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悪習慣をやめるための心理学的アプローチ~神戸、芦屋、西宮のカウンセリングサービスの実例より~

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悪習慣をやめるための心理学的アプローチ

悪習慣をやめるための心理学的アプローチ

2025/01/26

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

良い習慣を身につけることと同じくらい難しいのが、すでに身についてしまった悪習慣をやめることです。

 

例えば、夜遅くまで動画サイトを見てしまう、過食してしまうといった習慣は、改善したいと思いながらもつい繰り返してしまいがちです。

 

しかし、こうした習慣を断ち切るためには、悪習慣を他の良い習慣に置き換える「代替行動」を取り入れることが非常に有効です。

 

代替行動をうまく取り入れることで、悪習慣から抜け出し、より健康的で前向きな生活を送ることができます。

 

そこで、ここはカンタンにできる代替行動を解説します。

 

そもそも、代替行動とは?

 

代替行動とは、悪習慣をやめるためにその習慣を別の、より健康的で望ましい行動に置き換える方法です。

 

悪習慣は、無意識的に続けてしまうことが多いですが、その根底には「欲求」や「感情」があります。

 

例えば、動画サイトを長時間見るという習慣がある場合、それは「リラックスしたい」「気分転換したい」という欲求が満たされるための方法かもしれません。

 

代替行動の目的は、その欲求や感情を満たすために、より建設的で健康的な方法を採用することです。

 

たとえば、動画を見る代わりにストレッチや読書、散歩を取り入れることで、リラックスや気分転換を図ることができます。

 

このようにして、悪習慣の欲求を別の方法で満たすことが、代替行動の基本的な考え方です。

 

代替行動のメリットは、無理なく悪習慣をやめることができる点です。

 

突然何もせずに空白の時間を作るのではなく、何か別のポジティブな行動を習慣として取り入れることで、心地よく生活の中に変化をもたらすことができます。

 

以下では、悪習慣から抜け出すための具体的なプロセスを解説いたします。

 

1. 悪習慣を見直し、代替行動を見つける

 

悪習慣を見直し、代替行動を見つけるためにはまず、自分の習慣がどのように生活に影響を与えているかを深く理解することが重要です。

 

このプロセスは、悪習慣がなぜ自分にとって繰り返し行われるのか、その根本的な原因を知ることから始まります。

 

ステップ1: 悪習慣を特定し、その影響を確認する


まず、自分が繰り返し行っている悪習慣を洗い出しましょう。

 

例えば、毎晩遅くまでスマホを使って寝不足になる、食べ過ぎて体調が崩れるなどです。

 

次に、その習慣が自分の心や体、生活に与える影響を客観的に確認します。

 

例えば、睡眠不足が翌日のパフォーマンスや気分にどのように影響するかを考えます。

 

食べ過ぎによる体調不良が仕事や日常生活にどんな悪影響を与えるのかを振り返りましょう。

 

ステップ2: 悪習慣を引き起こす欲求や感情を理解する


悪習慣はしばしば特定の欲求や感情から生まれます。

 

例えば、「リラックスしたい」「気分転換がしたい」「寂しい」「ストレスを解消したい」などがその背後にあることが多いです。

 

その欲求や感情を認識し、それを満たすためにどんな行動が必要なのかを考えることが大切です。

 

例えば、スマホを長時間見てしまうのは、リラックスしたいという欲求を満たすためかもしれません。

 

食べ過ぎは、ストレスを解消するための行動かもしれません。

 

ステップ3: 代替行動を見つける


悪習慣を引き起こす欲求や感情がわかったら、それを満たすための代替行動を見つけることが次のステップです。

 

この代替行動は、より健康的で効果的な方法で同じ欲求を満たすものでなければなりません。

 

たとえば、「リラックスしたい」という欲求に対しては、ストレッチや深呼吸、瞑想、軽い運動などが効果的な代替行動です。

 

ストレスを解消するためには、散歩や読書、趣味に没頭することが良いかもしれません。

 

食べ過ぎを防ぐためには、ガムを噛む、温かい飲み物を摂る、満腹感を得られるヘルシーなスナックを用意するなどの方法があります。

 

ステップ4: 代替行動を習慣化する


代替行動が決まったら、それを習慣として取り入れることが必要です。

 

最初は意識的に行動しなければならないかもしれませんが、繰り返すことで自然に新しい習慣として定着させることができます。

 

