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トラウマとPTSDの心理カウンセリング

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トラウマやPTSDを心理カウンセリングで解決する~心理カウンセリングのケアの効果~

トラウマやPTSDを心理カウンセリングで解決する~心理カウンセリングのケアの効果~

2024/09/19

みなさん、こんにちは。

心理カウンセラーの駒居です。

 

今日は心理カウンセリングにおいてトラウマやPTSD(心的外傷ストレス障害)のケアについて解説したいと思います。

 

私たちの人生の中で、トラウマや心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、心の深い部分に強い影響を及ぼすことがあります。

 

しかし、こうした過去の出来事に縛られることなく、前に進む力を取り戻すことができるのです。

 

今回は、トラウマやPTSDに対する心理カウンセリングの有効性と、特に認知行動療法がどのように役立つかをお話ししたいと思います。

 

トラウマやPTSDとは

 

まず、トラウマやPTSDについて簡単に説明しましょう。

 

トラウマは、心に強い衝撃を与える出来事がきっかけとなり、その後も長期間にわたって苦しむ状態を指します。

 

交通事故や自然災害、虐待や戦争体験などがトラウマの原因となることが多くあります。

 

一方、PTSDは、トラウマを経験した後に発生する精神的な症状で、フラッシュバックや過度な警戒心、感情の麻痺といった特徴があります。

 

認知行動療法(CBT)によるトラウマとPTSDの治療

 

認知行動療法は、トラウマやPTSDに対して非常に効果的な治療法の一つです。

 

CBTの基本的な考え方は、「思考、感情、行動が相互に影響し合っている」というものです。

 

つまり、私たちがどのように出来事を認識し、どのように反応するかが、心の状態に大きな影響を与えるということです。

 

(1)トラウマ記憶の再処理


トラウマを経験すると、その記憶が脳内で適切に処理されず、繰り返しフラッシュバックとして蘇ることがあります。

 

CBTでは、クライアントがトラウマ体験を安全な環境で思い出し、その出来事に対するお辛い認識を変えていくサポートをします。

 

これにより、過去の出来事を新しい視点で捉え直し、過去に縛られることなく生活を送ることができるようになります。

 

(2)思考を適切かつ健康的な状態に修正


トラウマやPTSDの影響で、「自分は無力だ」「世界は危険な場所だ」といった否定的な思考に囚われがちになります。

 

CBTでは、こうした思考の歪みを見つけ出し、より現実的で前向きな考え方に置き換える練習を行います。

 

これにより、トラウマの影響で生じる自己否定や不安感を減らし、日常生活での自信を取り戻すことができます。

 

(3)エクスポージャー法(暴露療法)


CBTの一環として行われる「エクスポージャー法(暴露療法)」は、トラウマに関連する状況や感情に少しずつ慣れていくことで、トラウマに対する過剰な反応を和らげる方法です。

 

たとえば、PTSDで苦しむ人が特定の場所や状況を避ける傾向にある場合、その場所や状況に少しずつ直面することで、避け続けることがもたらす不安を減少させることができます。

 

これは、心理学的に「習慣化」や「消減」と呼ばれ、反復することで恐怖感が薄れるメカニズムに基づいています。

 

臨床心理学の知見

 

臨床心理学の研究において、CBTはトラウマやPTSDに対する最も効果的なアプローチの一つとして広く支持されています。

 

多数の臨床試験では、CBTを受けたクライアントの多くが、フラッシュバックや不安感の減少、生活の質の向上を報告しています。

 

また、CBTは薬物療法と組み合わせることで、より効果が高まることもありますが、非薬物療法としても単独で効果を発揮することが確認されています。

 

さらに、近年では「トラウマに特化した認知行動療法(TF-CBT)」というアプローチも注目されています。

 

これは特にトラウマを抱える子供や青少年に対して有効であり、彼らが経験した出来事を安全に処理し、心理的な回復をサポートするための特別な手法です。

 

心理カウンセリングの効果を引き出すために

 

トラウマやPTSDの治療において、心理カウンセリングは時間がかかることもありますが、焦らずに続けることが重要です。

 

カウンセリングの効果を最大限に引き出すために、いくつかのポイントを心に留めておくと良いでしょう。

 

(1)自分のペースを大切にする


トラウマは非常にデリケートな問題であり、無理に急ぐことは逆効果になることがあります。カウンセリングでは、自分のペースで進めていくことが大切です。

 

(2)カウンセラーとのオープンなコミュニケーション
カウンセリングが効果を発揮するためには、カウンセラーに対してお話しできる無理のない範囲でオープンに思いをお話しいただくのが効果的です。

 

安心して話せる環境でオープンなコミュニケーションを行うことで、心の深い部分にアクセスしやすくなります。

 

また、そうしたオープンなコミュニケーションに対して、心理カウンセラーは受容的・共感的に接してくれることでしょう

 

さいごに

 

トラウマやPTSDは、決して一人で抱え込むべきものではありません。

 

心理カウンセリング、特に認知行動療法は、その解決への道筋を提供してくれます。

 

もし、過去の出来事に悩んでいる方がいたら、一度カウンセリングを受けてみてください。

 

新たな一歩を踏み出すためのサポートが、きっと得られるはずです。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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