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あなたの親も毒親かもしれない?子供に悪影響を与える親の特徴とは~神戸、芦屋、西宮のカウンセリングの実例より~

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あなたの親も毒親かもしれない?子供に悪影響を与える親の特徴とは

あなたの親も毒親かもしれない?子供に悪影響を与える親の特徴とは

2024/12/21

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて、「毒親」とは、子どもの心や精神に悪影響を与える親を指す言葉です。

 

近年、この言葉が広まり、自己肯定感の低さや生きづらさを感じる人々が「もしかしたら自分の親は毒親だったのかもしれない」と考えるようになっています。

 

子ども時代に親から受けた影響は、成長してからも大きな影響を与えることがあり、その影響は思いがけず成人後に現れることもあります。

 

もし、皆さんの中で「いつも自信が持てない」「何かを始めても続かない」「人間関係に悩んでいる」と感じているなら、それは親から受けた影響が原因である可能性も考えられます。

 

特に「毒親」の特徴に該当する親から育てられた場合、子どもは精神的に不安定になりやすく、自己肯定感が低いまま成人することが多いのです。

 

では、どのような親が「毒親」と言えるのでしょうか?以下に示す特徴を持つ親は、子どもに悪影響を与える可能性が高いと言えます。

 

毒親の特徴と行動パターン

 

毒親の分類はスーザン・フォワードの著書「毒になる親(毎日新聞社)に詳しいのですが、私の臨床上の経験から、毒親の分類と行動パターンを解説したいと思います。

 

1:自己中心的な親

 

毒親の最も特徴的な点は、親自身の感情やニーズが常に最優先されることです。

 

これにより、子どもは自分の感情を抑え、親の期待や要求に応えることが求められます。

 

例えば、親は自分の都合で子どもに過剰な負担をかけたり、自分の感情を子どもに押し付けたりすることがあります。

 

親の養育方針や環境によっては、このような親による自己中心的な行動が強調されやすく、子どもが自分の意見や気持ちを表現することが難しくなることがあります。

 

2:過干渉・コントロール型

 

毒親はしばしば、子どもの行動や考え方を過剰にコントロールしようとします。

 

これには、子どもの友達選び、学校の選択、さらには趣味や興味にまで干渉することが含まれます。

 

親は子どもに対して「こうすべきだ」と強制することで、子どもは自由に自分を表現できなくなり、自己肯定感の低下に結び付きやすくなります。

 

例えば、「地域で高い評価を受ける学校に行かせるべきだ」といったプレッシャーをかけられることで、子どもは自分の希望を抑えて親の期待に応えようとするようになります。

 

3:身体的・感情的な虐待と無視

 

毒親の中には、子どもに対して無視や冷たい態度を取ったり、最悪の場合は身体的・感情的な虐待を行う場合があります。

 

このような親は、子どもが感情的なサポートを求めても応じず、時には暴力、あるいは無視したり冷たく扱ったりすることが多くみられます。

 

このように子供に対して愛情や関心を示さないため、子どもは孤独感や自己否定感を抱えやすくなります。

 

このような行動が長期間続くと、子どもは自己価値感を失い、将来的に対人関係や自己肯定感に問題を抱える結果に繋がりやすくなります。

 

4:過剰な期待やプレッシャー

 

例えば、成績や進学先、将来のキャリアに過剰な期待をかけ、そして強要する毒親もいます。

 

このような親は、子どもに理想的な人生を押し付け、その期待に応えられないと批判したり、過度に落胆したりします。

 

これにより、子どもは常にプレッシャーを感じ、結果として自己評価が低くなることに繋がります。

 

多くの地域では学業や就職に対する競争が激しく、親が自分自身の期待によって、子供にプレッシャーをかけることが一般的であるため、毒親の影響を受けやすい状況が生まれがちです。

 

5:愛情の不均衡—支配的で厳格な親

 

毒親の多くは、愛情を与えることが少ないか、または子供に対する姿勢や養育内容が一貫していません。

 

例えば、親が感情的に不安定で、愛情を示す時と示さない時が極端である場合、子どもは愛されているかどうかがわからず、常に不安を感じることになります。

 

この不均衡が続くと、子どもは他人との関係においても不安定になり、依存的または回避的な傾向が強くなることがあります。

 

毒親が与える心理的な影響~成育後の影響~

 

毒親に育てられることは、子どもにとって心身に長期的な影響を与える可能性があります。

 

子どもは、親の支配的で自己中心的な態度にさらされながら成長し、健全な自己肯定感や感情の表現方法を学べないことが多いため、成人後にもその影響が残ることがあります。

 

以下では、毒親が与える心理的な影響がどのように成育後の生活や人間関係に反映されるのかを詳しく解説します。

 

1. 低い自己肯定感と自己価値感

 

毒親による過剰な支配や無視、感情的虐待などは、子どもが自己価値を感じる機会を奪います。

 

子どもは、親の期待に応えたり、親が決めたルールに従うことに多くのエネルギーを費やし、自己表現や自己理解ができない状態に置かれがちです。

 

例えば、親が常に「もっと頑張れ」と言い続ける場合、子どもは自分の努力や成果を認めることなく、自己評価が他者の期待や評価に依存するようになります。

 

