不安などの感情の浮き沈みがあるときに試したい毎日できるメンタルケア
2025/06/29
みなさん、こんにちは。
神戸市や芦屋市、西宮市などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。
さて、季節や生活のリズムが変わりやすいこの時期、心の不安定さを感じやすくなる方は少なくありません。
学生さんだけでなく、社会人の方もも気分の浮き沈みが強くなったり、理由もなく元気がなくなったりしやすくなるのが、この時期です。
こうした不安をはじめとした情緒の変動は誰にでも起こるものです。
そのため大切なのは「早めのセルフケア」を知り、実践することです。
今回は、心理カウンセラーの視点から「情緒不安定を和らげるための具体的な方法」を3つ厳選してご紹介します。
1. 「心の快」を増やすバリエーションを持つ ~ストレスコーピング(ストレス対処)の視点から~
ストレスコーピングとは、ストレスを軽減したり、ストレスによるダメージを和らげたりするための具体的な工夫や戦略を指します。
日常生活で心のバランスを整えるためには、ストレスコーピングを使って「心地よさ=快」を積極的に増やすことがとても効果的です。
1-1.ストレスコーピングとしての「快」の活用
ストレス状態にあるとき、人はどうしても不安やイライラなどネガティブな感情に意識が向きがちです。
そこで、ストレスコーピングとして意識的に自分にとって「快い体験」を日常に取り入れることは、ストレスを緩和し、気持ちをリセットする有効なセルフケア法です。
例えば…
✔音楽や映画を楽しむ
→感動や癒しを感じる時間は、心のリラックスにつながります。
✔料理や手芸、散歩、植物の世話
→五感を使い、自分のペースで楽しめる活動は、ストレスを抱えた心をやさしく整えます。
✔運動やストレッチ
→体を動かすことで気分転換になり、脳内のストレスホルモンを減少させる効果も期待できます。
✔小さな贅沢やご褒美
→お気に入りのスイーツやコーヒータイムなど、自分を満たす“ご褒美時間”を意識して設けましょう。
1-2バリエーションを持つことの重要性
ストレスコーピングにおいては、「一つの方法だけに頼らず、複数の快を用意する」ことがポイントです。
例えば、仕事や人間関係だけに満足感や癒しを求めてしまうと、そこが揺らいだ時に心の安定が崩れやすくなります。
複数の「快」=ストレス対処法を持っておくことで、どれかがうまくいかない時でも他の方法で気分転換や安心感を得ることができ、ストレスの「逃げ場」や「緩衝材」を日常に複数設けるイメージです。
1-3.日常に「快」を仕込むセルフコーピングのコツ
✔事前に「自分が好きなことリスト」を作っておく
✔予定表の中に「ご褒美タイム」をあえてスケジューリングする
✔週に一度は必ず「快」の新しい選択肢を試してみる
こうしたコーピング行動を習慣化することで、ストレスの波をやわらげ、より健やかな心の状態を保ちやすくなります。
「快」のバリエーションを増やすことは、自分のためにできる、最も身近で現実的なストレス対処法の一つです。
ぜひ、自分だけの「心地よいストレスコーピング」をぜひ探してみてください
2. 「不快」を減らし、ストレスと適度な距離を保つ工夫 ~ストレスコーピングの視点から~
ストレスコーピングとは、ストレスの発生源(ストレッサー)に対して、心身への負担を最小限に抑えるための具体的な対処法を指します。
そのため、心の健康を守るためには、「快」のバリエーションを増やすと同時に、「不快」やストレスの元から距離を取る工夫も重要です。
2-1.不快やストレス源の「コーピング(対処)」の方法
1. 物理的ストレスへの対処
騒音や混雑など、日常的に感じる物理的ストレスは、イヤホンや耳栓を使ったり、混雑する時間帯を避けて行動するなど、環境を調整する工夫で負担を減らすことができます。
例えば、満員電車の通勤が負担なら、時差出勤を会社に相談したり、在宅勤務が可能か検討するのもひとつのコーピングです。
2. 人間関係のストレスへの対処
苦手な人や無理を感じる相手とは、必要以上に関わらないよう距離感を意識しましょう。
無理に付き合わず「お互いの心地よい範囲」を大切にすることで、ストレスの蓄積を防げます。
3. 日常の雑事・家事がストレスな場合
全部を完璧にこなそうとせず、時には手を抜いたり、家事代行など外部サービスを利用するのもストレスコーピングのひとつです。
負担を感じやすいタスクは「小分けにしてやる」「家族と分担する」なども有効な工夫です。
