株式会社ユナイテッド

不安や怒りに支配されないための心理的アプローチ~神戸、芦屋、西宮のカウンセリングの実例より~

お問い合わせはこちら

不安や怒りに支配されないための心理的アプローチ

不安や怒りに支配されないための心理的アプローチ

2025/01/28

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて、日々の生活で私たちは多くのストレスにさらされています。

 

そのため、仕事や人間関係、生活環境の変化など、さまざまな要因で感情が揺れ動くことはよくあります。

 

特に、困難な状況に直面すると、私たちは1つの「支配的な感情」に支配されがちです。

 

この感情が私たちの思考を支配し、行動にも影響を及ぼします。その支配的な感情がどんなものであるかを理解し、適切に対処することが、メンタルヘルスを保つためには大切です。

 

支配的な感情とは?

 

支配的な感情とは、ストレスや困難な状況に直面したときに、最も強く感じる感情であり、その感情が思考や行動に大きな影響を与えることを指します。

 

この感情は、その人が日常的に抱きやすい感情の一つで、特に困難な状況やストレスに直面したときに最初に反応する感情です。

 

支配的な感情は、その人の解釈や思考に密接に関係していることが多く、無意識に自分の状況をどう解釈しているかが影響を与えます。

 

例えば、ストレスを感じたとき、ある人は「不安」を感じるかもしれませんが、別の人は「怒り」を感じることもあります。

 

このように、状況への反応が個々の感情に影響を与えるため、同じ状況でも人によって感じる感情が異なります。

 

支配的な感情は、次のような特徴を持っています

 

● 感情が自分を支配する


支配的な感情は、その感情が強くなると、それに基づいて思考が偏ったり、行動が制限されたりします。

 

例えば、「不安」が支配的な感情の場合、未来に対する過度な心配や恐れが、日常生活や仕事のパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。

 

同じように、「怒り」が支配的な感情だと、相手への攻撃的な態度や衝動的な行動が引き起こされることがあります。

 

● 感情が繰り返し現れる


支配的な感情は、何度も繰り返し現れることが特徴です。

 

例えば、仕事で問題が発生した際に、常に「不安」を感じる人は、その感情が習慣化している場合があります。

 

長期間にわたり同じ感情に支配され続けると、それが生活全体に影響を与え、心身に負担をかけることがあります。

 

● 状況に対する解釈と密接に関連している


支配的な感情は、特定の状況にどのように反応するか、またどのようにその状況を解釈するかに強く依存しています。

 

たとえば、職場でミスをしたとき、ある人は「失敗は誰にでもある」と受け入れることができるかもしれませんが、別の人は「自分はダメだ」と感じて不安や自己嫌悪に陥るかもしれません。

 

解釈によって、感じる感情が大きく異なります。

 

支配的な感情に気づくことの重要性

 

支配的な感情を認識することは、メンタルヘルスの向上において非常に重要です。

 

なぜなら、自分がどの感情に支配されているのかを理解することで、その感情に対処する方法を見つけやすくなるからです。

 

例えば、「不安」が支配的な感情であれば、その不安がどこから来ているのか、どうしてその感情が強くなるのかを自覚することが第一歩です。

 

そして、その感情に適切に対処する方法を学ぶことで、感情に振り回されずに、冷静に行動できるようになります。

 

様々な感情を受け入れることの重要性

 

私たちの心は、喜びや悲しみ、怒りや恐れなど、さまざまな感情によって構成されています。

 

これらの感情は一見、相反するものに思えるかもしれませんが、実はどれも私たちの心の健康を維持し、バランスを保つために重要な役割を果たしています。

 

感情は、私たちが自分の思考や行動を調整するための重要な信号です。

 

そのため、様々な感情を受け入れることは、心身ともに健康であるために不可欠な要素となります。

 

1. 感情を受け入れることで自己理解が深まる


感情を無視したり抑圧したりすると、長期的には自己理解が不足し、自分の本当の気持ちを見失うことになります。

 

