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自己肯定感を回復させる:神戸、芦屋、西宮のカウンセリングより

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自己肯定感を回復させる「優しさの心理学」

自己肯定感を回復させる「優しさの心理学」

2025/09/09

みなさん、こんにちは。

神戸や芦屋、西宮などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて、「自己肯定感が低い」「自分に自信がない」と感じるとき、多くの方は「もっと自信を持たなければ」と思うようにしがちです。

 

しかし、近年の心理学では「自己肯定感や自信そのもの」よりも、「自分に対して優しくできるかどうか」が大切であることを示しています。


この「セルフコンパッション(自分への思いやり)」こそが、持続的な自己肯定感や自信を支える土台なのです。

 

1.自信や自己肯定感とセルフコンパッションの違い

 

 

まずは、自信や自己肯定感、そしてセルフコンパッションの違いを整理していきましょう

 

1-1.自信とは何か

 

「自信」とは、自分の能力や価値に対する評価です。

 

自信の性質を詳細にすると…

 

✔昇進、試験合格、受賞といった「成功体験」から得られることが多い

✔周囲からの評価や成果に依存しやすい

✔成功している間は高揚感があり「自分はできる」と思える

✔しかし、一度失敗すると「自分はダメだ」と一気に崩れてしまう

 

つまり、自信は外部要因によって大きく揺らぎやすく、持続性に欠ける側面があります。

 

1-2.己肯定感との違い

 

しばしば自信と自己肯定感は混同されますが、「自己肯定感」は自分自身の存在そのものを肯定する感覚であり、成果とは切り離されています。

 

自己肯定感も具体的に見ていくと…

 

✔「うまくいかなくても、自分には価値がある」と思える心の土台

✔外的評価に左右されにくく、安定している

✔ただし、日常のストレスや人間関係で揺らぐこともある

 

自己肯定感は「自分という存在を認める力」であり、これは人生の安定感や幸福感に直結します。

 

1-3.セルフコンパッションとは何か

 

セルフコンパッション(自分への思いやり)は、自己肯定感や自信を支えるための具体的な態度やスキルです。

 

具体的には…

 

✔「失敗しても人間だから当然」と自分を責めすぎない

✔「今つらいのは当たり前」と感情を認めて受け止める

✔自分を大切な友人に接するように扱う

✔苦しい時も「大切なものに向かう一歩」を選べる

 

これは、評価(自信)とも、存在の肯定(自己肯定感)とも違い、「自分をどう扱うか」という行動や思考のあり方に焦点があります。

 

1-4.違いをまとめると

 

自信:成果や評価に基づく → 外的要因で上下しやすい

自己肯定感:存在そのものを認める → 比較的安定している

セルフコンパッション:自分への態度や思考法 → 苦しい状況でも自己肯定感を守る

 

1-5.セルフコンパッションがもたらすもの

 

セルフコンパッションの研究では、セルフコンパッションが高い方は…

 

✔不安や抑うつのレベルが低い

✔失敗しても自己批判に陥りにくい

✔現実的な努力を続けやすい

✔安定した自己肯定感を維持できる

 

という特徴を持っています。

 

つまり、自信に頼らず、セルフコンパッションによって自己肯定感を支えることが、長期的なメンタルヘルスの鍵になるんですね。

 

まとめると、自信は一時的に力を与えてくれるものですが、それだけに頼ると失敗に弱くなります。

 

安定した自己肯定感を育てるには、セルフコンパッションという「自分を優しく支える習慣」が欠かせません。

 

2.自分を思いやる(セルフコンパッション)ための3つの実践

 

 

では、ここからはセルフケアとしてできるセルフコンパッションの発想や実践方法をお伝えいたします。


2-1. みんな人間だと思い出す

 

失敗や挫折をしたとき、多くの人は「自分だけがダメなんだ」と感じてしまいます。

 

この考えは自己否定につながり、気持ちをさらに落ち込ませる要因になります。


しかし、心理学的に「共通の人間性(common humanity)」を思い出すことはセルフコンパッションの重要な要素です。

 

つまり、全ての人は誰しも失敗し、間違いをしながら学んでいく存在ということです。

 

この発想を持つことで、仕事で大きなミスをしてしまったとき…「どうして自分だけこんなに失敗するのだろう」と思うのではなく…

 

「誰だってミスはある。これは学びの一部だ」

 

…と捉えることができるようになります。

 

この視点を持つことで、「完璧でない自分」も人間らしさの一部として受け入れられ、心が少し軽くなるのです。

 

2-2. 自分を責めないで学ぶ

 

失敗をしたとき、私たちはつい…

 

「なぜこんなことをしてしまったのか」

「自分は本当にダメだ」

 

…と自分を責めがちです。

 

しかし、セルフコンパッションの観点では「自分を罰する」のではなく「学びに変える」ことを大切にします。

 