4. コントロールできない状況への対処
職場の人間関係や社会情勢など、「自分ではどうしようもできない」ストレスについては、思考や捉え方を柔軟に切り替えてみましょう。
「こうするしかない」と思い込むのではなく、「こんな方法もあるかも」と別の視点から状況を見ることで、心の負担が和らぎます。
5. 状況が変えられない時の選択肢
どうしても耐えられない・つらい場合は、環境そのものを変えることも大切なコーピングです。
部署異動や転職、引っ越しなどの「環境調整」は、ストレスから自分を守るための有効な方法です。
また深刻なストレスを抱えているときは、ひとりで抱え込まずに、信頼できる第三者(専門家、カウンセラー、相談機関など)にサポートを求めましょう。
3. 今すぐできる感情を安定させるセルフケア ~ストレスコーピング実践編~
感情の浮き沈みが合ったり、あるいはストレスが多い方にとって、日常的にできる「セルフケア」は、感情の波に振り回されすぎないための重要なスキルです。
ここでは、科学的にも有効性が確認されている3つのセルフコーピング法をご紹介します。
3-1.感情を表現する ~「カタルシス」の力を使う~
ストレスや不安を感じたとき、「心の中だけで抱え込む」のではなく、「外に出す」ことがとても有効です。
例えば、日記や詩を書く・誰かに話す・趣味に没頭するなど、表現方法はさまざまです。
中には楽器を弾いたり絵をかいたりという創作活動をされる方もおられるでしょう。
こうした活動の効果は心理学では「カタルシス効果」と呼ばれています。
つまり感情を意識的に表現したり、形にしたりすることで、心のモヤモヤや緊張が整理・浄化されていくのです。
このプロセスは、ストレスコーピングの「情動焦点型対処」に該当し、気持ちのデトックスや自己理解の促進に繋がります。
3-2.呼吸や体の緊張に目を向ける~「身体を通して心を整える」~
ストレスを感じると、無意識のうちに体も緊張しています。
そのため深呼吸、ゆったりとしたストレッチ、ヨガや体操などで身体のこわばりをほぐすことは、いわば「生理的コーピング」として非常に有効です。
とくに「吸うよりも長めに吐く呼吸法」は、副交感神経(リラックスを司る神経)を活性化し、心身を穏やかにしてくれます。
このようにして体の緊張がゆるめると、自然と心もゆるみ、不安やイライラが和らぎやすくなります。
これはストレスコーピングにおける「身体焦点型対処」の一つであり、非常に有効です。
3-3.五感を使って「いま・ここ」に戻る ~「マインドフルネス」の実践~
ストレスを感じているとき、多くの人は「過去の失敗」や「将来の不安」に意識が向きがちです。
そうした方にとってマインドフルネスや瞑想などは、「今この瞬間」に意識を向ける練習として非常に有効なコーピング法です。
マインドフルネスと聞くと難しく感じるかもしれませんが、しかし方法は非常にシンプルです。
例えば…
✔目の前のお茶の香りを丁寧に味わう
✔触れているもの(洋服、マグカップ、イス)の感触に集中する
✔周囲の音や音楽に耳を澄ませる
このように五感を使って「今・ここ」を体験することで、過度な不安やストレスから距離を取りやすくなります。
これは「認知焦点型対処」にあたる方法であり、不安や悩みを手放しやすくするセルフケアです。
3-4.まとめ
これら3つのセルフコーピングは、「感情を表現する」「体を整える」「今この瞬間に意識を向ける」という、多角的なアプローチです。
どれか一つだけでなく、自分に合うものをいくつか組み合わせて実践することで、ストレスの波に呑み込まれず、心の安定を保ちやすくなります。
感情の波がある場合や慢性的なストレスがある場合は、日常のちょっとした時間に取り入れてみてください。
ストレスコーピングは「やってみる」ことが何よりの第一歩であり、効果を感じることができるでしょう。
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こころのケア心理カウンセリングRoom
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この記事の執筆者
駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)
心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。
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