小さな成功体験を積み重ねることで、自信がつき、悪習慣から脱却しやすくなります。

 

たとえば、リラックスのために毎日5分間の瞑想を取り入れ、1週間後には10分に増やしてみるなど、段階的に進めることが大切です。

 

ステップ5: 継続的な見直しと調整


代替行動を始めた後も、定期的にその効果を振り返りましょう。

 

代替行動が自分に合っているかどうかをチェックし、うまくいかなければ調整します。

 

自分の生活環境や心身の状態が変わることで、代替行動が変わることもあります。柔軟に対応し、必要な調整を行うことが成功のカギです。

 

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悪習慣を改善するためには、欲求や感情に対する理解と、適切な代替行動を見つけることが重要です。

 

少しずつ、自分にとって効果的な方法を見つけ、悪習慣から脱却して、より良い生活を送ることができるようになるでしょう。

 

興味を引く新しい行動を取り入れると、代替行動が効果的に続けられる理由

 

悪習慣を改善するために代替行動を取り入れることは、長期的な効果を得るための鍵ですが、その代替行動が効果的であるためには、「新しい行動自体に興味を持ち、楽しさや魅力を感じられること」が非常に重要です。

 

なぜなら、興味や楽しさがないと、新しい行動は途中で飽きてしまい、結局は元の悪習慣に戻ってしまうからです。

 

そこで、新しい行動を取り入れる際に意識すべきポイントを以下に示します。

 

1. 自分が興味を持てる活動を選ぶ


代替行動を効果的に続けるためには、まずその行動が自分にとって興味深いものであることが大切です。

 

例えば、健康的な習慣として運動を始めたい場合、自分が楽しめる運動を見つけることが重要です。

 

ジョギングやジムでのトレーニングが苦手であれば、ヨガやダンス、ハイキングなど、楽しさを感じられる方法を選びましょう。

 

自分が心から楽しめる活動を選ぶことで、続ける意欲が湧き、代替行動が自然に生活の一部となります。

 

2. 新しい習慣を小さなステップで取り入れる


新しい行動をいきなり大きく変えることは、モチベーションが続かずに挫折する原因となりがちです。

 

代替行動は、少しずつ始めることが大切です。

 

例えば、食べ過ぎの習慣を改善するために、最初は食事の前に簡単なストレッチを取り入れる、少しだけ歩く時間を作る、リラックスできる音楽を聴く時間を増やすなど、小さなステップから始めてみましょう。

 

小さな成功体験を積み重ねることで、次第にその行動が楽しくなり、継続できるようになります。

 

3. 自分に報酬を与える


新しい行動に興味を持ち、楽しさを感じられるようになったら、それを続けるために「報酬」を与えることも有効です。

 

例えば、1週間続けて良い習慣を維持できたら、自分にご褒美を与えるという方法です。

 

これはモチベーションを維持するために有効な手段であり、例えば「今週はヨガを毎日やったから、お気に入りのカフェでランチを楽しむ」といった形で、自分に報酬を設定することで、行動に対する喜びや満足感が増し、続けやすくなります。

 

4. 社会的なつながりを活用する


新しい行動に対する興味を深めるために、仲間やコミュニティとのつながりを活用することも効果的です。

 

例えば、ジョギングや筋トレ、料理などの新しい習慣を始める際に、友人や家族と一緒に取り組むことで、楽しさが倍増します。

 

共に目標を持ったり、進捗を共有したりすることが、新しい習慣を続ける動機になります。

 

また、同じ目標を持つ人たちとの交流は励みになり、孤独感を感じることなく、習慣を楽しく続けられます。

 

5. 挑戦的で興味を引く目標を設定する


代替行動を続けるためには、興味を持ちやすい目標を設定することも重要です。

 

ただし、その目標はあまりに簡単すぎても面白くないし、逆に難しすぎても挫折の原因になります。

 

適切なチャレンジを設定することで、興味を持って取り組むことができます。

 

例えば、「毎日30分歩く」を目標にする場合、達成感を感じるために「1ヶ月後には5kmウォーキングができるようになりたい」といった目標を設定することが有効です。

 

少しずつステップアップしていくことで、挑戦しがいがあり、飽きることなく続けられるでしょう。

 

新しい行動を取り入れることで、悪習慣を自然に改善し、心地よく過ごすことができます。

 

