株式会社ユナイテッド

ADHD(注意欠如・多動症)とは?

お問い合わせはこちら

ADHD(注意欠如・多動症)とは?

ADHD(注意欠如・多動症)とは?

2024/10/17

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて、ADHD(注意欠如・多動症)は、主に注意力の欠如、多動性、衝動性が特徴的な発達障害です。

 

この症状は子どもだけでなく、成人にも影響を及ぼすことがあります。

 

ADHDのある人々は、集中力を維持することが難しく、タスクを完了するのに苦労することがよくあります。

 

また、感情のコントロールが難しく、衝動的な行動をとることがあります。

 

ADHDが生じやすい問題

 

ADHD(注意欠如・多動症)は、日常生活において多くの困難を引き起こすことがあります。

 

以下に、ADHDが生じやすい問題を詳しく解説します。

 

1. 学業・仕事での困難

 

ADHDのある人は、注意力の持続が難しく、集中できないことが多いため、学業や仕事において成績や成果に悪影響を及ぼすことがあります。

 

特に、以下のような点が問題となります。

 

課題の遂行: 課題を始めることや最後までやり遂げることが難しいため、提出期限に遅れることが多いです。

 

時間管理の問題: 期限を守れない、または時間の感覚が鈍くなるため、スケジュール管理が困難です。

 

2. 人間関係のトラブル

 

ADHDのある人は、衝動性やコミュニケーションの困難から、人間関係で問題を抱えることがしばしばです。具体的には次のような問題があります。

 

衝動的な行動: 相手の気持ちを考えずに発言したり、行動したりするため、誤解を招いたり、友人関係が壊れることがあります。

 

社交的スキルの不足: 社交的な状況での適切な反応が難しく、孤立感や不安感を抱えることが多いです。

 

3. 感情のコントロールの問題

 

ADHDのある人は、感情の起伏が激しくなりやすく、以下のような問題が発生することがあります。

 

不安やうつ症状: ADHDと併発することが多い不安障害やうつ病の症状が出やすく、これが日常生活にさらなる負担をかけることがあります。

 

フラストレーション: 目標を達成できないことに対するフラストレーションから、怒りや悲しみを感じることが増えます。

 

4. 自己肯定感の低下

 

ADHDのある人は、これらの問題により自己肯定感が低くなる傾向があります。例えば、次のようなことが挙げられます。

 

失敗の経験: 課題をうまくこなせないことが多く、自己評価が低くなりやすいです。

 

他者との比較: 周囲の人と自分を比較し、自分が劣っていると感じることが多くなります。

 

セルフケアの方法

 

ADHD(注意欠如・多動症)のある人が日常生活をより良くするためのセルフケア方法には、以下のようなものがあります。

 

1. 規則正しい生活リズムを保つ

 

ADHDの方は、日常生活のルーチンを確立することで、安定した生活を送ることができます。

 

具体的には、以下のようなポイントがあります。

 

睡眠: 同じ時間に寝て、同じ時間に起きることを心がけましょう。良質な睡眠は、注意力や集中力を高めるのに役立ちます。

 

食事: バランスの良い食事を心がけることで、エネルギーを持続させることができます。特に、オメガ3脂肪酸やビタミンB群が豊富な食品は脳に良い影響を与えるとされています 。

 

2. タスクリストやスケジュールを活用する

 

日々のタスクやスケジュールをリスト化することで、優先順位をつけやすくなります。

 

次のような方法が効果的です。

 

デジタルツール: スマートフォンのアプリやカレンダーを活用して、リマインダーを設定すると便利です。

 

視覚的なカレンダー: ホワイトボードや壁に貼れるカレンダーを使用して、予定やタスクを視覚的に管理しましょう 。

 

3. 短時間の集中作業

 

ADHDの方は、長時間の集中が難しい場合があります。

 

そこで、短時間で集中して作業を行う方法が効果的です。

 

ポモドーロテクニック: 25分間集中して作業し、5分間の休憩を取るというサイクルを繰り返します。これにより、集中力を持続しやすくなります 。

 

タスクの分割: 大きなタスクを小さなステップに分けて取り組むことで、達成感を得やすくなります。

 

4. 運動を取り入れる

 

身体を動かすことは、ADHDの症状緩和に役立ちます。

 

運動には、ストレスを軽減し、集中力を高める効果があります。

 

有酸素運動: ジョギングやサイクリングなどの有酸素運動は、脳の働きを活性化します。定期的な運動は、メンタルヘルスを向上させることが示されています 。

 

ストレッチやヨガ: 心を落ち着かせ、リラックスするためにストレッチやヨガを取り入れるのも良いでしょう。

 

