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自分らしく生きるために:本来感と自尊感情が人生に与えるポジティブな影響~神戸、芦屋、西宮のカウンセリングでのアプローチについて~

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自分らしく生きるために:本来感と自尊感情が人生に与えるポジティブな影響

自分らしく生きるために:本来感と自尊感情が人生に与えるポジティブな影響

2024/12/02

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて、私たちを取り巻く社会では、多くの人が「自分らしく生きるとはどういうことか?」と問いかけながら日々を送っています。

 

本来感(自分らしさ)や自尊感情(自己肯定感)は、私たちの心理的幸福感(Well-being)にどのような影響を与えるのでしょうか?

 

この問いに対し、「自分らしくある感覚(本来感)と自尊感情がWell-beingに及ぼす影響の検討」という研究が論文が、科学的な視点から貴重な知見を提供しています。

 

本記事では、この研究をもとに、本来感と自尊感情がどのように私たちの心の健康に影響を与えるのかを解説するとともに、日常生活で取り入れられる実践的なアプローチをご紹介します。

 

本来感(自分らしくあるという感覚)と自尊感情とは?

 

本来感とは?


本来感(Authenticity)とは、自分らしさを感じる感覚のことを指します。

 

これは、他人の期待や社会的なプレッシャーに左右されず、自分自身の価値観や信念に基づいて行動していると感じられる状態です。

 

簡単に言えば、「自分に嘘をつかずに生きる」ということです。

 

1:本来感の特徴


自己理解

自分の価値観や信念、感情をしっかりと理解している。
一致感

自分の考えや感情と行動が一致している。
外的要因への抵抗

他人の期待やプレッシャーに流されず、自分の価値観を優先できる。


2:本来感の例


①自分の本当の気持ちを表現できる。
②自分に合わないことには「NO」と言える。
③周囲の評価よりも、自分が大切にしている価値観で物事を判断する。


自尊感情とは?


自尊感情(Self-esteem)とは、自分自身の価値をどう感じているか、またどれだけ肯定的に評価しているかを示すものです。

 

言い換えれば、「自分をどのくらい大切に思っているか」という感覚です。

 

1:自尊感情の特徴


自己受容

欠点や失敗があっても、自分自身を受け入れるチカラ。
自己信頼

自分の能力や判断に対する信頼感。
ポジティブな自己評価

自分に対して肯定的な考え方を持つ。


2:自尊感情の例


①成功したときに「私にもできる!」と自信を感じる。
②他人と比較せず、自分自身の成長に目を向けられる。
③挫折しても「自分なら次は頑張れる」と前向きに考えられる。


本来感と自尊感情の違いと共通点


1:違い


本来感は「自分らしくあること」に焦点を当て、自分の価値観や行動の一致感に関わります。

 

一方、自尊感情は「自分をどう評価するか」という自己価値の感覚に関係しています。

 

2:共通点


どちらも心理的幸福感(Well-being)にとって非常に重要な役割を果たし、互いに影響を及ぼします。

 

たとえば、本来感が高いと、自然と自尊感情も高まりやすくなります。自分らしく行動することで、自己への信頼が深まり、自分の価値を肯定的に評価しやすくなるからです。

 


本来感は「自分らしく生きる感覚」、自尊感情は「自分を大切に思う感覚」と覚えていただくと分かりやすいです。

 

この2つを育むことは、幸福感を高め、より充実した人生を送るために欠かせない要素です。

 

研究による知見:本来感と自尊感情のWell-beingへの影響


この研究では、「本来感」「自尊感情」が、それぞれ心理的幸福感(Well-being)にどのように影響を与えるかが明らかにされました。

 

1. 本来感がWell-beingに与える影響


1:本来感が高い人は、幸福感が高い


自分の価値観や信念に基づいて行動し、「自分らしく」生きられると感じる人は、心の充実感や満足感が高い傾向があります。

 

2:ストレスに強くなる


自分の内面的な軸を持つことで、他人の期待や外的なプレッシャーに左右されにくく、精神的な安定を保てます。

 

2. 自尊感情がWell-beingに与える影響


1:自分を肯定できることで幸福感が向上


自尊感情が高い人は、自分の価値を信じ、自分を大切に思えるため、困難な状況でも前向きに対処しやすいです。

 

2:対人関係が良好になる


自分に自信を持つことで、他者との健全な関係を築きやすく、孤独感が軽減されます。

 

3. 本来感と自尊感情の相乗効果


1:2つが組み合わさるとWell-beingがさらに高まる


自分らしさ(本来感)と自分を肯定する感覚(自尊感情)の両方を持つことで、幸福感がさらに強まることが確認されました。

 

