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ひとり親家庭の子育て:子どもとの関わり方を考える

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ひとり親家庭の子育て:子どもとの関わり方を考える

ひとり親家庭の子育て:子どもとの関わり方を考える

2024/10/20

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

今回は離婚や死別、別居等でひとり親家庭になってしまった場合の、子供に対する接し方について考えてみたいと思います。

 

ひとり親家庭での子育ては、数多くの挑戦と困難が伴います。

 

母子家庭や父子家庭の多くが直面する経済的な問題、時間の制約、感情的なサポートをしっかりと提供することが求められます。

 

子どもたちに良い影響を与えるためには、特に共感を持って接することが重要です。

 

ひとり親家庭では、感情的なつながりを大切にし、子どもとのコミュニケーションを通じて健全な成長を促すことが可能です。

 

また、抱えている問題を一人で抱え込まず、周囲のサポートを受け入れることも大切です。

 

以下、ひとり親家庭での子供に対する接し方について解説します。

 

子どもに理解を持って接する

 

子どもは、なぜ片親なのかを理解するのが難しい場合が多いです。

 

親が死別や離婚に至った理由を正直に話すことは、子どもが抱える不安感を軽減する大切なステップです。

 

具体的には、親が片親となった理由や経緯を、年齢に応じた言葉で伝えることが重要です。

 

このような会話を通じて、子どもは自分の感情を理解しやすくなり、抱えている不安を軽減する手助けになります。

 

また、親と子どもが互いの気持ちを言葉にすることで、心のつながりが強化され、家庭内での信頼関係も深まります。

 

不在の親に関するネガティブな言葉を避ける

 

親が不在の場合、その親についての悪評を子どもに伝えることは避けるべきです。

 

たとえば、元配偶者への恨みを子どもに聞かせると、子どもは不在の親に対しても同様の感情を抱くようになります。

 

これは、子どもの親に対するイメージを損なうことにつながり、精神的な負担を強いることになります。

 

親にとっては難しいことかもしれませんが、子どもにとっての良い思い出やその親の良い面を伝えることで、子どもは自分の親に対するポジティブな感情を持ち続けることができるのです。

 

もう片方の親の役割の補完

 

ひとり親家庭では、片方の親が担っていた役割が欠けることが多いです。

 

このため、母親の役割や父親の役割を意識的に補完することが重要になってきます。

 

たとえば、父親がいない家庭では、近しい親族や学校の先生がその役割を果たすことができます。

 

再婚や新しいパートナーとの関係も、子どもにとって重要な学びの機会となるでしょう。

 

男女両方の性格や特性を内面に取り入れることで、子どもはバランスの取れた自己像を築くことができます。

 

経験の価値を見出す

 

ひとり親家庭には、独自の経験や学びが多く存在します。

 

世間ではひとり親家庭が不幸と見なされがちですが、実際にはポジティブな変化を実感することも多いです。

 

たとえば、「DVから子どもを守れた」「離婚後、子どもが笑顔を取り戻した」という体験は、子どもたちにとっても意味深いものとなります。

 

このようなポジティブな視点を持つことで、親子は「私たちは決してみじめな存在ではなく、心からこれで良かったと思える!」と感じることができるでしょう。

 

サポートを求める

 

ひとり親家庭では、周囲のサポートを求めることが重要です。親族や友人、地域の支援を活用することで、子どもに安心感を提供できます。

 

神戸市、芦屋市、西宮市には、ひとり親家庭向けの支援制度やサービスが多く存在しますので、積極的に活用しましょう。

 

支援を受けることで、親はストレスを軽減し、子どもとより良い関係を築くことが可能になります。

 

心理カウンセリングの有効性

 

ひとり親家庭でのストレスや不安に悩む場合、心理カウンセリングは非常に有効な手段です。

 

カウンセリングを受けることで、自分自身の感情や子どもとの関係についての理解が深まります。

 

心理カウンセラーのサポートを受けることで、ストレスを軽減し、より良い子育て環境を作ることができるのです。

 

また、カウンセリングを通じて、親自身のメンタルヘルスを維持し、安定した子育てが可能になります。

 

まとめ

 

ひとり親家庭の子育ては、時に非常に大変でストレスを伴うものです。

 

特に、親が一人で子どもの成長を支え、家庭を運営する中で感じる負担は計り知れません。

 

しかし、その中で子どもとの関係を深める方法や支援制度の活用を通じて、少しずつでも心の余裕を持てるようになることは可能です。

 

子育てにおいては、子どもに良い影響を与えるための努力が必要ですが、その道のりは時に難しさを伴います。

 

しかし、親子の感情を共有し、困難を乗り越えることで、親子の絆はさらに強くなります。

 

また、周囲とのつながりや支援を受け入れることで、孤立感を和らげ、心の余裕を生むことも大切です。

 

ひとり親家庭だからこそ得られる経験や学びを大切にし、親自身も自分の生きがいを見つけることが、子どもにとっても良い影響を与えるでしょう。

 

何より、自分たちが孤独ではないことを理解し、支え合いながら共に成長していく姿勢が、豊かな家庭生活を築く鍵となります。

 

これからも、神戸市、芦屋市、西宮市をはじめとする地域の支援制度やカウンセリングサービスを活用しつつ、少しずつ前向きな道を歩んでいきましょう。

 

【参考論文】

ひとり親家族の家庭教育と子育て

ひとり親家族と社会的排除

子どもが語るひとり親家庭―「承認」 をめぐる語りに着目して―

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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