感情は私たちが物事をどのように解釈しているかを示すものであり、感情を受け入れることは、自己理解を深める大切なステップです。

 

例えば、怒りを感じたとき、その根底には「自分が不当な扱いを受けている」といった認識があることが多くみられます。

 

この怒りを感じることによって、「なぜ自分が怒っているのか?」と自分に問いかけ、自己理解を深めるきっかけになります。

 

怒りを抑圧する代わりに、感じた怒りを受け入れ、その原因や自分の思いに気づくことで、今後同じような状況に対する適切な対処法が見つかるかもしれません。

 

2. 感情のバランスが取れた生活を送るために


感情は、私たちが生きていく中でのナビゲーションシステムのようなものです。

 

感情を適切に受け入れることで、その時々に感じる感情のバランスを取ることができます。

 

喜びや楽しみを感じることができる一方で、悲しみや怒りもまた、私たちが成長し学ぶための重要な感情です。

 

たとえば、悲しみや失望を感じるとき、それらの感情は私たちが何かを失ったときに感じる自然な反応です。

 

これを無視したり、早く立ち直らなければならないと思って無理にポジティブになろうとすると、感情は無理に押し込まれ、後で別の形で爆発することがあります。

 

悲しみを受け入れ、その感情をしっかりと感じることで、後で気持ちを整理し、次に進むための力が生まれます。

 

3. 感情の抑圧が引き起こす心身の不調を防ぐ


感情を抑圧し続けることは、心身に多大な負担をかける原因となります。

 

長期間にわたり感情を無視したり、抑え込んだりすると、ストレスが溜まり、最終的には心身に不調が現れることがあります。

 

例えば、怒りや不安といった感情を感じたとき、それを無理に抑えると、身体的には肩こりや頭痛、胃痛などの症状として現れることがあります。

 

感情を素直に受け入れ、表現することは、心身の健康を保つための重要な方法です。

 

感情を抑え込むのではなく、適切な方法で表現することで、ストレスや不安を軽減し、心と体の調和を保つことができます。

 

4. 感情の受容が人間関係を豊かにする


感情を受け入れることは、他者との関係を深めるためにも重要です。

 

自分の感情を認め、他者の感情も尊重することは、より良いコミュニケーションを生み出します。

 

感情は他者との接触やコミュニケーションにおいて、共感や理解を築くための大切な要素です。

 

例えば、誰かが悲しんでいる時、共感してその感情を受け入れることで、その人との信頼関係が深まります。

 

同様に、自分が感情的になったときに、相手が理解してくれることが、より安心感を生み出し、健全な人間関係を築く助けになります。

 

感情を受け入れることで、他者との関係がより深まり、サポートを得やすくなるのです。

 

5. 感情の受け入れが自己肯定感を高める


感情を素直に受け入れることで、自己肯定感が高まります。

 

自分の感情を否定せず、ありのままの自分を受け入れることが、自信を育むのです。

 

感情を受け入れることは、自分を大切にすることにつながります。

 

感情を無視したり、否定したりすると、自分を大切にしていないことになりますが、感情を受け入れ、自分の心の声を尊重することで、自己愛が育まれ、自己肯定感が向上します。

 

~・~・~・~・~・~・~

 

感情を受け入れることは、自己理解を深め、心身の健康を保ち、人間関係を豊かにし、自己肯定感を高めるために非常に重要です。

 

喜びや悲しみ、怒りや不安といった様々な感情を受け入れ、それをうまくコントロールすることで、バランスの取れた豊かな人生を送ることができます。

 

感情を素直に感じ、受け入れることで、より健康的で幸せな生活を手に入れることができるのです。

 

支配的な感情を手放すためには

 

私たちがストレスや困難に直面するとき、その状況に対する感情が強くなることがあります。

 

