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適応障害とは?症状とセルフケア、心理カウンセリングによる対処法について

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適応障害とは?症状とセルフケア、心理カウンセリングによる対処法について

適応障害とは?症状とセルフケア、心理カウンセリングによる対処法について

2024/10/01

みなさん、こんにちは。

 

神戸市や芦屋市の近隣にお住まいの方にカウンセリングサービスを提供しているこころのケア心理カウンセリングROOMの心理カウンセラーの駒居義基です。

 

さて、日々の生活の中で、環境の変化やストレスが原因で心と体に負担を感じることがあります。

 

特に、環境に適応できず、ストレスが長引く場合は「適応障害」を引き起こすことがあります。

 

今回は、適応障害の概要や症状、セルフケアの方法、そして心理カウンセリングがどのようにサポートできるのかを、臨床心理学の知見を交えて解説します。

 

適応障害とは?

 

適応障害は、環境の変化や特定のストレス要因に対して、心や体が適応できず、過剰な反応を示してしまう状態を指します。

 

厚生労働省の定義を要約するとでは、適応障害は「環境に対する過度なストレス反応が持続的に生じる障害」とされています。

 

通常、ストレス源が明確で、ストレス要因に対して通常以上に反応してしまうことが特徴です。

 

例えば、仕事の異動や転職、新しい職場環境、人間関係の問題などが原因で適応障害を引き起こすことがあり、ストレスの影響が心身に及びます。

 

また、適応障害はネガティブな出来事だけではなく、結婚や出産、昇進といった一見ポジティブに思える場合でも生じるのが特徴です。

 

そして適応障害の症状ですが、ストレスの発生から3カ月以内に現れることが一般的です。

 

適応障害の主な症状

 

適応障害には、精神的および身体的なさまざまな症状があります。主な症状は以下の通りです。

 

1. 精神的症状

 

●不安感や抑うつ感:適応障害に苦しむ方は、強い不安や悲しみ、無力感を感じることが多いです。これにより、日常生活においても集中力が欠如し、意欲が低下します。

 

●イライラや感情のコントロール困難:些細なことで強くイライラしたり、感情が爆発しやすくなることがあります。

 

●引きこもりや人間関係の回避:職場や学校に行くことができなくなったり、人と会うこと自体がストレスとなり、家に引きこもりがちになることもあります。

 

2. 身体的症状

 

●睡眠障害:不安やストレスが原因で、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めることがあります。

 

●食欲不振や過食:ストレスが強くなると、食欲が失われたり、逆に過食する傾向が現れることもあります。

 

●頭痛や腹痛:ストレスは身体に直接影響を与え、頭痛や腹痛、肩こりなどの身体的な不調を引き起こすことがあります。

 

適応障害に対するセルフケアの方法

 

適応障害に対するセルフケアは、ストレスの軽減を目指した日常的な取り組みが重要となります。

 

そのため、以下のようなセルフケアの方法が有効です。

 

1. ストレス要因の特定と対策

 

自分がどのような環境や出来事にストレスを感じているのかを明確にし、その要因に対する具体的な対策を考えます。

 

例えば、仕事の負担が大きい場合は、同僚や上司に相談して業務量を調整したり、休息を取ることが重要です。

 

2. 規則正しい生活リズム

 

適応障害の改善には、生活リズムを整えることが欠かせません。

 

十分な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動は、ストレスを軽減し、心身の健康を保つために役立ちます。

 

3. リラクゼーションやマインドフルネス

 

リラクゼーション法やマインドフルネス瞑想は、心の安定を取り戻すために非常に効果的です。

 

深呼吸を意識したリラクゼーションや、今この瞬間に集中するマインドフルネス瞑想は、不安やイライラを和らげる助けとなります。

 

4. 社会的サポートの活用

 

家族や友人にストレスについて話すことも大切です。

 

誰かに話すことで心が軽くなり、孤独感やプレッシャーが和らぐことがあります。

 

周囲に話しにくい場合は、心理カウンセリングの利用を検討するのも一つの方法です。

 

適応障害に対する心理カウンセリングの効果

 

適応障害において、心理カウンセリングは非常に効果的なサポートとなります。

 

特に、認知行動療法(以下『CBT』)は適応障害の治療において広く用いられており、短期間で効果が現れやすいとされています。

 

カウンセリングを通じて、自分の思考パターンや感情の動きに気づき、ストレスに対する健全な対処法を学ぶことができます。

 

1. 認知行動療法(CBT)のアプローチ

 

CBTは、ストレスを引き起こすネガティブな思考を特定し、それを現実的で前向きな思考に変えるよう、アプローチをします。

 

例えば、「自分はこの職場ではうまくやっていけない」といった考えがある場合、それがどのように根拠のないものかを検討し、ポジティブな視点に変えていきます。

 

また行動面からも働きかけることも有効で、適応障害の症状が出ているときに取っている行動をより良いものに置き換えていくことによって、行動面から症状にアプローチをすることもできます。

 

2. ストレス管理スキルの習得

 

カウンセリングでは、ストレスを効果的に管理するための方法を得ることもできます。

 

たとえば、リラクゼーション法や時間管理術を用いて、日常生活におけるストレスを軽減する方法を実践的に取り入れることなどがそうです。

 

適応障害の研究と臨床心理学に基づく効果

 

臨床心理学の研究では、適応障害に対する治療として、認知行動療法(CBT)が効果的であることが多くの研究で示されています。

 

例えば、カナダの臨床心理学の研究では、適応障害の患者に対してCBTを用いた治療を行ったところ、約70%の患者が症状の大幅な改善を示しました。

 

また、ストレス要因が取り除かれた後でも、再発を防ぐためのスキルが身についたと報告されています。

 

適応障害は、日常のストレスが原因で引き起こされる心の問題ですが、適切な対処法と専門的なカウンセリングによって回復が可能です。

 

セルフケアとカウンセリングを組み合わせることで、心の健康を守り、前向きに生活を送るための道を一緒に見つけていきましょう。

 

神戸や芦屋でカウンセリングを提供している「こころのケア心理カウンセリングROOM」では、こうした臨床心理学の知見を活かし、適応障害に苦しむ方々への専門的なサポートを行っています。

 

最後に、適応障害で悩んでいる方にお伝えしたいのは、あなたが一人で苦しむ必要はないということです。

 

適応障害は、環境や状況に応じたストレスへの反応ですが、正しいサポートを受けることで改善していくことができます。

 

セルフケアやカウンセリングを通じて、心の負担を軽くし、より健やかな生活を取り戻すお手伝いをさせていただきます。何か気になることがあれば、ぜひ一度ご相談ください

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こころのケア心理カウンセリングRoom
兵庫県芦屋市浜芦屋町1-27   サニーコート浜芦屋302号
電話番号 : 090-5978-1871

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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