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ストレスが心と体に与える影響とは?精神疾患に至るリスクを知っておこう

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ストレスが心と体に与える影響とは?精神疾患に至るリスクを知っておこう

ストレスが心と体に与える影響とは?精神疾患に至るリスクを知っておこう

2024/09/24

皆さん、こんにちは。

こころのケア心理カウンセリングROOMの心理カウンセラー、公認心理師の駒居です。

 

日々の生活の中で、私たちは多くのストレスに直面しています。仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、将来への不安など、現代社会は多くのストレス要因に満ちています。

 

これらのストレスが心身にどのような影響を与え、最悪の場合、精神疾患にまで至ることがあるのかを今回はお伝えしたいと思います。

 

ストレスの種類とその影響

 

まず、ストレスには「急性ストレス」と「慢性ストレス」の2種類があります。

 

急性ストレスは、一時的な問題や困難に対する反応で、短期間で収束することが多いです。

 

たとえば、試験前の緊張や、大切なプレゼンの直前の不安がこれに当たります。

 

一方で、慢性ストレスは長期間続くストレスです。

 

職場での長時間労働や、家庭内の問題、人間関係のトラブルが解消されず、長期間にわたって心に負担をかけ続けると、それが慢性ストレスになります。

 

この慢性ストレスが心身に深刻な影響を及ぼし、精神疾患に発展するリスクが高まるのです。

 

ストレスが心と体に与える影響

 

では、具体的にストレスが心と体にどのような影響を与えるのでしょうか?

 

(1)心の影響:不安やうつ(鬱)病のリスク増大

 

慢性的なストレスは、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンのバランスを乱し、不安やうつ(鬱)状態を引き起こすことがあります。

 

臨床心理学の知見では、ストレスが過剰にかかることで、脳の一部である海馬の縮小や前頭前野の機能低下が見られることが知られています。

 

これらの変化は、感情の調整や思考の柔軟性を損ない、精神的なバランスを崩す原因となります。

 

長期間のストレスにさらされることで、イライラや気分の落ち込みが慢性的に続き、結果的にうつ(鬱)病や不安障害といった精神疾患のリスクが高まることが報告されています。

 

例えば、仕事のストレスが強いと、仕事に対する意欲が低下し、「燃え尽き症候群」に陥ることもあります。

 

(2)体の影響:免疫力の低下や身体的症状

 

ストレスは心だけでなく、体にも直接的な影響を及ぼします。

 

ストレスを感じると、体は「戦うか逃げるか」(Fight or Flight)の反応を示し、アドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンが分泌されます。

 

これにより、一時的に身体機能が高まり、危機に対処できるようになりますが、慢性的なストレスではこのホルモンが過剰に分泌され、免疫力が低下することがわかっています。

 

免疫機能が低下すると、風邪を引きやすくなったり、感染症にかかりやすくなったりするだけでなく、アレルギー症状や皮膚疾患が悪化することもあります。

 

また、胃腸の不調や頭痛、肩こりなど、身体的な不調を引き起こすこともあります。

 

慢性のストレスは、高血圧や心臓疾患といった重篤な病気のリスクを高めることが科学的にも証明されています。

 

ストレスが精神疾患に至るプロセス

 

ストレスが原因で精神疾患に至るまでのプロセスは、次のように説明できます。

 

①ストレスによる感情のコントロール力の低下

 

慢性ストレスにさらされると、感情のコントロール力が低下します。

 

これにより、些細なことに過剰に反応したり、ネガティブな感情に振り回されるようになります。

 

通常であれば冷静に対処できる状況でも、ストレス下では過剰な反応をしてしまい、さらなるストレスを生む悪循環に陥ることがあります。

 

②思考の歪みと認知の偏り

 

慢性ストレスは、思考にも影響を与えます。

 

特に認知行動療法(CBT)で重視される「認知の歪み」が発生しやすくなります。

 

例えば、「自分は何をやってもダメだ」という全か無かの思考や、悲観的な未来予測が強まり、現実を客観的に捉えられなくなります。

 

このような歪んだ思考が長期にわたって続くと、うつ(鬱)病や不安障害といった精神疾患に進行するリスクが高まります。

 

③行動の変化と社会的孤立

 

ストレスが続くと、行動にも変化が現れます。

 

例えば、外出や人と会うことが億劫になり、徐々に社会的に孤立していくことがあります。

 

社会的なサポートが減少することで、ストレスを解消する機会が減り、さらに精神状態が悪化するという悪循環が生じます。

 

臨床心理学では、社会的孤立がうつ(鬱)病の発症リスクを高める要因であることが示されています。

 

ストレス対策と精神疾患の予防

 

では、ストレスが原因で精神疾患に至る前に、どのような対策を取るべきなのでしょうか?

 

心理カウンセリングや認知行動療法(CBT)を活用することで、ストレスに対処するためのスキルを身に付けることが可能です。

 

(1)ストレスのトリガーを特定する

 

まず、自分がどのような状況でストレスを感じるのかを理解することが大切です。

 

カウンセリングでは、具体的なストレスの要因や、それに対する感情の反応を整理し、客観的に見つめ直すことができます。

 

(2)ストレスを感じた際の対処法を学ぶ

 

ストレスがかかった際に、どう対処するかが鍵です。

 

リラクゼーション法や深呼吸、マインドフルネスなどの方法を活用することで、ストレス反応をコントロールしやすくなります。

 

特に、認知行動療法(CBT)は、思考の歪みを修正し、現実的な視点で物事を捉え直すスキルを提供します。

 

(3)社会的なサポートを活用する

 

家族や友人との交流を大切にし、孤立しないようにすることも重要です。

 

社会的なサポートがあることで、ストレスに対処しやすくなり、精神疾患に至るリスクを減少させることができます。

 

まとめ

 

ストレスが心身に与える影響は無視できないものです。

 

慢性的なストレスは、精神的な健康に深刻な悪影響を与え、最悪の場合、精神疾患に発展することもあります。

 

心理カウンセリングや認知行動療法を活用し、ストレスの対処法を学ぶことで、健全な心と体を保つことができます。

 

ストレスに悩んでいる方は、早めに対策を取ることをお勧めします。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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