成人後、自己肯定感が低いと感じる人は、自分に自信が持てない、他人と比べて劣等感を感じやすい、失敗を過度に恐れるといった傾向があります。

 

このような心理的な負担は、仕事や人間関係において大きな障壁となり、自己実現を妨げることになります。

 

例えば、学業や仕事で競争が存在している環境では、周囲の期待に応えようとするあまり、自分の感情やニーズを後回しにしてしまうことがあるかもしれません。

 

2. 過度な依存または回避

 

毒親に育てられた子どもは、親からの愛情や認知を得るために過度に依存したり、逆に親からの感情的なサポートを得られなかったことで他者との関わりを避けたりする傾向があります。

 

過度に支配的な親や無視する親の下で育った子どもは、感情的な安定を外部の人に求めがちで、成人後も依存的な関係を築くことがあります。

 

これにより、他人との信頼関係を築くのが難しく、親密な人間関係が不安定になることがあります。

 

一方で、愛情やサポートをほとんど受けられなかった子どもは、他者に頼ることを恐れ、感情を抑えて独立しようとする回避型の傾向が強くなることがあります。

 

回避型の人は、親密さや深い感情的なつながりを避け、他人との距離を置くことが一般的です。

 

このようなパターンは、仕事やプライベートでの人間関係において問題を引き起こすことがあります。

 

学校や職場においては、社会的なプレッシャーや人間関係のネットワークが重要であるため、過度に回避的な態度が問題を悪化させることもあります。

 

3. 恐れや不安の強化

 

毒親からの過剰な支配や批判的な態度は、子どもに強い恐れや不安を植え付けることがあります。

 

親の期待に応えなければならないというプレッシャー、または無視されることへの恐れが強化され、成人後も他人の評価を過度に気にするようになることがあります。

 

例えば、職場や家庭での批判に過剰に反応し、失敗を極端に恐れるようになることがあります。

 

これにより、自己表現を避けたり、挑戦することを躊躇するようになるため、成長の機会を逃すことになります。

 

また、愛情に対する不安や、他者に依存してしまう恐れから、対人関係において過度に自己主張を避けたり、周囲に気を使いすぎて疲れてしまうこともあります。

 

特に、人間関係が複雑な学校や職場においては、このような不安が業務のパフォーマンスにも影響を与えることがあります。

 

4. 自己表現の抑制と感情の抑圧

 

毒親に育てられた子どもは、感情を自由に表現することが許されない場合が多く、自分の感情にフタをして育ちます。

 

親が感情的に無視したり、過剰に否定的な態度を取ると、子どもは「自分の感情は表現してはいけない」と学びます。

 

成人後、このような抑圧された感情は、自己表現の抑制や感情的な障害となり、他人とのコミュニケーションで問題を引き起こすことがあります。

 

また、自己表現の抑制は、対人関係での不満やストレスの蓄積を引き起こすことがあります。

 

感情を抑え込むことで、体調不良や不安、抑鬱状態に陥ることが多くなり、その結果、社会的なつながりや仕事での成果に影響を与えることがあります。

 

5. 自立性の欠如と感情的な混乱

 

毒親から過干渉や感情的な虐待を受けた場合、子どもは自己の意志や感情を理解するのが難しく、成人後も感情的に混乱することがあります。

 

自分が何を望んでいるのか、どのような人生を送りたいのかがわからず、他者の期待に応えようとするあまり、自分のニーズや希望を犠牲にしてしまうことがあります。

 

これにより、自己主張ができず、他人に流されやすくなることがあります。

 

また、独立した自己を確立するためには時間と努力が必要であり、無意識のうちに過去の親との関係を再現してしまうこともあります。

 

社会的に仕事や家庭での自立を求められる場面では、過去の影響を乗り越えるために心理的なサポートが必要となることもあります。

 

まとめ

 

毒親による心理的な影響は、子どもの成育だけでなく、その後の成人期にも深く根付いています。

 

自己肯定感の低さ、対人関係での不安、感情の抑圧など、さまざまな形で成人後の生活に影響を与えます。

 

しかし、過去の影響を受けたとしても、その影響を認識し、自己理解を深め、専門的なサポートを受けることで、健全な自己実現と人間関係の構築が可能となります。

 

毒親の影響で苦しんでいる方へ

 

「毒親」という言葉は、親からの心理的、感情的な支配や虐待的な行動を示すもので、子どもの成長に深刻な影響を与えることがあります。

 

自分の親が毒親である可能性を感じる場合、その特徴は自己中心的な態度や過剰な支配、愛情の不均衡などです。

 

これらの行動は、子どもが自己肯定感を持ち、他者との健康的な関係を築くための土台を脅かします。

 

毒親に育てられた場合、大人になっても心理的な影響が続くことが多く、自己評価が低くなったり、対人関係に問題を抱えたりすることがあります。

 

しかし、その影響を乗り越えるための一歩として、自分の感情や経験を整理し、過去の影響を癒す方法を見つけることは重要です。

 

セルフケアやカウンセリングによる心理的サポートを受けることは、その過程を支える有効な手段の一つです。

 

自分の感情に向き合い、過去のトラウマを癒すためにセルフケアやカウンセラーのサポートを得ることで、より健全な自己認識を育むことができます。

 

自分自身のペースで進んでいくことが、より健康的で幸せな未来に繋がる第一歩となるでしょう。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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