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パニック障害の原因と症状、心理カウンセリングによる対策とセルフケアの方法

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パニック障害の原因と症状、心理カウンセリングによる対策とセルフケアの方法

パニック障害の原因と症状、心理カウンセリングによる対策とセルフケアの方法

2024/09/26

皆さん、こんにちは。

こころのケア心理カウンセリングROOMの心理カウンセラー 駒居義基です。

 

さて、今日はパニック障害について、その原因と症状、そして対策についてお伝えしたいと思います。

 

パニック障害は、突然の強い不安や恐怖に襲われ、心拍数の急上昇や息苦しさ、めまいといった身体的症状を伴う疾患です。

 

誰にでも起こりうるこの症状は、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

 

しかし、適切な心理カウンセリングとセルフケアを通じて、パニック障害をコントロールすることが可能です。

 

今回は、パニック障害の原因と症状、心理カウンセリングによる対策、そして自分でできる対策について詳しく解説します。

 

パニック障害の原因

 

パニック障害は、単一の原因で起こるわけではありません。

 

複数の要因が絡み合って発症することが多く、臨床心理学の研究によれば、次のような要因が考えられています。

 

1. 遺伝的要因

 

遺伝的な要因がパニック障害に関与していることは多くの研究で示されています。

 

家族に同様の不安障害を持つ人がいる場合、そのリスクが高まるとされています。

 

また、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで、不安を引き起こしやすい体質になることも指摘されています。

 

2. ストレス

 

ストレスは、パニック障害の発症に大きく影響します。

 

特に、仕事や人間関係の問題、重大なライフイベント(離婚、死別、引っ越しなど)は、パニック障害を引き起こすトリガーとなることがあります。

 

これらのストレスが積み重なることで、心と体の負担が増し、発作が起こりやすくなります。

 

3. 認知の歪み

 

パニック障害の原因の一つに、物事を過度に悲観的に解釈する「認知の歪み」があります。

 

些細な身体の異常や感覚を大きく捉え、「このまま死んでしまうのではないか」「制御できない発作がまた起こるのではないか」と考えることが、不安を増幅させます。

 

このような思考パターンが繰り返されることで、発作が強化されていきます。

 

パニック障害の症状

 

パニック障害の主な症状は、突発的で激しいパニック発作です。

 

発作は通常、以下のような身体的および心理的症状を伴います。

 

身体的症状

・動悸や心拍数の急上昇

・呼吸困難や息苦しさ

・発汗や震え

・めまいやふらつき

・胸の痛みや圧迫感

 

心理的症状

・強い恐怖感や不安感

・コントロールが効かない感覚

・「今にも死んでしまうのではないか」という強烈な恐怖

・非現実感や離人感(自分が現実の世界から切り離されたように感じる)

 

これらの症状が一度現れると、再発への恐怖が強まり、症状が悪化しやすくなります。

 

これを「予期不安」と呼び、さらなるパニック発作を引き起こす要因となります。

 

心理カウンセリングでの対策

 

パニック障害に対する心理カウンセリングは、効果的な治療法の一つです。

 

特に、認知行動療法(CBT)が非常に効果的であることが、数多くの臨床研究によって証明されています。

 

以下では、CBTを中心とした心理カウンセリングの対策を紹介します。

 

1. 認知行動療法(CBT)

 

CBTは、パニック障害の治療において最も効果的な方法の一つとされています。

 

CBTでは、パニック発作を引き起こす思考パターンや行動を特定し、それらを修正するためのスキルを学びます。

 

例えば、「心臓がドキドキしている、これは危険だ」と思う代わりに、「これは一時的な身体反応であり、生命に危険はない」と考える訓練を行います。

 

CBTの効果は、短期間で現れることが多く、通常は数ヶ月のセッションで改善が見られます。

 

実際に、日本国内の臨床研究でも、CBTを受けたパニック障害の患者の多くが、発作の頻度や強度が劇的に減少したとの報告がされています。

 

2. エクスポージャー療法

 

エクスポージャー療法は、不安を引き起こす状況や感覚に段階的に慣れることで、発作に対する恐怖を軽減する方法です。

 

例えば、混雑した場所や高所など、発作を引き起こしやすい状況に少しずつ慣れていくことで、過度な恐怖反応を減らすことができます。

 

カウンセラーの指導のもと、恐怖を克服するための段階的な計画を立てます。

 

自分でできる対策

 

パニック障害の対策として、セルフケアも非常に重要です。

 

心理カウンセリングと並行して取り組むことで、日常生活での発作の管理がしやすくなります。

 

ここでは、日常的にできる対策を紹介します。

 

1. リラクゼーション技法を取り入れる

 

リラクゼーション技法は、ストレスや不安を軽減するために役立ちます。

 

特に、深呼吸や瞑想、マインドフルネスといった方法は、発作時の過度な興奮を抑える効果があります。

 

例えば、深い腹式呼吸を行うことで、自律神経を整え、心拍数や呼吸を正常に戻すことができます。

 

2. 規則正しい生活習慣を心がける

 

ストレスや疲労が溜まると、パニック発作のリスクが高まります。

 

十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、ストレスを管理することが大切です。

 

また、アルコールやカフェインの摂取を控えることで、神経の過敏さを抑えることができます。

 

3. サポートを求める

 

一人で抱え込まず、信頼できる人にサポートを求めることも重要です。

 

家族や友人に自分の状況を理解してもらい、発作時の対応方法を共有することで、心の負担を軽減できます。

 

また、必要に応じて専門家に相談し、カウンセリングや医療機関での支援を受けることをお勧めします。

 

さいごに

 

パニック障害は、突然の発作や強い恐怖感に苦しむ疾患ですが、適切な対策を取ることで、コントロール可能なものです。

 

心理カウンセリングでは、認知行動療法やエクスポージャー療法が非常に効果的であり、発作の予防や管理に大きく役立ちます。

 

また、セルフケアを取り入れながら、自分自身でできる対策を実践することで、日常生活をより安定したものにすることができます。

 

パニック障害にお悩みの方は、まずは専門家に相談し、適切な治療とサポートを受けることが大切です。

 

心の健康を保ちながら、安心して日々を過ごせるようになるために、一歩を踏み出してみましょう。

 

 

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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