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ストレスとの上手い付き合い方~神戸、芦屋、西宮のカウンセリングより~

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抵抗をやめると人生は穏やかになる~受け入れることが生む平和な心~

抵抗をやめると人生は穏やかになる~受け入れることが生む平和な心~

2025/10/11

みなさん、こんにちは。

神戸や芦屋、西宮などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

さて、今日は「なぜ心は苦しくなるのか?」というテーマを心理学的な観点からお伝えしたいと思います。

 

どんな人の心にも、「こんな現実は受け入れたくない」という瞬間があります。


仕事での失敗、人間関係の行き詰まり、思い通りにいかない出来事…。


そんなとき、私たちは無意識のうちに「現実に抵抗」し、「苦しみ」を大きくしてしまうという問題が生じます。

 

心理学では、「苦しみの原因は出来事そのものではなく、それに対する抵抗」にあると考えます。


つまり、「つらさをなくそう」「感じたくない」ともがくほど、心はますます疲れていくのです。

 

そこで、このブログでは心理カウンセラーの視点から…


「現実を受け入れる」とはどういうことか?

抵抗を手放すことで心がどう変化していくのか?


というものを具体的なステップとともにお伝えします。

 

1.抵抗の6つのパターン ~無意識の「逃げ方」に気づく~

 

 

人は誰しも、つらい現実に直面すると「何とかこの痛みから逃れたい」と感じます。


この反応は異常ではなく、心が自分を守るための防衛反応です。

 

しかし、心理学では「痛み+抵抗=苦しみ」という公式があります。


つまり、痛み(現実のストレスや悲しみ)そのものは自然な反応であるのに対し、その痛みを「感じたくない」「なかったことにしたい」と抵抗するほど苦しみが増してしまうのです。

 

例えば、失敗をして落ち込むのは「痛み」です。


しかし、「こんな自分はダメだ」「なかったことにしよう」と思えば思うほど、つまり何かしらの方法で痛みを消そうとすると心はさらに苦しくなります。

 

なぜなら、「痛み(失敗やストレス、悲しみ等)」は「現に存在しているもの」であり、それ自体を消すことはできません。

 

消すことができない痛みを消そうとする、つまり「痛みに対して抵抗する」ということをすると、そもそも痛みは消えようがないので、抵抗するためのエネルギーはいつか枯渇していきます。

 

その結果、エネルギーががない状態、つまり「痛みに対処することが出来ない」状態となり、それが「苦しみ」となるのです。


少しまとめると、この「抵抗」が積み重なることで、人はエネルギーを消耗し、前に進む力を失ってしますんですね。

 

そして、さらに問題なのは「エネルギーの枯渇」によって「苦しみ」の状態に至るので「痛み」はさらに大きくなっていきます。

 

これによって「抵抗することによって痛みはさらに増していく」という悪循環が生まれるのです。

 

では、私たちはどんな形で抵抗してエネルギーを消費しているのでしょうか。


そこで、無意識のうちに取ってしまう6つのパターンを見ていきましょう。

 

1-1.怒りで押し返す~「こんなはずじゃない」と現実を攻撃する~

 

何かがうまくいかないとき、怒りという感情が噴き出すことがあります。


これは、「失敗した自分」を受け入れられない苦しみが背景にあります。

 

怒りは一時的にエネルギーを与えてくれるため、「抵抗している」自覚が持ちにくいのが特徴です。


しかし、怒りで現実を押し返しても、根本的な痛みは癒えません。


むしろ「他人のせい」「環境のせい」と外に向かうほど、自分の心の整理が遅れてしまいます。

 

1-2.引きこもって現実から離れる ~「何も感じない場所」に逃げ込む~

 

現実があまりにつらいとき、人は無意識に「距離をとる」ことで自分を守ろうとします。


電話に出ない、メールを開かない、人に会わない…。

 

こうした行動は、一時的な防衛です。

 

しかし、残念ですが避け続けることで「痛みが消える」わけではありません。


実際には、「何もしていない自分」への罪悪感や焦りが募り、「痛み+抵抗」のループに陥ってしまうのです。

 

1-3.他人事のように振る舞う~「自分の感情」を切り離す~

 

これは、自分の感情を感じないように「心を麻痺させる抵抗」です。


例えば「まぁ、よくあることだよね」と表面的に処理してしまうケースがそれに該当します。


つまり、実際には心が傷ついているのに、感じることを避けて理屈で片づけてしまうのです。

 

確かに、短期的には冷静に見えるかもしれませんが、感情を抑え込むと、後から無気力や突然の涙といった形であふれ出すことは珍しくありません。

 

1-4.見栄や優越で補う~「弱さ」を覆い隠す防衛~

 

「こんな自分では価値がない」と感じたとき、人は無意識に「強く見せよう」とすることがあります。

 

例えば、仕事の成果や地位を誇示したり、他者を見下したりすることで、一瞬は安心感を得られますが、それは「痛み」を覆い隠す仮面にすぎません。

 

実際には、この抵抗は見栄を張るほど「本当の自分」との距離が広がり、心の疲れを増幅させてしまいます。

 

1-5.過剰に頑張る ~「頑張れば苦しみは消える」と信じてしまう~

 

「こんな自分ではダメだ」と感じるとき、多くの方は「頑張ることで回復しよう」とします。

 

