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脳科学が明らかにする依存症の仕組みと、治療に必要な神戸市、芦屋市、西宮市でのカウンセリングサービスのアプローチ

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脳科学が明らかにする依存症の仕組みと、治療に必要なカウンセリングのアプローチ

脳科学が明らかにする依存症の仕組みと、治療に必要なカウンセリングのアプローチ

2024/11/07

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて、今日は依存症について脳科学(神経心理学)の観点からお話ししたいと思います。

 

依存症と脳のメカニズム:アンチリワードシステムが引き起こす悪循環と治療の鍵


依存症は、単に「やめたいのにやめられない」病気ではなく、脳内で深く関わる「報酬システム」と「アンチリワードシステム」が密接に作用する複雑なメカニズムを背景に持っています。

 

この仕組みを理解することは、依存症を正しく理解し、効果的な治療へとつなげる大きな鍵となります。

 

本ブログでは、依存症のメカニズムを脳科学の観点から解説し、専門的な医療機関とカウンセリングの重要性についてお伝えします。

 

神戸、芦屋、西宮エリアで提供されるカウンセリングサービスも紹介しますので、依存症に苦しむ方やそのご家族のサポートにぜひお役立てください。

 

1. 脳の報酬システムと依存症の関係


脳の「報酬システム」は、私たちが快楽や満足感を得た際に働くシステムです。

 

通常、心地よい経験や成功体験によって報酬システムが刺激されると、ドーパミンという神経伝達物質が分泌され、幸福感や満足感が得られます。

 

これが「報酬」の仕組みであり、私たちの行動を促進する重要な役割を果たします。

 

しかし、依存性物質や行動(薬物、アルコール、ギャンブルなど)を頻繁に摂取・行うことで、脳の報酬システムは長期的に変化していきます。

 

依存症が進行すると、通常の快楽刺激ではドーパミンの放出が低下し、以前のような満足感を得られなくなるため、より強い刺激を求めるようになります。これにより、やめたいと感じても「より多くの刺激」を求める強い欲求が生まれ、依存行動を繰り返してしまうのです。

 

2. アンチリワードシステムとは?ストレスの反応と依存症の関係


「アンチリワードシステム」は、報酬システムとは逆に、不快感やストレスに反応する脳の仕組みです。

 

通常、アンチリワードシステムは不快な状況から逃れたり、ストレスに対処するために一時的に働きます。

 

しかし、依存症の場合、このアンチリワードシステムが過剰に反応し、不快感やストレス反応が持続的に働くようになります。

 

依存性物質や行動が切れると、不快感や強いストレスを感じる「離脱症状」が現れます。

 

これは、アンチリワードシステムが過剰に働き、日常的なストレスや不安が強まっているためです。依存症の悪循環はこの仕組みによって強化され、再び依存物質や行動へと手を伸ばさざるを得なくなるのです。

 

この状態が続くと、心身ともに不安定な状況に陥り、個人やその周りの人々にも深刻な影響が出ることになります。

 

3. アンチリワードシステムが関与する脳の部位


アンチリワードシステムが活性化されることで依存症の症状が現れる際、いくつかの脳の部位が特に重要な役割を担います。

 

例えば、「扁桃体」や「視床下部」などの領域がこれに該当します。

 

これらの部位は、ストレスや不快感を処理する機能を持ち、依存性物質が切れたときの不快感を引き起こす原因となる領域です。

 

依存症が進行するにつれ、これらの部位は過敏に反応するようになり、通常よりも過剰に不快感を感じやすくなります。

 

その結果、依存性物質への強い欲求が生じ、再び依存行動を起こすようになります。

 

このようにして、依存症は脳のメカニズムによって強化される悪循環に陥っていきます。

 

4. 依存症治療への必要性とカウンセリングの重要性


アンチリワードシステムの働きを理解することで、依存症に対する治療方法を改善するための新しい視点が得られます。

 

依存症の治療には、報酬システムとアンチリワードシステムの両方を考慮し、適切な対処を行うことが求められます。

 

具体的には、不快感やストレス反応を軽減し、依存物質や行動への渇望を抑える治療が効果的です。

 

専門的な医療機関とカウンセリングサービス


依存症は、個人の意思だけで改善するのが難しい疾患です。

 

そのため、専門的な医療機関での治療が非常に重要となります。

 

医療機関では、薬物療法や行動療法など、依存症の進行を防ぎ、症状を緩和する治療が行われます。

 

特にカウンセリングサービスは、依存症を抱えているご本人が自身の依存行動を見つめ直し、健全な生活へと戻るための重要な役割を果たします。

 

カウンセリングの効果と必要性


依存症に対するカウンセリングでは、依存の根底にあるストレスや不安の原因を特定し、それに向き合う方法を学びます。

 

認知行動療法(CBT)やマインドフルネスなどの技法を活用し、依存症を抱えているご本人が依存症のサイクルを断ち切るための具体的なスキルを習得することが可能です。

 

こうしたカウンセリングは、依存症を抱える人が自身の内面と向き合い、不快感や欲求に対処するための新しい手段を提供します。

 

神戸、芦屋、西宮エリアには、依存症治療に特化したカウンセリングサービスがあり、地域のサポートも受けながら依存症からの回復を目指すことができます。

 

カウンセリングを受けることで、依存症を抱えているご本人がは依存症のメカニズムや感情の波に対処する方法を身に付け、再発予防に役立つ自己管理スキルを高めることができます。

 

5. 依存症治療の新たな展望


依存症におけるアンチリワードシステムの役割を理解することは、依存症治療の未来において非常に有望な示唆をもたらします。

 

依存症治療はこれまで、報酬システムを主軸として考えられてきましたが、アンチリワードシステムをも視野に入れたアプローチが、治療効果をさらに高める可能性を秘めています。

 

カウンセリングや専門機関によるサポートを通じて、依存症を抱えているご本人がが抱えるストレスや不安への対処方法を学び、依存行動を減らすだけでなく、再発を防ぐための支援が今後ますます重要になるでしょう。

 

依存症は複雑な病気ですが、脳のメカニズムを理解し、適切なサポートを受けることで、克服の道が見えてくるはずです。

 

依存症と向き合うには、専門的な医療機関とカウンセリングが不可欠です。

 

神戸、芦屋、西宮で提供されるカウンセリングサービスは、依存症に悩む方が心の健康を取り戻すためのサポートを提供しています。

 

依存症にお悩みの方、またはご家族の方は、ぜひ一度カウンセリングサービスを検討してみてください。

 

参考論文

Addiction and the Brain Antireward System

 

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こころのケア心理カウンセリングRoom
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電話番号 : 090-5978-1871

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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