具体例


自分の価値観に沿って行動し、その結果に対して「自分はよくやった」と肯定的に評価できると、より深い満足感や安定感が得られます。

 


本来感(自分らしさ)自尊感情(自己肯定感)は、それぞれが独立して幸福感を高める要素ですが、2つが相互に作用すると、さらに強い効果をもたらします。

 

この研究は、「自分らしくあること」と「自分を大切にすること」の重要性を科学的に裏付けるものです。

 

自分らしさと自尊感情を育む5つのポイント


本来感(自分らしさ)を感じ、自尊感情(自己肯定感)を高めるためには、日常生活における具体的な行動が重要です。

 

以下の5つのポイントで、簡単に実践できる方法を解説します。

 

1. 自分の価値観や目標を明確にする


目的

自分らしさを発見し、軸を持つこと。
方法
①日記やメモに、自分が大切にしている価値観(例:正直さ、創造性、協力など)を書き出す。
②自分が心からやりたいことや、将来の目標をリスト化する。
③自分の選択が価値観に合っているかを定期的に振り返る。
効果

 自分の行動に一貫性を持たせることで、本来感が高まりやすくなります。


2. ポジティブな自己対話を習慣化する


目的

ネガティブな自己評価を減らし、自尊感情を高める。
方法
①自分の欠点にばかり目を向けるのではなく、良い点や頑張ったことを振り返る。
②自分に優しい言葉をかける。「今日もよく頑張った」「これでいいんだ」と声に出す。
③ミスをしても「誰にでもあること」「次に活かせばいい」と柔軟に捉える。
効果

自分への肯定的な態度が育まれ、ストレスを軽減できます。


3. 他者との健全な境界線を保つ


目的

他人の期待に振り回されず、自分らしさを守る。
方法
①無理なお願いや、苦痛を感じる人間関係に対して「NO」と言う練習をする。
②他者の意見を聞きつつ、自分の価値観を基準に判断する。
③他人と自分を比較するのではなく、自分の進歩に目を向ける。
効果

他者の期待から解放され、自分の本来の考えや感情に集中できます。


4. 小さな達成感を積み重ねる


目的

成功体験を通じて、自尊感情を向上させる。
方法
①日々のタスクを「小さく」設定し、達成しやすい目標を作る(例:10分の読書、散歩など)。
②達成した際には自分を褒める習慣をつける。
③長期的な目標は細分化して、進歩を可視化する。
効果

小さな成功が積み重なることで、自己効力感が高まり、自分への信頼感が生まれます。


5. マインドフルネスを取り入れる


目的

今この瞬間に集中し、自分らしさを感じやすくする。
方法
①簡単な呼吸法を行う(深呼吸を5回繰り返すだけでも効果的)。
②「今、自分が何を感じているのか?」を意識し、心と体の状態を観察する。
③日々の些細な喜び(美しい景色、温かい飲み物など)に気づく練習をする。
効果

自分の内面に注意を向けることで、感情を整理しやすくなり、本来感が育まれます。



自分らしさ(本来感)と自尊感情を育むためには、自分の価値観に基づいた行動を心がけることが大切です。

 

自分の考えや感情に耳を傾け、他者に左右されずに前進することで、より深い幸福感を得られるでしょう。日々の小さな行動が、大きな変化をもたらされることでしょう。

 

幸福感を高めるための第一歩を踏み出すには

 

幸福感を高めるための第一歩は、自分自身を深く理解し、肯定することから始まります。

 

本来感、自分らしさを感じるためには、自分が何を大切にしているのか、どのような価値観や目標を持っているのかを知ることが重要です。

 

そして、その価値観に基づいて行動することで、自分に対する信頼感が育まれ、幸福感が自然と高まります。

 

また、自尊感情を育むためには、ネガティブな自己評価から脱却し、自分の小さな成功や努力を認めることが大切です。

 

他人と比較するのではなく、自分自身の進歩に目を向け、自分に対して優しい態度を取ることが、前向きな自己イメージを築く鍵となります。

 

幸福感を高めるには、大きな変化を一気に求める必要はありません。

 

日々の中で小さな行動を積み重ねることが、最終的に大きな成果につながります。

 

自分らしくあることと自分を肯定することを意識しながら、自分のペースで一歩を踏み出してみましょう。

 

それが、より豊かで満たされた人生への道を開く第一歩となり、やがて自分らしさや自己肯定感が育まれていくことでしょう。

 

参考論文

自分らしくある感覚 (本来感) と自尊感情がwell-beingに及ぼす影響の検討

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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