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嫌われたくなくて「他人優先」になっていませんか?~神戸市、芦屋市、西宮市のカウンセリングの臨床より~

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嫌われたくなくて「他人優先」になっていませんか?

嫌われたくなくて「他人優先」になっていませんか?

2025/06/01

みなさん、こんにちは。

神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて…

 

「嫌われたくない」

「人に嫌な思いをさせたくない」

 

…そうした気持ちから、つい他人を優先してしまうことはありませんか?

 

家族や友人、職場の人たちとの関係を円滑に保ちたいあまり、自分の気持ちを後回しにして「いい人」でいようと頑張りすぎていませんか?

 

この「嫌われたくない」という思いは、多くの方が抱えているごく自然な感情です。

 

しかし、その気持ちが強くなりすぎると、いつの間にか自分の本音や本当の願いが分からなくなり、心のエネルギーが枯渇してしまうことにもつながります。

 

そこで、この記事では、「嫌われたくない」から他人を優先しすぎてしまう時に現れるサインや、その背景にある心のクセ、そして自分らしさを取り戻すためのヒントをお伝えいたします。

 

1. どんなお願いにも「NO」と言えない


「頼まれると断れない」

「断ったら嫌われてしまいそうで怖い」

 

…そうした思いから、ついどんな頼みごとにも「はい」と答えてしまうことはありませんか?


たとえば、職場で本当は手いっぱいなのに同僚の仕事を手伝ったり、プライベートでも友人の誘いを断れずに無理をしてしまったり…。


一見、親切で思いやりのある行動に見えるかもしれませんが、実はそのたびに自分の大切な時間やエネルギーが削られていきます。

 

1-1.「NO」と言えないことで起きること


● 自分の時間がなくなる


こうした場合相手のために費やす時間が増え、自分が本当にやりたかったことや大事にしたいことがどんどん後回しになりがちです。

 

その結果、やりたかった趣味や休息の時間、家族との大切なひとときも、いつの間にか犠牲になってしまいます。

 

● ストレスや疲労が溜まる

 

無理して人の期待に応え続けることで、心も体も疲弊しやすくなります。

 

「断れない自分」に自己嫌悪を感じてしまうことも生じるかもしれません。

 

● 人間関係のストレスが増える


頼まれるがまま受け入れていると、相手が「都合よく使える人」と認識してしまうことにもつながります。

 

その結果として、ますます頼まれごとが増え、断りづらい悪循環に陥ることもあります。

 

1-2.改善のヒント:自分の気持ちを大切にする第一歩から


まず、「すぐに返事をしない」ことから始めてみましょう。

 

例えば…

 

「すぐにお返事できないので、少し考えさせてください」

「予定を確認してから、改めてお返事しますね」

 

…というニュアンスでひと言添えるだけで、自分の心に余裕が生まれます。

 

その時間を使って「本当に自分はどうしたいのか」「いま引き受けても無理はないか」など、立ち止まって自分の気持ちを見つめ直しましょう。

 

最初は勇気が必要かもしれませんが、「NO」と言うことは決してわがままではありません。

 

自分を大切にするための、健全な選択肢のひとつです。

 

2. 自分の気持ちよりも、相手がどう思うかばかり気にしてしまう


「これを言ったら相手に嫌われないかな」

「変に思われたらどうしよう」

 

…このように、つい自分の気持ちや意見を飲み込んでしまうことはありませんか?


本当はやりたくないことにも「いいよ」と言ってしまったり、逆に「本当はこうしたい」という願いも伝えられず、結局いつも相手の意向や顔色を最優先してしまう…。

 

2-1.他人を優先しすぎることで起こること


● 自分が何を好きか分からなくなる


小さな「まあいいか」の積み重ねで、自分の本音や希望がどんどん遠のいてしまい、「私って何がしたかったんだろう」と分からなくなることも少なくありません。

 

● 自分の人生なのに、誰かのために生きている感覚に


毎日を他人の期待や価値観に合わせていると、次第に「自分のために生きている実感」が持てなくなり、満たされなさや虚しさが強まってしまいます。

 

● 自己肯定感の低下や、慢性的なストレス


自分を押し殺す生活が続くと、「自分はどうせ大事にされない存在なんだ」と思い込んでしまい、気づかないうちに自己評価も下がりやすくなります。

 

2-2.改善のヒント:本音を大切にする練習から始めましょう


まずは「小さな選択」に対して自分の本音はどうなのか、ということを意識してみましょう。


例えば…

 

