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心の傷を癒す:トラウマの症状と効果的な対処法

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心の傷を癒す:トラウマの症状と効果的な対処法

心の傷を癒す:トラウマの症状と効果的な対処法

2024/11/01

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

私たちの心と体は、さまざまな経験や出来事から影響を受けながら日々を過ごしています。

 

特にトラウマとなる出来事は、その影響が長期にわたって現れることがあります。

 

トラウマを抱えているご本人にとって、日常生活や人間関係において困難を感じることが少なくありません。

 

心の痛みや不安、さらには身体的な症状が現れることもあるため、自分自身を守るためのケアが必要です。

 

トラウマは、心の奥深くに刻まれた傷であり、それが日常生活にどのような影響を及ぼすかを理解することが重要です。

 

このブログでは、トラウマが心と体に与える影響について詳しく解説し、その上で実践できるセルフケアの方法や、専門のカウンセリングサービスの効果について考えていきます。

 

心の健康を保ち、より良い生活を送るための手助けとなることを願っています。

 

トラウマとは?


トラウマとは、個人が経験した非常にストレスの強い出来事によって引き起こされる心理的な傷のことを指します。

 

このような出来事は、通常、極度の恐怖や無力感を伴い、その影響は長期間にわたって心や身体に残ることがあります。

 

トラウマは、事故や災害、暴力、虐待など、さまざまな形で生じる可能性があります。

 

トラウマを抱えているご本人は、日常生活の中で強い不安やストレスを感じることが多く、その結果として、社会的な関係や仕事においても困難を伴うことがあります。

 

トラウマの種類


トラウマは大きく分けて、単回性トラウマと長期反復性トラウマの2つのカテゴリーに分類されます。

 

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

 

1. 単回性トラウマ
単回性トラウマは、特定の出来事や状況によって引き起こされるトラウマです。この場合、トラウマの原因となる出来事は一度きりであることが多く、例えば以下のようなケースが含まれます。

 

事故や自然災害:

自動車事故や地震、洪水などの自然災害に遭遇した場合、その経験がトラウマとなることがあります。


暴力的な出来事:

襲撃や強盗、暴力を受けた場合も、瞬間的な恐怖やパニックが強い影響を与えることがあります。


重大な健康問題:

重病や事故による入院、手術なども、個人にとって非常にストレスフルな体験となることが多いです。


単回性トラウマは、その出来事が特定の瞬間に限られているため、心理的な影響は強烈であっても、時間とともに回復することが可能な場合があります。

 

ただし、場合によってはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症することもあり、トラウマの影響が長引くこともあります。

 

2. 長期反復性トラウマ


長期反復性トラウマは、持続的または繰り返し発生するトラウマ体験のことを指します。

 

この場合、トラウマの原因は、持続的なストレスや虐待の形を取ることが多く、以下のような事例が考えられます。

 

家庭内虐待:

子供の頃に親や保護者からの虐待を受けると、長期的な心の傷が残ります。身体的虐待だけでなく、精神的な虐待も含まれます。


性的虐待:

性的な暴力や嫌がらせを受けることで、深刻なトラウマを抱えることがあります。特に、信頼している相手からの虐待は心に大きな影響を与えます。


いじめ:

学校や職場でのいじめは、持続的な心理的ストレスを引き起こし、自己評価の低下や社会的な不安をもたらすことがあります。


長期反復性トラウマは、その影響が時間の経過とともに積み重なり、より複雑な心理的問題を引き起こすことがあります。

 

うつ病や不安障害、対人恐怖症など、さまざまな精神的な問題が発生する可能性があるため、早期の介入が重要です。

 

以上のように、トラウマはその種類に応じて異なる影響を及ぼすことがあります。

 

どちらのタイプであっても、適切なサポートが必要です。

 

トラウマによって生じる症状


トラウマは、心に深い傷を残し、その影響は心理的、身体的、社会的な面に及ぶことがあります。

 

以下では、トラウマによって生じる主要な症状を詳しく解説します。

 

1. 心理的症状


a. フラッシュバック


フラッシュバックは、過去のトラウマ体験が突然思い出される現象で、まるでその時の状況に戻ってしまったかのような感覚を伴います。

 

これは特にPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状として知られており、個人が強い不安や恐怖を再体験することになります。

 

フラッシュバックは、特定の状況や音、匂いなどが引き金となって引き起こされることが多いです。

 

b. 回避行動


トラウマ体験を避けようとする行動が現れます。

 

これは、トラウマを思い出させるような場所や人との接触を避けることを含みます。

 

例えば、事故に遭った場所を避けたり、特定の出来事を話題にすることを避けることが挙げられます。

 

この回避行動は、一時的に不安を軽減するかもしれませんが、長期的には問題を悪化させることがあります。

 

c. 感情の麻痺


トラウマの影響を受けると、感情を感じることが難しくなることがあります。

 

これは、トラウマに対する防衛反応の一つであり、感情を感じることで再び苦しむことを避けるために、感情が麻痺してしまうのです。

 

結果として、喜びや楽しさを感じることができず、生活全般にわたる無気力感が生じることがあります。

 

d. 不安や緊張感


トラウマ体験後、常に不安や緊張を感じることが一般的です。

 

特に、新しい環境や状況に対して強い恐れを抱くことがあり、その結果として社交不安や場面恐怖が現れることがあります。

 

2. 身体的症状


a. 身体的な痛みや不快感


トラウマによって引き起こされるストレスは、身体的な痛みや不快感として現れることがあります。

 

例えば、慢性的な頭痛、筋肉の緊張、胃腸の不調などがその例です。

 

これらの身体的な症状は、心理的なストレスが直接的に身体に影響を与えるために起こります。

 

b. 睡眠障害


トラウマを抱えるご本人は、睡眠に関しても問題を抱えることが多いです。

 

