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「本当の自信」はどこから来る? 心理カウンセラーが提案する3つのアクション~神戸、芦屋、西宮のカウンセリングの実例より~

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「本当の自信」はどこから来る? 心理カウンセラーが提案する3つのアクション

「本当の自信」はどこから来る? 心理カウンセラーが提案する3つのアクション

2025/03/01

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

「自信があるように振る舞うと、成功しやすくなる」とよく言われますが、長期的にはそれが心の負担になることもあります。

 

表面上だけの自信は、やがて苦しさや疲弊感をもたらしかねないからです。そこで必要なのが、「本当の自信」を育むアプローチ。

 

今回は、本当の自信を身に着けるための3つのアプローチをご紹介します。

 

1.「現実味」のあるアファメーションを使う


ポジティブな言葉で自分を鼓舞する「アファメーション」は、自信やモチベーションを高める手段としてよく知られています。

 

ただし、あまりに現実離れしたフレーズを唱えると、かえって心の負担が大きくなる場合があるので注意が必要です。

 

1-1.アファメーションは柔軟に調整する


● 無理のある言葉はかえってプレッシャーに


「絶対に成功する!」「完璧になれる!」といった言葉を、自分がまったく信じられない状態で唱えても、「そんなことできるわけないよ」という逆の思考が頭にこびりつきやすくなります。


● 程よい前向きさを心がける


「完璧になる」という無理のあるゴールを掲げるよりも、「少しずつ上達したい」「最後まであきらめずに取り組みたい」という形で、現実味のあるアファメーションに書き換えるほうが、自然に心を励ます効果を得られます。


1-2.「頑張りたい」や「成長していきたい」に置き換える


● 軽いハードル設定がポイント


自分が「やればできそうだ」と思える程度の目標を言葉にすると、ほどよい前向きさを維持できます。


● 成長過程にフォーカス


たとえば「絶対に失敗しない!」ではなく、「失敗も活かしながら少しずつ成長していく」といった表現にすることで、自分自身を落ち着いてサポートできる言葉になります。


1-3.まとめ


アファメーションは、心を前向きにする力を持つ一方で、言葉の内容が過度に非現実的だと自分で「それは無理」と否定してしまいがちです。

 

そこで、「絶対に~できる!」という強い断定表現を用いるより、「成長したい」「努力してみるつもり」といった現実味のあるフレーズに変えてみると、プレッシャーを減らしつつ自信を少しずつ育てるきっかけになります。

 

2.自分に優しく声をかける~友達に話すように~


自信を失いやすいとき、自分自身に厳しい言葉をかけてしまいがちです。

 

もし大切な友人が同じ悩みを抱えていたら、まるで責め立てるような言葉を投げかけるでしょうか?

 

恐らく、そんなことはしないはずです。

 

ここでは、自分自身にも“友達に話すように”優しい言葉をかける方法を詳しく解説します。

 

2-1.自己否定的な言葉を控える


● 自分を追い詰めない工夫


自信をなくしているとき、つい「どうしてこんなにダメなんだろう」と自分を責めてしまいがちです。

 

でも、その言葉が更に落ち込んだ気持ちを強めてしまう原因になることを知っておきましょう。


● 友達との対話をイメージする


もし身近な友人が同じように苦しんでいたら、きっと「あなたにはいいところがある」「そんなに自分を追い詰めなくていいよ」と励ましてあげるのではないでしょうか。

 

そのように、親しい相手にかける優しい言葉を、自分自身にも向けてみるのがポイントです。


2-2.「友達への言葉」を自分へ向ける


● 前向きな表現をそのまま使う


たとえば「あなたならきっと乗り越えられるよ」「焦らなくても少しずつ進めばいい」という言葉を、そのまま自分へのメッセージとして声に出してみてください。

 

最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、繰り返していくうちに思考パターンを少しずつ変える助けとなります。


● 声に出すことで実感が強まる


頭の中だけで考えるのと、実際に口に出すのでは、感覚が大きく異なります。

 

声に出すと、自分の耳から再度その言葉を受け取ることになるため、自己否定のループを緩和し、自分への優しさをしっかり受け止めやすくなるでしょう。


2-3.厳しすぎる言葉を客観視する


● 「第三者目線」を取り入れる


「これ以上頑張れない」「全然ダメだ」など、あまりにも厳しい言葉を自分に投げかけているときこそ、あえて一歩引いて「自分はどうしてこんなに追い込んでいるのだろう?」と考えてみます。


● 過剰な思い込みに気づく


自分自身を否定する言葉が浮かんだら、「そんなに自分の存在を低く見なくてもいい」「確かに失敗はしたけれど、それだけで価値がゼロになるわけじゃない」と、冷静に言い直してみましょう。

 

そうすることで、自己否定の連鎖を断ち切りやすくなります。


2-4.まとめ


自分を責める代わりに、友達にかけるような優しい言葉で励ましてあげることは、思いのほか大きな効果をもたらします。

 

