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双極性障害と自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)の関係性

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双極性障害と自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)の関係性

双極性障害と自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)の関係性

2024/10/19

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて、双極性障害は気分の変動が激しい精神疾患であり、躁状態と抑うつ状態を交互に経験することが特徴です。

 

この障害は、日常生活や社会的関係に大きな影響を与えることが多く、そのため適切な理解と治療が必要です。

 

また、最近の研究では、双極性障害の背景には自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)といった発達障害特性がしばしば見られることが明らかになっています。

 

これらの特性が双極性障害の症状に影響を及ぼすことがあるため、ケアやカウンセリングの際には注意が必要となります。

 

この記事では、双極性障害の基本的な理解と、発達障害との関連性について詳しく解説し、その上で心理カウンセリングがどのように役立つかを考えていきます。

 

また神戸市、芦屋市、西宮市にお住まいの方々に向けて、専門的な支援を受ける際の参考となる情報を提供します。

 

双極性障害の概要

 

双極性障害は、気分の変動が著しい精神障害であり、躁状態と抑うつ状態を交互に経験することが特徴です。

 

この障害は、しばしばうつ病と誤解されることがありますが、双極性障害は単なるうつ病とは異なり、躁状態のエピソードが存在します。

 

躁状態では、自己過大評価や高い活動性が見られ、これは一時的な興奮状態と結びつくことが多いのが特徴です。

 

うつ病との違い

 

双極性障害と一般的なうつ病の大きな違いは、双極性障害には躁状態が存在する点です。

 

うつ病は、持続的な抑うつ気分や無気力が主な症状ですが、双極性障害はその気分の激しい変動によって特徴付けられます。

 

例えば、双極性障害の人は、極度に元気で自信に満ちた状態から、一転して深い悲しみや無力感に陥ることがあります。

 

双極性障害と発達障害の関連性

 

双極性障害の背後には、しばしば発達障害(ASDやADHD)の特性が見られます。

 

特に、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠陥・多動性障害)は、双極性障害と共存することが多く、診断が難しい場合があるとされています。

 

例えば、ASD(自閉スペクトラム症)の特性として見られる気分の変動や衝動性が、躁状態として誤解されることがあります。

 

発達障害を持つ人々は、注意の障害や過集中といった症状に悩むことが多く、これらの症状が双極性障害と重なることがあるため、鑑別診断が必要です。

 

このような背景を理解することで、適切なケアの方針を見出すことができます。

 

カウンセリングによる支援の必要性

 

双極性障害の治療において、カウンセリングは非常に重要な役割を果たします。

 

特に、この障害は気分の波が激しく、生活に多大な影響を及ぼすため、専門的な支援が不可欠です。

 

以下にカウンセリングによる支援の必要性を詳しく解説します。

 

1. 感情の安定化と自己理解の促進

 

カウンセリングは、クライエントが自分の感情や思考を整理し、理解する手助けをします。

 

双極性障害の人々は、躁状態と抑うつ状態を繰り返し経験するため、感情の変化に対する理解が重要です。

 

心理カウンセラーとの対話を通じて、自己理解が深まり、自身の感情の起伏に対する対処法を学ぶことができます。

 

このプロセスは、クライエントが自分の状態を客観的に捉えることを助け、感情の安定に寄与します 。

 

2. ストレス管理と対処スキルの習得

 

カウンセリングでは、ストレス管理や対処スキルを学ぶことができます。

 

特に双極性障害の場合、ストレスが症状を悪化させる要因となることが多いため、効果的な対処法を身につけることが重要です。

 

具体的には、リラクゼーション法、認知行動療法(CBT)などが取り入れられ、双極性障害を抱える方がストレスを軽減するためのスキルを習得します 。

 

3. サポートシステムの構築

 

カウンセリングは、クライエントが周囲のサポートを受けやすくする環境を整える手助けをします。

 

双極性障害を抱える方は、しばしば孤独を感じやすく、周囲との関係が悪化することがあります。

 

カウンセラーは、家族や友人とのコミュニケーションを改善し、支援ネットワークを構築するためのアドバイスを提供します。

 

このような支援があることで、クライエントはより良い社会的なつながりを持つことができ、回復の手助けとなります 。

 

4. 発達障害との関連性に対する理解の深化

 

双極性障害の背景には、ASD(自閉症スペクトラム障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)といった発達障害特性がしばしば見られることから、カウンセリングはこれらの特性を理解する手段としても有効です。

 

発達障害の特性を考慮に入れた上でのカウンセリングは、クライエントが抱える複雑な問題をより適切に扱うことを可能にします 。

 

 

双極性障害の治療におけるカウンセリングは、感情の安定化、ストレス管理、サポートシステムの構築、発達障害との関連性の理解を促進するための重要な手段です。

 

神戸市、芦屋市、西宮市において、カウンセリングを通じて心の健康を取り戻すサポートを受けることができます。

 

双極性障害や発達障害に関する悩みがある場合、専門家の支援を受けることを強くお勧めします。

 

研究文献の紹介

 

双極性障害と発達障害の関連性についての研究として、以下の論文が挙げられます。

 

例えば、障害者職業総合センターによる「発達障害特性と精神障害が併存 する人の就労支援のために」というスライドは、発達障害(ASDやADHD)と双極性障害(精神障害)が併存する人々に対する就労支援の必要性と課題が説明されています。

 

発達障害者や精神疾患をお持ちの方は、職場でのストレスや適応困難を抱えることが多く、特に二次的な精神障害の発症が問題視されています。

 

調査を通じて、支援の内容や効果、またそれに伴う課題が整理され、特に職業リハビリテーションの重要性が強調されています。

 

また「広汎性発達障害を基盤にもつ抑うつ状態の臨床的特徴」という研究では広汎性発達障害(PDD)を持つ方の抑うつ状態は、通常の抑うつ症状に加えて、発達障害特有の社会的相互作用の困難や、コミュニケーションの質的な障害が影響が示されています。

 

これにより、抑うつの症状が強く出ることがある一方で、通常の治療方法では効果が得られにくいケースも多いとされています。

 

研究では、特に自閉症スペクトラム(ASD)のような広汎性発達障害(PDD)の方において、抑うつ症状の出現とケアが重要な課題であることが強調されています​

 

このため、双極性障害と自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHS)の方に対するカウンセリングにおいては、広い視点からのアプローチが必要であり、包括的な支援が重要であると理解できます。

 

まとめ

 

双極性障害は、その特性として発達障害(ASD/ADHD)と関連が深く、これらの疾患はしばしば共存します。

 

双極性障害は気分の極端な変動が特徴であり、特に躁状態と抑うつ状態を経験します。

 

一方で、自閉症スペクトラム(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性は、注意の障害や衝動的な行動を引き起こすことがあり、これが双極性障害の症状と重なることがあります。

 

このような複雑な症状を理解し、適切な治療を行うためには、心理カウンセリングが非常に重要です。

 

カウンセリングを通じて、双極性障害をお持ちの方は自分自身の気持ちや行動を理解し、症状の管理方法を学ぶことができます。

 

さらに、神戸市、芦屋市、西宮市には、専門的な支援を提供するカウンセリングサービスが充実しており、個々のニーズに応じた治療が受けられます。

 

このように、双極性障害と発達障害の関連性を理解し、カウンセリングによる支援を受けることが、より良いメンタルヘルスを実現するための第一歩となるでしょう。

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電話番号 : 090-5978-1871

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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