入眠困難や中途覚醒、悪夢などが一般的な症状です。

 

特に、フラッシュバックや不安感が強いと、リラックスして眠ることが難しくなります。

 

3. 社会的症状


a. 人間関係の問題


トラウマ体験を持つご本人は、他者との関係を築くことが難しくなることがあります。

 

過去の経験が影響し、人を信じることができなくなったり、親密な関係を築くことに対して恐れを抱くことがあるためです。

 

これにより、孤独感や社会的な引きこもりが進行する可能性があります。

 

b. 生活の質の低下


トラウマによる症状が持続することで、日常生活や仕事においても困難をきたすことがあります。

 

例えば、集中力の低下や意欲の喪失が生じ、仕事や学業に影響が出ることがあります。

 

 

トラウマは個人に深刻な影響を与えますが、適切なサポートや治療を受けることで、症状の軽減や克服が可能です。

 

心理カウンセリングサービスを通じて、トラウマに関連する感情や体験を共有し、理解を深めることが重要です。

 

これにより、自己理解が深まり、適切なセルフケアを行うことができるようになります。

 

カウンセリングサービスの必要性と効果


トラウマによる症状は、個人の生活や人間関係に深刻な影響を与えます。

 

心理カウンセリングは、その影響を軽減し、回復のプロセスをサポートするために非常に重要な役割を果たします。

 

ここでは、カウンセリングサービスの必要性とその具体的な効果について詳しく説明します。

 

1. 専門家による理解とサポート


a. 客観的な視点の提供


トラウマを抱えるご本人は、自身の経験や感情に圧倒されがちです。

 

カウンセリングサービスを利用することで、専門家からの客観的な視点が得られます。

 

カウンセラーは、感情や思考パターンを整理し、トラウマに対する理解を深める手助けをしてくれます。

 

b. 安全な環境の提供


カウンセリングルームは、安全で安心できる環境です。

 

ここでは、トラウマ体験について自由に話すことができ、カウンセラーとの信頼関係を築くことが可能です。

 

この安全性は、心の中の痛みや恐れを表現するために重要です。

 

2. 症状の軽減と対処スキルの向上


a. トラウマ処理の技術


心理カウンセリングでは、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)や認知行動療法など、トラウマ処理のためのさまざまな技術が用いられます。

 

これにより、トラウマに関連するフラッシュバックや不安を軽減し、心の回復を促します。

 

b. コーピング(対処)スキルの向上


カウンセリングでは、日常生活でのストレスや不安に対処するためのスキルも学ぶことができます。

 

具体的には、リラクセーション技法や感情調整の方法などを通じて、自己管理能力を向上させることが可能です。

 

これにより、トラウマによるストレスを軽減し、日常生活をより快適に過ごすことができるようになります。

 

3. 社会的支援の強化


a. 人間関係の改善


カウンセリングでは、トラウマが人間関係に与える影響についても話し合うことができます。

 

これにより、自己理解が深まり、他者との関係を築くためのスキルが向上します。

 

人間関係の改善は、孤独感を軽減し、社会的なつながりを強化するために重要です。

 

b. 支援ネットワークの構築


カウンセリングを通じて、トラウマを抱えるご本人は、同じような経験をした他者とつながる機会を得ることもあります。

 

サポートグループや地域の支援サービスを利用することで、孤立感が和らぎ、互いに支え合う環境を整えることができます。

 

以上のように、カウンセリングサービスはトラウマによる影響を軽減し、心理的な健康を回復するための重要な手段です。

 

トラウマを抱えるご本人が、自らの感情や体験を整理し、適切な支援を受けることができる環境を提供します。

 

神戸市、芦屋市、西宮市などの地域では、カウンセリングサービスを通じて、安心して心の問題に取り組むことができます。

 

あなた自身の心のケアのために、ぜひカウンセリングサービスの利用を検討してみてください。

 

研究例

 

トラウマインフォームドケアにおけるケアの概念と実際」という論文は、トラウマに対する理解とその影響を考慮したケアのアプローチについて検討しています。

 

この研究によると、トラウマケアについての効果的なアプローチは以下のものとされています。

 

ケアのアプローチ


トラウマインフォームドケアでは、以下のようなアプローチが提案されています。

 

安全性の確保: ケアを受ける環境が安全であることが最も重要です。身体的および心理的に安全であることが、トラウマの影響を受けた個人にとっての基本的なニーズです。


信頼関係の構築: ケアを提供する側と受ける側との信頼関係を築くことが重要です。トラウマを抱えたご本人のペースを尊重し、ご本人のニーズや感情を理解する姿勢が求められます。


選択とコントロールの促進: トラウマを抱えたご本人が自身のケアに対して選択肢を持ち、自分で決定することができるように支援します。これは、トラウマを抱えたご本人が自己効力感を高める助けとなります。

 

この研究では、トラウマインフォームドケアの重要性とその実践的なアプローチについて明確に述べています。

 

このように、トラウマインフォームドケアは、トラウマの理解を基にした支援を行うことで、個人の生活の質を向上させるための重要な手法とされています。

 

そして、こうした研究結果は実際のカウンセリングサービスに応用されています。

 

最後に

 

トラウマは、心と体に多大な影響を与える深刻な問題です。

 

しかし、適切なセルフケアや専門のカウンセリングサービスを利用することで、その影響を軽減し、回復へと向かうことが可能です。

 

もし、あなたやあなたの周りの方がトラウマの影響を感じているのであれば、ぜひ専門のカウンセラーに相談し、サポートを受けることをお勧めします。

 

神戸市や芦屋市、西宮市には、多くのカウンセリングサービスがあり、皆様をお待ちしております。

 

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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