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社交不安障害と不安のコントロール:症状を和らげるための具体策

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社交不安障害と不安のコントロール:症状を和らげるための具体策

社交不安障害と不安のコントロール:症状を和らげるための具体策

2024/10/30

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

皆さんは社交性不安障害という言葉をご存じでしょうか?

 

社交不安障害(Social Anxiety Disorder)は、他者の評価や人前での失敗に対する強い不安を特徴とする疾患で、多くの方が日常生活の場面で困難を感じています。

 

とりわけ、対人関係や社交的な場面での不安感は、自己評価の低下や回避行動を引き起こし、さらなる悪循環を生むことが知られています。

 

こうした状況で重要となるのが、不安を「自分で管理できる」というコントロール感です。

 

このブログでは、社交不安障害の方が不安のコントロール感を高めるための方法について解説し、神戸・芦屋・西宮で利用できるカウンセリングサービスのサポートがどのように役立つかをご紹介します。

 

1. 社交不安障害とコントロール感の関係


社交不安障害は、特に「自分が他者からどう見られているか」に敏感で、対人場面での失敗や否定的な評価を避けたいという強い思いが根底にあります。

 

コントロール感とは、不安を感じた際にそれを抑えたり管理できるという感覚であり、不安が高まっても自分で対処できると感じられることが、心の安定に役立ちます。

 

しかし、社交不安障害を抱える方はこのコントロール感が低い傾向があり、不安に圧倒されて回避行動に走りやすくなるのです。

 

不安を自分で管理できる感覚があると、たとえ一時的に不安が生じても状況に冷静に向き合えるようになり、対処法を見つけやすくなります。

 

しかし、コントロール感が低いと「不安にどう対応して良いかわからない」「この不安はどうにもできない」と感じやすくなり、不安が増幅されてしまいます。

 

2. 社交不安障害におけるコントロール感の低下の原因


コントロール感が低くなる背景には、以下のような要因が関係しています。

 

無力感:

 

社交不安障害の方は、人前で話すときや注目を浴びるときに不安に圧倒される感覚を持ちやすく、自分ではどうすることもできないと感じることが多いです。

 

その結果、社会的な場面を避けることで一時的に安堵を得るようになりますが、長期的には不安に対するコントロール感がさらに低下してしまいます。

 

低い自己評価:

 

自己評価が低い場合、「他人からどう思われるか」が気になりすぎてしまい、失敗を避けようとする気持ちが強まります。

 

これはさらに不安を呼び、結果的に「不安を抑えられない」という感覚につながります。

 

回避行動による悪循環:

 

不安を感じた際に避けるという行動を繰り返すと、対人関係に慣れる機会が減り、不安を管理する能力が育たないため、コントロール感は低下していきます。

 

これが「不安に対するコントロール感がさらに低下する」という悪循環を生む要因です。

 

3. コントロール感を高めるための具体的な方法


社交不安障害を抱える方がコントロール感を高めるためには、以下の方法が効果的です。

 

認知行動療法(CBT)の活用:

 

認知行動療法(CBT)は、不安を引き起こす思考パターンを見直し、修正することを目的としています。

 

社交不安障害の方は、自己批判的な思考や失敗に対する過度な恐れを抱きがちです。

 

認知行動療法では、こうした自動思考に気づき、現実的な視点から考え直す機会を設けます。

 

この過程で「不安に対処できる」というコントロール感が徐々に高まり、自己評価も改善されやすくなります。

 

段階的エクスポージャー:

 

コントロール感を高めるための有効な手段として、「エクスポージャー(曝露法)」が挙げられます。

 

エクスポージャーでは、不安を感じる場面に段階的に接していくことで、不安が少しずつ和らぎ、自己効力感が得られるようになります。

 

例えば、最初は小規模な対人場面から慣れていき、少しずつ人前での発言や人付き合いの場面に挑戦することで、不安に対するコントロール感を養っていきます。

 

自己肯定感を高めるトレーニング:

 

自己肯定感が低いと、対人不安をコントロールしにくくなります。

 

社交不安障害の方は、自己肯定感を高めるためのトレーニングを取り入れると効果的です。

 

例えば、ポジティブな自己対話(「できることに目を向けよう」「少しずつでいい」など)や、小さな成功体験を積み重ねることで、自己肯定感が高まりやすくなります。

 

これにより、不安を感じた際にも「自分には対応できる力がある」と感じやすくなり、コントロール感が高まります。

 

4. 神戸・芦屋・西宮でのカウンセリングサービスの活用


社交不安障害の症状を軽減し、不安のコントロール感を高めるためには、心理カウンセリングの利用が非常に効果的です。

 

神戸や芦屋、西宮には、社交不安障害の支援を得意とするカウンセリングサービスがあり、以下のようなサポートが受けられます。

 

認知行動療法の実施と支援:

 

カウンセリングセッションでは、認知行動療法に基づく不安のコントロール方法を身につける支援が行われます。

 

カウンセラーが対話を通じて自動思考の見直しをサポートし、不安に対する現実的な見方を育てます。

 

段階的エクスポージャーの実践支援:

 

不安を軽減するために、段階的エクスポージャーのプログラムを組んでいるカウンセリングサービスもあります。

 

カウンセラーとともに目標を設定し、少しずつ不安に向き合う訓練を重ねていくことで、コントロール感を高めやすくなります。

 

自己肯定感の強化:

 

カウンセリングでは、自己肯定感を育むためのスキルを学びます。

 

カウンセラーとのやり取りを通じて小さな達成感を積み重ね、自分に自信を持てるようになることが、日常生活でも不安を管理しやすくする要素となります。

 

5. 社交不安障害の方が不安をコントロールする力を高めるために

 


社交不安障害を抱える方にとって、不安をコントロールできる感覚は、日常生活の安定や社会的な場面での安心感を保つために非常に重要です。

 

不安に対するコントロール感を高めるためには、認知行動療法や段階的エクスポージャー、自己肯定感の向上が有効な方法となります。

 

神戸、芦屋、西宮のカウンセリングサービスを活用し、社交不安障害の方が安心して日常生活を送り、社会的な場面での不安を和らげる手助けを得ることをおすすめします。

 

不安を管理し、自信を持って日常に向き合えるよう、専門のカウンセラーの支援をぜひご検討ください。

 

参考論文

不安のコントロール感に関する基礎的検討: 社交不安障害の観点から

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こころのケア心理カウンセリングRoom
兵庫県芦屋市浜芦屋町1-27   サニーコート浜芦屋302号
電話番号 : 090-5978-1871

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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