過去を肯定することで育つ自己肯定感
2025/06/08
みなさん、こんにちは。
神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。
さて…
「どうしてあのとき、あんな選択をしてしまったんだろう」
「もっと違う道を選んでいれば…」
このようにに、過去の出来事や自分の選択に対して後悔の気持ちを抱いている方は少なくありません。
また、心理カウンセラーとして多くの相談を受けるなかで…
「過去の自分を肯定できない」
「ずっと自信が持てない」
…という悩みを書かている方にたくさん出会います。
つまり、自己肯定感を持てない、自己肯定感が低いという悩みですね。
実は自己肯定感が下がる大きな理由のひとつは、「過去の自分の選択や行動を、今の自分が否定し続けている」ことにあります。
1.過去の自分を肯定できないことが、自己肯定感を下げる原因に
まず最初にお伝えしたいのは、「後悔」という感情そのものが悪いものではない、ということです。
後悔を感じるのは、「もっとよくなりたい」「より成長したい」というあなたの真剣な気持ちの表れです。
しかし、自分自身の過去の選択や行動を肯定できないまま、「あのときの自分はダメだった」と責め続けてしまうと、自己肯定感はどんどん下がってしまいます。
「こうするしかなかった」と認めることができず、過去を否定し続けることで、心のエネルギーが消耗し、気持ちが前に進めなくなる…。
これが、自己肯定感がなかなか上がらない大きな原因になるのです。
本当に大切なのは、「あの時の自分も、一生懸命だった」と過去の自分を肯定的に見つめなおすことです。
そうすることで、少しずつ今の自分を信じられる力=自己肯定感が回復していきます。
2.過去を肯定できると、自分自身も肯定できる
私たちは、思い通りにいかなかった出来事があると「あの時の私はダメだった」と自分を責めてしまいがちです。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
実際は、過去の自分はその時その時で「できる限りの最善」を尽くしてきたのではないでしょうか?
今だからこそ「ああすればよかった」と思えるのは、経験を重ねて成長したからこそ気づけることと言えます。
そして、その経験があるから、今のあなたがいます。
そのため、「あの時の自分も、その状況でベストを尽くしていた」と認めてあげることが大切となります。
そうすることによって、「過去の自分も悪くなかったんだ」と、自然と自分自身を肯定できるようになります。
過去の選択をやさしく認めることができたとき…
「今の自分も大丈夫」
「あの時の失敗も、必要な経験だったんだ」
…というように思えるようになり、自己肯定感も少しずつ高まっていきます。
過去を受け入れられることは、自分自身を受け入れる力そのものなのです。
3.自己肯定感を高めるための「言葉の選び方」
自己肯定感は、「自分の判断や行動に信頼できるかどうか」に深く関係しています。
そのため、「どうしてこんなことになったんだ」と否定するよりも、「あの時はあれがベストだった」「今度はもっとこうしてみよう」と肯定的な言葉を自分にかけることが大切です。
自分の過去や選択を認めることができると、柔軟な考え方や粘り強さ、困難を乗り越える力が生まれやすくなります。
逆に、自己否定の言葉を繰り返していると、どんどん自信がなくなり、後悔や失敗を引きずりやすくなってしまいます。
4.「どちらを選んでも後悔」は当然~だから今の自分を肯定する~
人生の大きな選択、たとえば進学や転職、結婚や子育て…
どんな選択でも、よくない結果が生じた場合、「違う道を選んでいれば」と悩むことは誰にでもあります。
でも、どちらを選んでも、多少の「後悔」は必ず残るものです。
そのため、大切なのは「過去の自分を否定する事」ではなく「今の自分を肯定する」ことです。
たとえば…
「転職してしたら自由が減ったけど、得たものもある」
「あの仕事を選ばなかったから今の生活がある」
…というように、どんな選択にも意味があったと捉えてみてください。
5.過去の自己否定を手放して、未来に希望を持つために
自分の過去の選択や行動が望んだような結果につながらなかったとき、私たちは「なぜあんな判断をしたんだろう」「自分はダメな人間だ」と、自分自身を責めてしまうことがよくあります。
この「自己否定」の感情は…
「今までの自分は何をやってもうまくいかない」
「これから先も失敗するのでは」
…という未来への希望やチャレンジする力を奪ってしまいがちです。
しかし、過去の自分の選択を否定し続けている限り、どんなに時間が経っても、自分を好きになることはできません。
そのままでは、自分の人生に期待したり、新しい一歩を踏み出したりする勇気も持ちづらくなります。
大切なのは、過去に好ましい結果が得られなかったとしても、「その時の自分は、その時点でできる限りの判断をしていた」と認めてあげることです。
自己否定の気持ちが浮かんだら、「あのときの私は精一杯だった」と、自分を優しく受け止めてみてください。
過去を責める気持ちが和らぐと、「じゃあ、これからどうしたい?」「どんなふうに生きていきたい?」と、未来の自分に目を向けることができるようになります。
過去は変えられませんが、「これから」をどう生きるかは選択できるものです。
たとえ過去にうまくいかない経験があったとしても、「次はこうしてみよう」「今度はもっと自分を大切にしてみよう」と、少しずつでも希望を持てる未来を思い描いてみてください。
過去を肯定することで自己否定を手放し、「これまでの自分」も「これからの自分」も大切にできるようになること。
…それが、未来に希望を持って前に進むための大切な一歩です。
まとめ
後悔に代表される過去に対する否定は、「よりよく生きたい」と思う気持ちの裏返しです。
過去の自分を否定し続けるのではなく、「その時点では最善だった」と認めてあげることが、自己肯定感を高める第一歩になります。
どんなに悩みや後悔があっても、歩んできた道のりは決して無駄ではありません。
これからも、自分自身に優しい言葉をかけながら、一歩一歩前へ進んでいきましょう。
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この記事の執筆者
駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)
心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。
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