「一日の終わりに幸せを感じる習慣」~心を満たす夜の過ごし方~
2025/02/08
みなさん、こんにちは。
神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。
さて、日々の生活の中でストレスを感じることは誰にでもあります。
しかし、1日の終わりをどのように過ごすかによって、その日全体の印象が変わることをご存知でしょうか?
「1日の締めくくりに自分が幸せだと感じる時間を持つこと」が、心の健康に良い影響を与えることが分かっています。
どうしても私たちは忙しい毎日を送ることが多いため、1日の最後に自分を癒やす時間を意識的に取り入れることが大切です。
1.1日の終わりが1日全体の印象を決める理由とは?
私たちの脳は、一日の出来事をすべて均等に記憶するわけではありません。
特に、「ピーク・エンドの法則」と呼ばれる心理学の理論では、最も印象的な瞬間(ピーク)と最後の出来事(エンド)が、全体の評価に強く影響を与えるとされています。
そのため、一日の最後の時間をどのように過ごすかが、その日全体の印象を決める大きな要因になります。
たとえ日中にストレスを感じる出来事があったとしても、寝る前にリラックスし、楽しい時間を持つことで、ポジティブな記憶が強調され、1日を良いものとして締めくくることができるのです。
1日の終わりにリラックスできる時間を作るメリットとは?
日々の生活の中で、仕事や家庭のストレス、忙しさによる疲れは避けられないものです。
しかし、1日の終わりに意識的にリラックスする時間を設けることで、心身の健康を維持し、幸福感を高めることができます。
ここでは、寝る前のリラックスタイムがもたらす具体的なメリットについて詳しく解説します。
1. ストレスを軽減し、心身のリフレッシュにつながる
● ストレスを持ち越さず、リラックスした気持ちで眠れる
1日を過ごす中で、仕事や家庭のプレッシャー、対人関係のストレスなど、さまざまな要因が心に負担をかけています。
これらを解消せずに眠りにつくと、睡眠中も無意識に緊張が続き、疲れが十分に取れないことがあります。
寝る前に意図的にリラックスすることで、不安や緊張を和らげ、穏やかな気持ちで眠ることができます。
● 心の緊張をほぐし、睡眠の質を向上させる
ストレスや考え事が多いと、交感神経が優位な状態が続き、なかなか寝付けなかったり、浅い眠りになってしまったりします。
しかし、リラックスできる時間を取ることで、副交感神経が優位になり、深い眠りに入りやすくなります。
質の良い睡眠をとることで、翌朝の目覚めがスッキリし、エネルギーに満ちた1日をスタートさせることができるでしょう。
2. ポジティブな感情を強化し、前向きな気持ちを育む
● 楽しい時間を過ごすことで、翌日への前向きな気持ちが生まれる
寝る前に好きなことをする時間を持つと、脳内で「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンやドーパミンが分泌され、気持ちが安定しやすくなります。
たとえば、好きな音楽を聴いたり、お気に入りの本を読んだりすることで、リラックスしながらも幸福感を感じられるでしょう。
この前向きな感情が翌日の気分にも影響を与え、ストレスに対してもより柔軟に対応できるようになります。
● 1日全体を振り返ったときに「良い1日だった」と思える
心理学の「ピーク・エンドの法則」によると、人は出来事全体を振り返る際に、特に「最も印象的な瞬間(ピーク)」と「最後の出来事(エンド)」が記憶に強く残るとされています。
つまり、1日の終わりにリラックスし、楽しい時間を持つことで、たとえ日中に嫌なことがあったとしても、「今日は良い1日だった」と感じやすくなるのです。
3. 習慣化することで、長期的な幸福感が向上する
● 日々の小さな幸せの積み重ねが、持続的な幸福感につながる
リラックスする時間を意識的に作ることを習慣化すると、毎日「幸せを感じる瞬間」が増えていきます。
心理学的にも、「日常の小さなポジティブ体験が積み重なることで、長期的な幸福感が高まる」ことが示されています。
例えば、「寝る前に好きなことをする」「感謝の気持ちを振り返る」「深呼吸をする」といった小さな習慣が、心を穏やかにし、精神的な安定感を育むのです。
● 忙しくても「自分のための時間」を確保する習慣ができる
忙しいとつい、「自分の時間なんて取れない」「やることが多すぎる」と感じてしまうかもしれません。
しかし、たとえ10分でもリラックスする時間を持つことは、心の健康にとって非常に重要です。
この習慣を持つことで、「自分を大切にすること」を意識できるようになり、ストレスが溜まりにくい生活スタイルを築くことができます。
4.まとめ
1日の終わりにリラックスできる時間を作ることは、単なる「気分転換」ではなく、ストレスを和らげ、睡眠の質を向上させ、幸福感を高めるための大切な習慣です。
・ストレス軽減: 緊張をほぐし、穏やかな気持ちで眠れる
・ポジティブな感情を強化: 1日を振り返ったときに「良い1日だった」と感じやすくなる
・長期的な幸福感を向上: 小さな幸せの積み重ねが、充実した人生につながる
忙しい日々の中でも、自分のための時間を意識的に確保し、リラックスできる習慣を取り入れてみましょう。
それが、毎日をより豊かに、より前向きに過ごすための第一歩になります。
おすすめのリラックス&シアワセのための習慣
1. 笑顔になれるコンテンツを楽しむ
楽しい動画を見たり、お気に入りのドラマや映画を観たりすることは、気分をリセットするのに最適です。
特にコメディや心が温まるストーリーは、ポジティブな感情を引き出してくれます。
ただし、結果としてだらだらとした時間にならないように注意してくださいね。
2. クリエイティブな時間を持つ
読書、日記を書く、音楽を聴くなど、自分の感性を刺激する活動もおすすめです。
創造的な活動は、ストレスを忘れさせてくれるだけでなく、自己表現の機会にもなります。
3. 瞑想や深呼吸を取り入れる
寝る前に5~10分間、瞑想や深呼吸を行うと、心が落ち着きリラックスできます。
自宅での瞑想は気軽にできるものなので、ぜひ取り入れてみてください。
4. 軽いストレッチやヨガをする
体をゆるめることで、1日の疲れをリセットし、快適な睡眠へと導きます。
デスクワークや立ち仕事が多い人ほど、寝る前のストレッチが有効です。
まとめ:1日の終わりに「幸せ」を感じる習慣を持とう
1日の最後の時間をリラックスしながら過ごすことは、精神的な安定をもたらし、翌日への活力にもつながります。
こうした方法は、忙しく過ごす方々にとっても、簡単に取り入れられるものばかりです。
日々のストレスを和らげ、充実した毎日を送るために、自分にとって最適な「幸せを感じる時間」をぜひ見つけてくださいね。
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この記事の執筆者
駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)
心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。
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