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「本当の自分が分からない」という悩みと解決法~神戸、芦屋、西宮のカウンセリングの実例より~

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「本当の自分が分からない」という悩みと解決法

「本当の自分が分からない」という悩みと解決法

2025/01/06

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて「本当の自分がわからない」と感じることは、多くの人が経験する悩みです。その原因はさまざまであり、特に私たちを取り巻く環境においては、他人の価値観や期待に影響されやすくなることが一因になりがちです。

 

また、自分の気持ちや欲求がわからなくなる背景には、「自分軸がない」といった状況も関係しています。

 

「本当の自分がわからない」とはどういうことか?

 

「本当の自分がわからない」という感覚は、非常に抽象的で多くの人が経験することがあるものです。

 

この感覚は、しばしば自分の考えや気持ち、望みが明確でないときに生じます。

 

自分が何を感じているのか、何をしたいのか、何が自分にとって大切なのかが見えない状態です。

 

それでは、「本当の自分がわからない」とは具体的にどのような体験や感覚なのでしょうか?

 

1. 日常的な選択に迷う

 

「何が食べたい?」と聞かれたとき、または「今日はどこに行きたい?」と尋ねられたとき、即答できないことがあります。

 

選択肢が無限に広がっていると、どれを選べばいいのかがわからなくなる瞬間です。

 

普段の些細な決断でも、自分が本当に欲しているものが見つからないために、無意識のうちに他人に合わせてしまったり、選択肢に流されてしまったりします。

 

2. 自分の感情を理解できない

 

例えば、感情が湧いているのにその原因が分からず、どう反応すべきか迷うことがあります。

 

何となくモヤモヤしている、落ち込んでいるけれど、その理由が思い当たらない。このように、自分の感情が何から来ているのかがわからず、心の中で混乱を感じることがあります。

 

特に緊張や不安が強いと、なぜその感情が湧いたのかを理解できず、さらに自分が分からなくなります。

 

3. 他人の期待に合わせすぎる

 

「本当の自分がわからない」という感覚は、他人の期待や価値観に合わせすぎることで強まります。

 

自分の意見や気持ちよりも、周りの人たちにどう思われるか、どう感じられるかを最優先にしてしまうと、自分が本当はどうしたいのかが見えなくなります。

 

社会的な役割に沿って行動することが多くなると、「自分らしさ」が薄れ、周囲に流されてしまうことがあります。

 

4. 目的や目標が見つからない

 

人生の方向性が見えない時期に、「本当の自分がわからない」という感覚が強くなることがあります。

 

自分が何を目指しているのか、何が自分にとって重要なのかが不明確な状態です。

 

目標を設定しても、果たしてそれが自分の本当の望みなのか疑問に感じることがあります。

 

周りの人々や社会が求めることと、自分が望んでいることの違いが分からなくなり、自己の目標が見失われてしまうことがあります。

 

5. 「本当の自分」がどこにいるのかがわからない

 

「本当の自分がわからない」という感覚は、自己のアイデンティティの喪失に近い状態でもあります。

 

つまり、自分がどんな人間で、どんな価値観を持っているのか、何を大切にしているのかが曖昧な状態です。

 

長い間、周囲に合わせてきた結果、「本当の自分」がどこにいるのかがわからなくなることがあります。

 

自分らしさが感じられず、周りの期待や規範に押しつぶされているような感覚に陥ることもあります。

 

6.まとめ

 

「本当の自分がわからない」という感覚は、単なる迷いや不安にとどまらず、自己の価値観や感情、選択の指針が曖昧になっている状態です。

 

このような感覚は、他人の期待に応え続けたり、社会の基準に従いすぎることが原因で強くなります。

 

自分を知るためには、まず自分の内面に目を向け、感情や思考を丁寧に観察し、少しずつ自分らしさを取り戻していくことが大切です。

 

「本当の自分がわからない」と悩む理由

 

1. 他人の期待に応えすぎている

 

「本当の自分がわからない」という感覚を持つ人は、他人の期待や社会の基準に自分を合わせすぎていることが多くみられます。

 

特に、仕事や家庭、友人関係などで周囲に合わせることが習慣化していると、自分の気持ちや考えが後回しになり、結果として「自分が何をしたいのか」がわからなくなります。

 

このような状況では、「自分軸」が不安定になり、他人の意見や価値観に振り回されやすくなるのです。

 

2. 自分軸がないことの影響

 

自分軸がないというのは、他人の影響を受けやすく、自分の価値観や考え方をしっかりと意識できていない状態です。

 

このような場合、日常の選択で迷うことが多く、「本当の自分がわからない」という感覚に悩まされます。

 

自分軸を持たないことで、どんな行動を取ったら良いのか、どんな選択をするべきかが見えなくなり、自分の本当の気持ちを無視してしまうことが増えていきます。

 

3. 矛盾する社会的役割と自己期待

 

私たちが生活する社会では、個人としての責任が強調される一方で、集団や家族、仕事などで求められる役割を果たすことも重要視されます。

 

このような矛盾する社会的役割をこなす中で、誰かの期待に応えなければならないというプレッシャーが、自分自身の本当の気持ちを無視する結果を招きます。

 

その結果、自己理解が浅くなり、「本当の自分がわからない」という悩みに繋がります。

 

自分を見つける第一歩:気づきと受け入れ

 

「本当の自分がわからない」と感じるとき、最初に大切なのは大きく分けると「気づき」と「受け入れ」です。

 

この2つのプロセスは、自己理解を深めるための基盤となります。

 

では、自分を見つけるための第一歩として、どのようにこれらを実践すれば良いのでしょうか?