✔今日のお昼ご飯、何を食べたいか

✔休みの日に何をして過ごしたいか

✔仕事帰りに立ち寄りたいお店や、聴きたい音楽

 

こうしたささいな場面でも「私は本当はどうしたい?」「これ、好き?嫌い?」と自分に問いかけてみてください。


小さな「YES」「NO」を自分のために選ぶことを重ねていくうちに、だんだんと自分の気持ちに気づきやすくなり、本当の自分を大切にできる感覚が育まれていきます。

 

他人の気持ちに寄り添うことも大切ですが、「自分自身の気持ち」も同じくらい大切にしていきましょう。


自分を後回しにしない選択は、自分らしい人生への第一歩です。

 

3. 人に頼ることが苦手


「自分が我慢すればいいや」

「誰かにお願いするなんて、迷惑をかけるだけ…」

 

…このような思い込みから、つい何でも一人で抱え込んでしまっていませんか?

 

頼ることは「甘え」や「弱さ」だと感じてしまい、つらくても周りに助けを求めずに一人で頑張り続けてしまう方は少なくありません。

 

また、相手の顔色を気にしてしまい、頼るべきところを頼れないということもあるでしょう。

 

しかし、その「何でも一人で頑張る癖」が、気づかぬうちにあなたの心と体のエネルギーをどんどん消耗させてしまいます。

 

3-1.頼ることが苦手な方に起こること


● 心の疲れや孤独感がたまりやすい


誰にも弱音を吐けず、ずっと自分で抱え込んでいると、「自分は一人なんだ」と感じやすくなり、心の中にぽっかりとした孤独や虚しさが広がってしまうことがあります。

 

● 「誰も助けてくれない」と感じてしまう


自分から助けを求めないことで、「やっぱり私は誰にも頼れない」「自分のことを気にかけてくれる人なんていない」と思い込み、ますます人と距離を置いてしまう悪循環に陥ることにもつながります。

 

● 心のバランスが崩れやすい


人に頼られることばかりで自分は誰にも頼れない、というアンバランスな関係が続くと、やがて心のエネルギーが底をつき、イライラしたり突然涙が出たりと、情緒が不安定になることも珍しくありません。

 

3-2.「頼る」ことは相手を信頼すること


人に頼るのは「迷惑」ではありません。

 

それは、相手を信じて任せる・信頼関係を育てるための大切なプロセスです。


私たちは本来、支え合って生きる存在。自分が誰かを助けたように、人から力を借りていいのです。

 

3-3.改善のヒント:今日からできる「頼る」練習


まずは、ほんの小さなことでOKですので、頼る練習を行いましょう。

 

✔友人や同僚に「ちょっとだけ手伝ってもらえない?」

✔家族に「今日は夕飯を作ってもらえたら助かるな」

✔同僚に「これ、確認してもらえる?」

 

最初は勇気がいるかもしれませんが、1日1回、どんな小さなことでも「お願い」をすることで、「頼っても大丈夫だった」という安心感が少しずつ積み重なっていきます。

 

人に頼ることで「自分一人で全部抱えなくていいんだ」と実感できたとき、心の余裕や温かさも取り戻せるはずです。

 

また、「頼る・頼られる」という関係は健全な人間関係を育むことにもつながります。


「頼ること」は自分自身の弱さではなく、人とつながり、共に生きる力でもあるのです。

 

4. 本当は大切にしたい価値観や時間が後回しになっている


「誰かに頼まれると断れない」

「周囲の期待に応えなくちゃ」

 

…このように頑張るうちに、気づけば自分の大切な時間やエネルギーが他人のためにばかり使われてしまっていませんか?

 

例えば…


・本当は家族との夕食を楽しみたいのに、職場の頼まれごとで残業が続く
・久しぶりに趣味の時間を取りたいのに、友人のお願いや急な誘いを断れずスケジュールが埋まる
・健康のために運動や休息をとりたいのに、「頼まれごとが終わってからでいいや」と自分のことはつい後回しにしてしまう

 

こうした積み重ねによって…

 

「自分らしくいられる時間」

「心から大切にしたいもの」

 

…という大切なものが、どんどん遠のいていく感覚が生まれます。


他人を大事にすることは素晴らしいことですが、自分の価値観や大切な人・ことを後回しにし続けると、やがて心の中に満たされなさや疲れがたまってしまいます。

 

4-1.改善のヒント1:自分のための「振り返りタイム」を持とう


本当に守りたいものを守るためには、まず「自分の価値観や優先順位を確認する時間」を持つことが大切です。

 

