ病に対処するということになります。
発達障害が根底にあるかどうかは主治医の先生にご相談いただくしかないのですが、なかなか症状がよくならないという場合は「セルフモニタリング」を意識すると対処しやすくなります。
これはご自身が自分の身に何が起こっているのか、ということを客観的に「見える化」するものです。
そうする捉えどころのない症状の輪郭が見えてきたり、あるいはご自身なりの対処法が見えてくる、ということもあります。
さらに心理カウンセラーとそのセルフモニタリングの情報を共有することによって適切な対応が可能になります。
もしも、症状に振り回されがち、ということがあればセルフモニタリングを意識するようになさってください。
では、また次回の更新でお会いしましょう。