 

1. 自分の感情や思考に気づく

 

まず、気づきとは、今自分が感じていること、思っていることに対して意識的に注意を向けることです。

 

普段の生活では、感情や思考が無意識のうちに流れていきがちです。

 

しかし、それを意識的に観察することで、自分の本音や本当の気持ちに気づくことができます。

 

例えば、イライラしている自分に気づいたとき、その原因を探ることが大切です。

 

「なぜ私はイライラしているのか?」と自問してみることで、その背後にある本当の感情にアクセスできるかもしれません。

 

もしかしたら、実際には他の何か(不安、恐れ、無力感)が引き金になっているかもしれません。

 

このように、自分の感情や思考に気づくことは、自己理解を深める重要なステップです。

 

2. 思考のパターンに気づく

 

感情だけでなく、日々の思考パターンにも注意を向けることが重要です。

 

自己批判や過度の心配、完璧主義的な思考など、自分を制限するような思考に気づくことが第一歩です。

 

「自分はできない」「私はどうせ無理だ」といったネガティブな思考に気づいたら、それを意識的に見つめ直し、どこから来ているのかを考えてみてください。

 

たとえば、仕事でミスをしたときに「私はダメな人間だ」と思うのではなく、「このミスから何を学べるだろうか?」という視点を持つことが大切です。

 

自分の思考を観察し、どのようなパターンに陥りがちかを理解することで、自分の反応や感情がより明確になります。

 

3. 自己受容:自分をそのまま受け入れる

 

気づきの次に大切なのは、「受け入れ」です。

 

自己受容とは、良い面も悪い面も含めて、ありのままの自分を受け入れることです。

 

自分を否定したり、他人と比べたりするのではなく、今の自分を認めることがスタート地点です。

 

たとえば、失敗した自分を「無価値だ」と感じるのではなく、「失敗を通じて何か得るものがある」と捉えることも受け入れの一つです。

 

また、過去の自分の経験や選択がどんな結果をもたらしたとしても、それを完全に否定せず、「それも自分の一部だ」として良い意味で受け入れることが大切です。

 

自己受容は、完璧でなければならないというプレッシャーから解放され、自分を自然体で愛することを可能にします。

 

自分を認めることで、自信や安心感が生まれ、他者との関係においてもより健康的な境界を保つことができます。

 

4. 自分の価値観や大切なことに気づく

 

「自分がわからない」と感じる多くの人は、自分の価値観や大切にしたいことに気づいていないことがあります。

 

自分の価値観を意識することは、人生の方向性や選択に対する指針を与えてくれる大切なステップです。

 

例えば、「自分が何を大切にしているのか?」という質問を自分に投げかけてみましょう。

 

「家族との時間が最も大切だ」「自由に自分らしく生きることが最も重要だ」など、自分が何に価値を感じるのかを探ることが、自己理解に繋がります。価値観が明確になれば、迷うことなく自分らしい選択をすることができ、他人の期待に流されることが少なくなります。

 

5. 自己理解を深めるための行動をする

 

気づきと受け入れを実践した後は、それを実際の行動に移すことが重要です。

 

自分の思考や感情を理解したうえで、その結果に基づいて行動してみましょう。

 

例えば、過去に他人に合わせすぎて自分を犠牲にしていた場合、自分の意見や希望を少しずつ周囲に伝えていくことが必要です。

 

自分の意見を言うことは、最初は勇気がいるかもしれませんが、少しずつその習慣をつけていくことで自分を表現できるようになります。

 

また、趣味や興味を再確認し、それに取り組むことも自分を見つけるための一歩です。

 

例えば、何か新しいことに挑戦することで、自分の好きなことや得意なことが見えてきます。

 

それらを通じて自分の個性や本当の望みに気づくことができます。

 

6.まとめ

 

「本当の自分がわからない」「自分がない」という感覚は、自己理解が深まっていないときに生じやすいものです。

 

しかし、気づきと受け入れを通じて、自分の感情や思考、価値観を見つめ直すことができます。

 

そして、少しずつ自分を表現し、他人の期待に流されずに自分らしく生きるための行動をすることで、自己理解は深まり、より充実した人生を送ることができるようになるでしょう。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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