5. リラクゼーション法

 

リラクゼーションの技術を学ぶことで、心身の緊張を和らげることができます。

 

深呼吸: 短時間の深呼吸や瞑想を行うことで、リラックスできる時間を持ちましょう。

 

マインドフルネス: 現在の瞬間に集中し、思考や感情を受け入れる練習が効果的です。これにより、ストレスへの耐性が高まります 。

 

6. 社会的サポートの活用

 

家族や友人とのコミュニケーションも、セルフケアにおいて重要です。

 

オープンなコミュニケーション: 自分の感情や悩みを話すことで、支えを得ることができます。信頼できる人に相談することが大切です。

 

サポートグループ: 同じ悩みを持つ人々と情報を共有し合うことで、共感や新しい視点を得ることができます。

 

これらのセルフケア方法を実践することで、ADHDの症状を緩和し、日常生活をより快適に過ごす手助けになります。

 

しかし、これだけでは限界があるため、専門家の支援を受けることも重要です。

 

心理カウンセリングを通じて、専門的なサポートを受けることで、より効果的な対策を見つけることができるでしょう。

 

心理カウンセリングの効果

 

ADHD(注意欠如・多動症)に対する心理カウンセリングは、クライエントに多くのメリットをもたらすことが研究によって示されています。

 

以下に、その効果を詳しく解説します。

 

1. 自己理解の向上

 

心理カウンセリングは、ADHDの症状や特性についてクライエントが理解を深める手助けをします。

 

カウンセラーとの対話を通じて、自分自身の行動パターンや感情の起伏についての認識が高まり、自分の特性を受け入れやすくなります 。

 

2. ストレス管理

 

ADHDの方は、日常生活でのストレスや不安に対処するのが難しいことがあります。

 

カウンセリングでは、ストレス管理の技術やリラクゼーション法を学ぶことができ、より効果的にストレスを軽減できるようになります 。

 

具体的には、深呼吸法やマインドフルネスを取り入れたリラクゼーション法が効果的です。

 

3. 社会的スキルの向上

 

ADHDの方は、人間関係での困難を抱えることが多いですが、心理カウンセリングを通じて社会的スキルを向上させることが可能です。

 

カウンセラーは、コミュニケーション技術や対人関係の改善に向けた具体的な戦略を提供し、実践的なスキルを身につけるサポートを行います 。

 

4. 感情の調整

 

ADHDの方は、感情のコントロールが難しいことがよくあります。

 

カウンセリングを受けることで、自分の感情を理解し、適切に表現する方法を学ぶことができます。

 

これにより、怒りや不安といった感情をより上手にコントロールできるようになります 。

 

5. 目標設定と行動計画

 

心理カウンセリングでは、クライエントが現実的な目標を設定し、その達成に向けた具体的な行動計画を立てることが重要です。

 

カウンセラーは、目標を明確にし、進捗をモニタリングするサポートを行います。

 

これにより、クライエントは自信を持って自分の目標に取り組むことができます 。

 

6. 家族とのコミュニケーション

 

ADHDは家族全体に影響を与えることがあるため、カウンセリングを通じて家族とのコミュニケーションを改善する方法を学ぶことができます。

 

家族もカウンセリングに参加することで、理解を深め、サポート体制を強化することができます 。

 

ADHDに対する心理カウンセリングは、自己理解や感情の調整、社会的スキルの向上に寄与し、日常生活をより快適に過ごすための強力なサポートとなります。

 

心理カウンセリングを通じて、ADHDの特性を理解し、より良い生活を目指す一歩を踏み出しましょう。

 

研究の紹介

 

ADHD 傾向に悩む大学生が短期カウンセリング終結後に辿ったライフストーリーでは、ADHD(注意欠如・多動症)を抱える大学生が短期カウンセリングを受けた後の経験や生活の変化について探求しています。

 

この研究は、ADHDに関連する課題やそれに対するカウンセリングの効果を深く理解するために重要な洞察を提供しています。

まとめ

 

ADHD(注意欠如・多動症)は、生活に多くの影響を与える障害ですが、セルフケアや心理カウンセリングを通じて克服することが可能です。

 

神戸市、西宮市、芦屋市でのカウンセリングサービスを活用し、心の健康を守りましょう。

 

心の問題を抱えることは自然なことですので、専門家の助けを借りて、より良い生活を目指しましょう。

----------------------------------------------------------------------
こころのケア心理カウンセリングRoom
兵庫県芦屋市浜芦屋町1-27   サニーコート浜芦屋302号
電話番号 : 090-5978-1871

お問い合わせはこちら


----------------------------------------------------------------------

この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。