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うつ病・適応障害の回復を支える考え方

うつ病・適応障害の回復を支える考え方

2025/07/30

みなさん、こんにちは。

神戸や芦屋、西宮などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて、うつ病や適応障害で休職中、あるいは治療中の方から「何をしていればいいのか」「どんなことを意識すればいいのか」といったご相談をよくいただきます。


回復に向かう過程では、少しずつ「そろそろ復帰したい」「元気を取り戻したい」という前向きな気持ちも出てきますが、同時に「本当に大丈夫かな」「また体調を崩すのでは」と不安や焦りも強くなりがちです。

 

この、不安や焦りというものが、実は問題を起こしやすいのです。

 

そのため、回復しつつある段階では悪化させないための工夫が必要になります。

 

1.目標設定は「低く、やさしく」~回復のための行動療法的アプローチ~

 


うつ病や適応障害の回復期において、「小さく、やさしい目標設定」を行うことには、行動療法の観点からも大きな意義があります。

 

行動療法では、「今できる範囲の小さな行動」を一歩ずつ積み重ねることで、自己効力感(「やればできる」という感覚)や達成感を得られることがわかっています。


この小さな成功体験の積み重ねが、自己肯定感や意欲の回復にダイレクトにつながり、「自分は少しずつ前進できている」という実感を持つことができるのです。

 

逆に、回復途中で大きな目標を立ててしまうと、失敗体験や挫折感が増えやすく、心身の負担が増して症状が悪化しやすくなります。


そのため、目標は「低く・やさしく・具体的」に設定することが、再発予防や安定した回復には欠かせません。

 

1-2:なぜ「目標を上げすぎない」ことが大切なのか


体調が少し良くなってくると、「早く元通りに戻らなければ」「周囲に迷惑をかけないようにしなきゃ」といった焦りが生まれやすくなります。


しかし、この時期に一気にフルタイムでの仕事復帰や多くのタスクをこなそうとすると、まだ回復しきっていない心や体に大きな負担がかかってしまいます。


その結果、無理がたたり体調を崩し、再び休まなければならなくなってしまう方も少なくありません。

 

1-3:小さなステップの具体例


たとえば、仕事への復帰を目指している場合…


「まずは職場の最寄り駅まで行ってみる」

「朝決まった時間に起きてみる」

「職場に電話だけしてみる」

 

…といった、「ほんの小さな一歩から始めることが大切です。


また、家の中でも、「カーテンを開ける」「玄関まで行ってみる」「近所を5分だけ散歩してみる」といった、シンプルで達成しやすい目標を立てることも有効です。

 

こうした小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ自信や回復力が育まれていきます。

 

1-4:自分に合ったペースで、無理なく続ける


目標設定で大切なのは…

 

「他人と比べないこと」

「昨日までの自分よりほんの少しだけできれば十分」

 

というように自分にやさしくする姿勢です。


階段を一段一段登るように、自分の体調や気分に合わせてステップを調整しましょう。


もちろん、「今日は無理そう」と感じた日は、目標をさらに小さくしても構いません。

 

2.小さな目標設定が回復を後押しする~行動療法的アプローチ~

 

 

うつ病や適応障害の改善において、「活動量」を少しずつ増やしていくことは非常に効果があります。


とはいえ一方で、「これくらいのことを目標にしていいのだろうか?」と物足りなさや不安を感じる方も多いかもしれません。

 

しかし、うつ病や適応障害の克服においては、無理のない、ごく小さな目標を設定することが非常に効果的であることが、行動療法の実践からも明らかになっています。

 

行動療法では、「できる範囲で、今の自分にとって負担が少ない行動」を積み重ねることが、心と体の回復に直結すると考えられています。

 

最初は「ベッドから出てみる」「朝、窓を開ける」など本当に小さな行動でかまいません。


こうした小さな目標をクリアすることで、「できた」という達成感や自信が少しずつ積み上がり、徐々に活動範囲も広がっていきます。

 

そして、回復が進むにつれて自然と「もう少しできそう」と感じるようになったときに、次のステップへ進めば大丈夫です。


つまり無理をせず、一段一段階段をのぼるイメージで、少しずつ目標を広げていくことが、うつ病や適応障害の克服には最も現実的で効果的な方法なのです。

 

そのため、自分に優しい小さな目標設定こそが、回復の確かな土台になります。

 

おわりに

 


うつ病や適応障害からの回復は、「一日でも早く元通りの自分に戻らなければ」と焦るほど良い結果が得られるものではありません。


むしろ、回復の過程では「今の自分が無理なくできること」に目を向けて、小さな目標を一つずつ積み重ねていくことが、何よりも大切です。

 

日によって調子が良い日もあれば、なかなか動けない日もあるでしょう。その波を否定する必要はありません。


一歩進んで二歩下がるように感じる時期もあるかもしれませんが、それも回復の大切なプロセスの一部です。

 

そのため、持続的に小さな目標を着実にクリアしていくことで…

 

「自分にもできることがある」

「少しずつ前進している」

 

…という実感が生まれ、自然と自己肯定感も高まっていきます。


それが、再発を予防し、長い目で見て安定した生活を築くための土台となるのです。

 

大切なのは、他人や社会のペースではなく、「自分の心と体が納得できるスピード」で進むことです。


焦る気持ちが出てきた時こそ、深呼吸して「今の自分にできる一歩は何だろう」とやさしく問いかけてみてください。

 

今日踏み出すその小さな一歩が、やがて大きな回復や安定へのプロセスになります。


どうか自分自身を信じて、焦らず、ゆっくり歩んでいきましょう。

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こころのケア心理カウンセリングRoom
兵庫県芦屋市浜芦屋町1-27   サニーコート浜芦屋302号
電話番号 : 090-5978-1871

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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