1日の終わりや週末、静かな時間に、「私が本当に大切にしたいことって何だろう?」と、心に問いかけてみましょう。

 

書き出してみたり、スマホのメモにリストアップするのもおすすめです。

 

また、家族やパートナーと一緒に話してみるのも効果的です。

 

4-2.改善のヒント2:スケジュールに「自分のための時間」を


他人の予定ばかりで自分の時間が埋まってしまう…という方は、「自分のための予定」を先にスケジュールに書き込む工夫をしてみてください。

 

「土曜は家族と出かける」「夜は30分だけ好きな音楽を聴く」など、小さなことでもOKです。

 

仕事や用事と同じように、自分のための時間も「大事な予定」として扱ってください。

 

4-3.自分を大切にすることが、周りへのやさしさにもつながる


自分の心や体、価値観を後回しにして無理をしてしまうと、心身のバランスを崩したり、疲れがたまって人に優しくできなくなってしまうこともあります。


しかし、「まず自分を大切にする」ことは、決してわがままではなく、本当に大切な人やことを守るための「土台」なのです。

 

時には「今は自分の時間を大切にしたい」と伝える勇気を持ち「自分にとって大切なもの」を確保するようにしていきましょう。

 

5. 境界線が引けずに、無理をしてしまう


「これを断ったら嫌われるんじゃないか」

「頼みごとを受けなければ関係が悪くなるかも」

 

…このような不安から、自分の本音や体調を後回しにしてしまうことはありませんか?


「相手を大切にしたい」という気持ち自体は、とても素晴らしいものです。

 

しかし、自分を犠牲にし続けてしまうと、知らず知らずのうちに心と体が疲れ切ってしまいます。

 

例えば…

 

✔仕事の頼みごとを「忙しいな…」と思いつつも断れず、毎日残業が続いている

✔プライベートでも「行きたくない集まり」に無理をして参加してしまい、帰宅後どっと疲れが出る

✔本当は断りたかった誘いに乗ってしまい、自分のために使うはずだった時間やエネルギーがどんどん削られていく

 

このようなことが積み重なると、「またやってしまった…」という自分への後悔や、「どうして私ばっかり…」という相手への不満が蓄積され、人間関係そのものが苦しく感じられることもあります。


そして本音を隠して「良い人」でい続けることは、短期的には摩擦を避けられても、長期的には自分を追い込む原因になってしまうのです。

 

5-1.改善のヒント:「ここまでならできる」「これ以上は無理」を言葉にしてみよう


自分の心と体を守るためには、「ここまでならできる」「これ以上は無理」という自分なりの「境界線」を持つことが大切です。

 

例えば…

 

✔「この日は予定があるから難しい」「今日は体調が良くないのでごめんなさい」と、素直に伝えてみる

✔「その日は手伝えないけれど、別の日ならサポートできるよ」といった代替案を提案する

✔まずは親しい友人や家族から、少しずつ“NO”や自分の希望を伝える練習をしてみる

 

5-2.「断ること」=「相手を傷つけること」「相手に嫌われること」ではありません。


断らずに相手に会わせるよりも、自分が無理をしてまで相手に合わせてしまうことで、後から不満やストレスが爆発してしまうほうが、お互いにとってよくない結果になることも多いのです。

 

● 「自分を大切にする勇気」が、健やかな人間関係をつくる


境界線を引くことは、単に「冷たくなる」「自分勝手になる」ということではありません。


自分を大切にできてこそ、本当に相手にも優しくなれるし、心地よい距離感を保つことができるのです。

 

最初は勇気がいるかもしれませんが、少しずつでも「自分の気持ちに正直に」「できる範囲で人の頼みを引き受ける」習慣を増やしていきましょう。


自分自身の心地よさや安心感を最優先に考えることは、決してわがままではなく、自分にも相手にもやさしい選択です。

 

「私はここまでなら頑張れる」「これ以上は無理をしない」と、自分の心と体の声を大切にしてあげてくださいね。

 

まとめ

 

他人を優先することは優しさや思いやりの表れですが、それが自分を苦しめてしまうなら、一度立ち止まって自分の心と向き合うことも大切です。

 

「嫌われたくない」と思う気持ちは自然なことですが、自分自身を犠牲にし続ける必要はありません。


自分を大切にできる方は、結果的に周囲とも良い関係を築きやすくなります。

 

自分のための「小さなNO」から、ぜひ始めてみてくださいね。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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