特に、ある特定の感情が「支配的な感情」として繰り返し現れ、私たちを圧倒することがあります。

 

たとえば、不安、怒り、悲しみなどです。

 

しかし、これらの感情に支配されることなく、冷静に対処する方法はあります。

 

以下では、支配的な感情を手放すための3つの方法をご紹介します。

 

1. 感情を再評価する


支配的な感情を手放す第一歩は、その感情が生まれた状況や自分の反応を再評価することです。

 

感情は瞬間的に湧き上がるものですが、感情が強くなる原因をじっくりと考えることが、冷静な対処に繋がります。

 

例えば、不安を感じているとき、それは単に「不安」自体を感じているのではなく、何かの「未来への予測」や「自分がコントロールできない事態への恐れ」が原因です。

 

このように、感情が自分の現実の認識によって強化されている場合、それを冷静に見直すことが役立ちます。

 

再評価を行う方法としては、まずはその感情が湧いてきたときに一旦立ち止まり、「この感情は本当に今の状況に正当化されるものだろうか?」と問いかけてみましょう。

 

例えば、あまりにも過度に心配している自分に気づいたとき、その心配が現実に即しているのかを自問し、過度な不安を感じていないか確認します。

 

これにより、自分の感情をより冷静に見つめ直し、必要以上に感情に支配されることを防げます。

 

2. 感情を受け入れ、表現する


感情を無理に抑え込むと、逆にそれが後で大きなストレスとなって現れることがあります。

 

支配的な感情を手放すためには、その感情を「受け入れる」ことが大切です。

 

受け入れるというのは、「自分は今、こう感じている」と認めることであり、その感情を否定するのではなく、そのまま受け止めることです。

 

例えば、怒りを感じたとき、その感情を無視したり、押し込めたりするのではなく、自分の中で「今、私は怒っている」と認識することが大切です。

 

その上で、感情を適切に表現する方法を考えましょう。感情を適切に表現することで、感情は軽くなり、無理に抑えることなく、心が楽になります。

 

怒りの場合、声を上げて誰かにその気持ちを伝えることも有効ですし、不安な場合は安心感を得るために自分に向けてリラックスする時間を持つことも重要です。

 

感情を無理に抑え込むことなく、自分の感情を理解し、受け入れ、表現することで、支配的な感情を手放しやすくなります。

 

3. リラックス法を取り入れる


感情が強くなると、体が緊張し、心拍数が上がることがあります。

 

このような時にリラックス法を取り入れることで、感情を穏やかにし、冷静さを取り戻すことができます。

 

リラックスすることにより、感情の波を収め、支配的な感情を解放することができます。

 

リラックス法には、深呼吸や瞑想、軽い運動などがあります。

 

深呼吸は特に効果的で、ゆっくりと深く息を吸い、ゆっくり吐き出すことを繰り返すことで、体と心を落ち着かせることができます。

 

また、瞑想やマインドフルネスを実践することで、自分の感情と距離を置き、今この瞬間に集中することができます。

 

体をリラックスさせることにより、心もリラックスし、感情に支配されることなく、冷静に物事を判断できるようになります。

 

これによって、支配的な感情が手放しやすくなります。

 

まとめ


支配的な感情を手放すためには、感情を再評価し、受け入れて表現し、リラックスする方法を取り入れることが有効です。

 

感情を否定せず、適切に対処することで、感情のバランスを保ち、より健康的な心の状態を作り出すことができます。

 

これらの方法を実践することで、日々のストレスや困難に柔軟に対応できるようになり、心の自由を得ることができるようになるでしょう。

 

ぜひ、試してみてくださいね。

----------------------------------------------------------------------
こころのケア心理カウンセリングRoom
兵庫県芦屋市浜芦屋町1-27   サニーコート浜芦屋302号
電話番号 : 090-5978-1871

お問い合わせはこちら


----------------------------------------------------------------------

この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

プロフィールはこちら

カウンセラー紹介

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。