自分が興味を持ち、楽しむことができる行動を選び、少しずつ生活の中に取り入れていくことで、習慣が定着し、より充実した生活を送ることができるようになります。

 

自分に優しく、進捗を見守ることの大切さ

 

新しい行動を取り入れて悪習慣を改善する際、最も重要なのは「自分に優しく接すること」です。

 

習慣を変える過程で、思うように結果が出ないこともあるかもしれません。

 

その際に自己批判をするのではなく、進捗を見守りながら、焦らずに努力を続けることが長期的な成功に繋がります。

 

以下に、自分に優しく、進捗を見守ることの重要性について詳しく説明します。

 

1. 過度な自己批判を避ける


悪習慣を改善する過程で、思うように成果が現れないことがあります。

 

例えば、途中で目標を達成できなかったり、何度か元の習慣に戻ってしまったりすることがあるかもしれません。

 

しかし、そんな自分を批判してしまうことは、逆にストレスを増大させ、さらに悪習慣に戻りやすくなります。

 

自己批判は精神的な負担を強化し、モチベーションを下げる原因となります。

 

代わりに、自分に優しく接することが大切です。

 

「今回はうまくいかなかったけど、次に生かそう」「少しずつでも進んでいるから、大丈夫」と自分に声をかけ、進捗を大切にすることが重要です。

 

ポジティブな自己対話を意識的に行い、進捗を積み重ねることで、次第に自信もついてきます。

 

2. 焦らずに小さな成功を祝う


新しい習慣を取り入れる際、最初のうちは成果が少しずつしか見えないことが一般的です。

 

しかし、焦って結果を求めるのではなく、少しずつ進んでいる自分を見守ることが大切です。

 

例えば、1週間で達成できた小さな目標や、改善した行動を振り返り、それを祝うことが重要です。

 

これが「自己肯定感」を育むポイントとなります。

 

例えば、「今日は少しだけストレッチできた」「目標の半分はできた」など、小さな成功でも自分を褒め、認めることが次のモチベーションに繋がります。

 

進捗を祝うことは、自分を大切にし、自己肯定感を高める素晴らしい方法です。

 

3. 自分のペースを大切にする


新しい行動を取り入れる際、他人と比較して焦ることは避けるべきです。

 

自分のペースで進むことが、最終的に一番長続きする方法です。

 

他人の進捗を見て、自分が遅れていると感じることもあるかもしれませんが、その必要はありません。

 

自分には自分のペースがあり、それが一番心地よく、持続可能な方法です。

 

自分のペースで進むことが大切な理由は、無理をして速く進もうとすると、身体的・精神的に負担が大きくなり、続けるのが難しくなるからです。

 

自分を大切にし、無理せずに、少しずつであっても確実に目標に向かって進むことが最も重要です。

 

4. 小さな目標を設定し、達成感を味わう


大きな目標を設定することは大切ですが、その大きな目標に到達する過程で小さな目標を設定し、その達成感を味わうことも非常に重要です。

 

例えば、運動を習慣にしたい場合、「毎日30分ウォーキングする」という目標を「週に3回30分ウォーキングする」に変えると、達成感が得やすくなります。

 

小さな目標を設定し、それを達成することによって自己効力感が高まり、自信がついてきます。

 

これが、次の目標に向かうための原動力となり、良い習慣をさらに強固にする助けとなります。

 

5. 進捗を記録し、成長を実感する


自分の進捗を記録することも、モチベーションを維持するために効果的です。

 

日々の活動をノートやアプリで記録することで、自分がどれだけ前進しているかを実感できます。

 

進捗を見える化することで、時にはその小さな変化を見逃しがちですが、自分が確実に前進していることに気づけます。

 

進捗を記録することは、成功体験を積み重ねている実感を与えてくれるため、自己肯定感を高め、さらなる挑戦を支えるエネルギーとなります。

 

まとめ

 

新しい習慣を身につけるためには、自分に優しく接し、進捗を見守ることが重要です。

 

焦って結果を求めるのではなく、少しずつ前進している自分を大切にし、達成感を味わいながら進んでいきましょう。

 

小さな成功を祝い、自己肯定感を高めることで、習慣が定着しやすくなります。

 

自分のペースで無理なく進み、気づいたら目標を達成しているという状況を作り出すことが、長期的な成功の鍵となるでしょう。

 

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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