✔自分を追い詰めすぎない工夫をする
✔前向きな表現を声に出して実感を高める
✔第三者目線で過剰な思い込みを客観視する


こうした小さなステップを積み重ねることで、自己否定のループから抜け出し、より穏やかな自分との対話が実現できるでしょう。

 

自分に優しくなれた分だけ、周囲の人にも優しく接する余裕が生まれるかもしれません。

 

3.紙に書き出して、自分の良いところを再認識する


自分の自信がゆらいでしまったときは、改めて「自分の長所」を見つめ直す作業をしてみるのがおすすめです。

 

言葉だけで思い浮かべるよりも、実際に紙に書き出すことで、より客観的に自分の強みを捉えられるようになります。

 

3-1.毎日少しずつ書き足す


● 具体的なスキルや特性を挙げる


例として、「営業のスキル」「人間関係を築く力」「好奇心」など、あなた自身が持っていると感じる長所を一つずつリストにしてみましょう。


● 継続が大切


「毎日1項目ずつ」といった小さな目標を設定して、リストアップを続けるのがポイント。

 

数日、数週間と経過するうちに、意外なほど多くの強みを自分の中に見いだせるかもしれません。


3-2.それがなぜ重要なのかも書く


● 強みの活かし方を明確にする


リストに加えるだけではなく、「この長所がどんな場面で役に立っているのか」「今後どのように活かせるか」を1~2段落でも構わないので書き添えておくと、より具体的なイメージが湧きやすくなります。


● 自分の中での再確認


「どうしてこれを自分の長所だと思えるのか?」と深く問いかけることで、強みに対する確信が増し、ぐらついていた自信を支える土台として機能しやすくなります。


3-3.まとめ


自分の良いところを頭の中だけで考えると、「本当にそうかな?」と疑ってしまいがちです。

 

しかし、ペンと紙を使って客観的にリスト化すれば、その長所の存在を改めて実感するきっかけになります。

 

さらに、どのように役立てられるかを具体的に考えることで、強みを活かす方向性が見え、心のなかで揺れていた自信も少しずつ取り戻しやすくなるでしょう。

 

4.本当の自信がもたらすメリット


「周囲から優秀に見られたい」「自分が弱いと思われたくない」という気持ちは、ある意味では自分の弱点を隠そうとする行為だといえます。

 

一方で、心からの自信が育つと、自然に他者へも優しくなれる傾向が見られます。

 

以下では、そうした自信が生み出すメリットを詳しく解説します。

 

4-1.余裕が生まれる


● 足元がしっかりと固まった感覚


深い自信を持っている人は、自分の価値観や強みを理解しているため、他人と無理に競争しなくてもよいという安心感があります。


● 不要な比較からの解放


「自分と他人を比べて常に優れていなければならない」というプレッシャーが減り、結果的にストレスや不安が和らぎやすくなります。


4-2. 他者を大切にできる


● 相手を敵視しにくい


自分の自信が揺るぎないものであれば、他人の欠点や失敗を見ても、必要以上に責める気持ちになりにくくなります。

 

むしろ「どう力になれるだろう?」と建設的な方向へ思考が進むことが多いでしょう。


● 人間関係の深まり


心に余裕があるぶん、相手の人間性や長所をじっくり見ようとする姿勢が育まれ、人とのつながりがより豊かになる傾向があります。


4-3. 「理解したい」「支えになりたい」という意欲


● 利他の心が芽生える


心から自信を持てるようになると、「自分は大丈夫」という安心感が土台にあるため、相手を支えたいとか、協力し合いたいという気持ちが自然に生まれます。


● 互いにプラスとなる関係


相手の立場に配慮できると、単なる表面的なやりとりを超えた深い信頼関係が築きやすくなります。

 

結果として、相手も自分に対して心を開き、互いにプラスに働く好循環が生まれるのです。


4-4.まとめ


本当の自信は、自分の価値を確信することで「他者を敵視しなくなる」「周囲に優しくできる」「より余裕を持てる」といったメリットをもたらします。

 

これらの要素が組み合わさることで、人間関係が豊かになり、個人としても精神的なゆとりが広がります。

 

結果的に、良好なコミュニケーションや協力体制が生まれ、周りの人々との関係もより充実したものへと発展していくでしょう。

 

まとめ:偽りではなく、芯のある自信を育てよう


自信は一朝一夕に身につくものではなく、ほんの小さな言葉や習慣の積み重ねが大きな効果を生みます。

 

しかし、強気の姿勢だけで自分を偽り続けるのは、いつか辛さを招くリスクが高いのも事実です。

 

✔アファメーションは現実味のある言葉に

✔自分にかける言葉を“友達への言葉”に置き換える
✔紙に書き出し、自分の長所を客観視する


こうした方法を日々少しずつ実践していけば、「心に根を下ろした“本当の自信」を育むことができます。

 

そうして初めて、周りの人にも自然とやさしさを向けられる余裕が生まれるでしょう。

 

いま自信が持てなくて悩んでいる方は、自分らしく、長く続けられる形でこれらの提案を試してみてくださいね。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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