例えば、試験に落ちたときに「頭が悪いからだ」と考えるのではなく、「勉強法を見直す必要がある」「次は計画的に取り組んでみよう」と行動につなげる視点を持つということになります。


これは、自己否定を避けるだけでなく、現実的な改善策を導き出す力にもなります。

 

結果として、失敗を恐れずチャレンジする勇気が高まり、回復力(レジリエンス)が育っていきます。

 

2-3. 外的評価ではなく努力を評価する

 

人はつい「他人にどう見られるか」「評価されるかどうか」に意識を向けてしまいます。

 

しかし、この姿勢は評価が得られなかったときに強い落ち込みを生み、自己肯定感を不安定にします。

 

セルフコンパッションを高めるには、外的評価ではなく「自分の行動や努力」に注目することが効果的です。


例えば、プレゼンで思うような反応が得られなかったとしても、「準備に時間をかけて工夫した」「緊張しながらも最後まで話しきった」という努力に目を向けることができます。

 

小さな努力を認める習慣を持つと、結果がどうであれ「頑張った自分」を支えることができ、失敗や批判にも折れにくい心を養えます。

 

2-4.まとめ

 

セルフコンパッションは「自分に優しくする」だけではなく、 失敗や困難を前向きに活かす力 を育てる心理的スキルです。

 

まとめると…

 

✔「みんな人間だ」と思い出すことで孤独感が減る

✔「責めずに学ぶ」ことで成長の糧にできる

✔「努力を評価する」ことで安定した自己肯定感を育てる

 

こうした実践は日常の中で少しずつ取り入れることができます。

 

セルフコンパッションは、幸せや自己肯定感を支える大きな柱となり、より健やかに生きるための基盤を整えてくれるのです。

 

3.セルフコンパッションを習慣にするために

 

 

セルフコンパッション(自分への思いやり)は、一度「理解」すれば自然に身につくものではありません。

 

筋トレや語学の学習と同じで、繰り返し練習し、少しずつ定着させていくプロセスが必要です。

 

では、どのように日常に取り入れればよいのでしょうか?

 

3-1. 日記に自分への優しい言葉を書く

 

日記は、気持ちを整理し、自分と向き合う時間を持つための有効な手段です。

 

「今日もよく頑張ったね」

「疲れているのは当然だよ、少し休もう」

「失敗したけれど、それは学びの一部」

 

このように、親しい人を励ますような言葉を、自分に向けて書いてみましょう。

 

書くという行為は頭の中の思考を「外に出す」ことになり、気持ちを客観視する助けになります。

 

3-2. 親しい友人に声をかけるように、自分に声をかける

 

セルフコンパッションの基本は「他者に向ける優しさを、自分にも向けること」です。


例えば、友人が仕事でミスをして落ち込んでいたら、どう声をかけるでしょうか?

 

「ダメな人だね」と責める人は少なく、「大丈夫だよ」「次に生かせるよ」と励ますはずですよね。

 

同じことを、自分自身に対しても行ってみましょう。

 

鏡を見ながら口に出しても、心の中でつぶやいても構いません。

 

「友人への言葉を、自分にも」合言葉です。

 

3-3. 苦しい気持ちを感じたら「今の私には優しさが必要」と立ち止まる

 

感情に飲み込まれてしまうときほど、セルフコンパッションが必要です。


「不安でたまらない」「また失敗した」と思った瞬間に、まずは立ち止まってこうつぶやいてみてください。

 

具体的には…

 

「私は今、苦しい。この瞬間、私には優しさが必要なんだ」

 

この一言で、気持ちに余白が生まれます。感情を否定するのではなく、「そう感じている自分を認め、支える」態度が育ちます。

 

3-4. 小さな実践の積み重ねが大きな変化に

 

セルフコンパッションは、派手な自己改革ではなく、日々の小さな積み重ねから生まれます。

 

✔朝起きて「今日もよく眠れた」と自分を労う

✔仕事が一段落したら「一区切りつけられたね」と褒める

✔失敗したとき「人は誰でも間違える」と思い出す

 

これらを続けていくと、自己肯定感が安定し、困難に直面しても立ち直る力(レジリエンス)が高まることが研究からも示されています。

 

まとめ

 

セルフコンパッションは「特別な才能」ではなく、「日常に組み込める習慣」です。


日記を書く、優しい声をかける、立ち止まる…

 

こうした小さな行動を重ねることで、自己否定に振り回されず、よりしなやかに生きられるようになります。

 

今日の終わりに「よく頑張ったね」と自分に声をかけること、それがすでにセルフコンパッションの第一歩です。

 

どうか、困難な状態の時こそセルフコンパッションを実践してみてください

 

そうすることで、自己肯定感や自信が育まれていくことでしょう

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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