これは一見、前向きな行動に見えますが、実際には「頑張る=抵抗」の場合があります。

 

つまり、頑張るほど心の声を無視し、「もう少しだけ」「次こそは」と自分を追い込んでしまう…。


その結果、疲労が限界を超えたときに、「燃え尽き(バーンアウト)」が生じてしまいます。

 

1-6.刺激に逃げる ~「感じないようにする」ための自己防衛~

 

お酒、過食、SNS、買い物など、強い刺激で気持ちを一時的に埋めようとするのも、典型的な抵抗です。

 

こうした行動の目的は「楽しむ」ことではなく、「感じないようにする」ことにあります。


しかし、感情を抑えるたびに、心の奥には「感じられなかった悲しみ」が積もっていってしまいます。

 

1-7.抵抗は、心のエネルギーを奪う行為

 

これら6つの行動はすべて、「痛みを感じないようにする」ための防衛的な逃避です。


しかし、その結果として私たちはさらに疲弊していってしまいます。

 

つまり…

 

✔痛み(出来事による自然なつらさ)

✔抵抗(それを否定・回避しようとする心の動き)

 

この2つが重なることで、苦しみが倍増してしまうのでs。

 

抵抗を手放すとは、「無理にポジティブになる」ことでは決してありません。

 

むしろ「いまの痛みをそのまま認める勇気を持つこと」と言えます。


それができたとき、苦しみは静かに和らぎ、自分のエネルギーを「生きる力」として取り戻すことができるのです。

 

2.抵抗の6つのパターンへの対応策 ~「気づき」と「受容」から始めるセルフケア~

 

 

私たちを苦しめる6つの抵抗のパターンをご紹介しましたが、ではどのようなたいおうがあるのでしょうか。

 

ここでは、抵抗が苦しみを生むという悪循環から抜け出すためのセルフケアをご紹介します。


2-1.怒りで押し返すとき~感情の根っこに気づく~

 

怒りの奥には、傷つき・不安・悲しみなどの感情が隠れています。


そのため、まずは「何に対して怒っているのか」を紙に書き出してみましょう。


「本当は悔しい」「認められたかった」など、怒りの下にある感情を言葉にすることで、抵抗から受容への切り替えが始まります。

 

2-2.引きこもりたくなるとき~自分を責めずに「回復の時間」とみなす~

 

人間関係や現実から距離を取りたくなるのは、エネルギーを守るための自然な反応です。


そこで、「なぜ避けているのか」を観察しながら、「少し疲れているだけ」「休むことで整う」と捉え直してみましょう。


休息は逃げではなく、再び向き合うための準備期間だと考えるということになります。

 

もちろん、「休息の慢性化」は問題ですが、ある程度の休息は心の健康のためには必要不可欠なものです。

 

2-3.他人事のように振る舞うとき~感情を「感じる練習」をする

 

自分の出来事を「まあ、よくあること」と処理してしまうと、感情は閉じ込められます。


そこで一人の時間に、「いまの私はどんな気持ちを無視している?」と自問してみましょう。


湧き上がる感情をそのまま紙に書く等の行為によって、感情を安全に外へ出すプロセスが始まります。

 

2-4.見栄や優越で補いたくなるとき~ありのままの自分を受け入れる~

 

自分を大きく見せたくなるときほど、心の奥では「小さな自分」を否定しています。


そこで、「弱さを見せても、私は価値がある」と言葉にしてみてください。


受け入れるとは、完璧でない自分を責めずに認めること、つまり完全な自己受容です。


そのとき、見栄という鎧を少しずつ脱ぎ、心が自由になっていきます。

 

2-5.過剰に頑張ってしまうとき~「やらなければ」から「選んでやる」へ

 

「もっと頑張らないと」と感じたら、その裏にある焦りや恐れを探してみましょう。


本当に必要な努力なのか、それとも「無価値感を埋めるための努力」なのかを見極めることが大切です。


そして、「やらされている」ではなく「自分でやると決めた」と意識してみましょう。


自己決定感が戻ることで、抵抗の力は自然に弱まります。

 

2-6.刺激に逃げてしまうとき~感情の「置き場所」をつくる~

 

お酒やスマホ、食べ過ぎなどに走りそうなときは、「いま、何を感じたくないのか?」と立ち止まってみてください。


その瞬間、心が「逃げたい感情」に気づくことができます。


刺激の代わりに、深呼吸・短い散歩・ノートへの感情記録など、感情を受け止める小さな習慣を取り入れてみてください。

 

2-7.「抵抗に気づく」ことが受容の第一歩

 

抵抗は悪いことではなく、心があなたを守ろうとする自然な仕組みです。


しかし大切なのは、その仕組みに気づいて付き合い方を変えることです。

 

そのため…

 

①まず、「何に抵抗しているのか」を観察する

②次に、「いまの自分を責めずに認める」

③そして、「自分で選び直す」

 

この3ステップが、抵抗をやめて穏やかに生きるための基本サイクルとなります。


苦しみは「痛み+抵抗」で強まりますが、抵抗を手放すことで、痛みは自然に小さくなっていきます。

 

抵抗するのではなく、上手く受け流す…

 

このコツをぜひ掴んで活用してくださいね。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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