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うつ病かも?と思ったら。カウンセリングでできることと受診の目安~神戸、芦屋、西宮のカウンセリングより~

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うつ病かも?と思ったら。カウンセリングでできることと受診の目安

うつ病かも?と思ったら。カウンセリングでできることと受診の目安

2026/07/08

みなさん、こんにちは。

神戸や芦屋、西宮などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

「最近、何をしても楽しくない」


「朝がつらくて、仕事や学校に行くのがしんどい」


「寝ても疲れが取れない」


「自分には価値がないように感じる」

 

このような状態が続くと、「もしかして、うつ病なのではないか」と不安になる方もおられると思います。

 

結論から言うと、気分の落ち込み、興味や喜びの低下、睡眠や食欲の変化、強い疲労感、集中力の低下、自己否定などが2週間以上続き、生活や仕事に支障が出ている場合は、精神科や心療内科などの医療機関に相談することをおすすめします。

 

特に、「最悪の選択肢を考えてしまう」「消えてしまいたい」「自分はいないほうがよい」といった気持ちがある場合は、要注意です。

 

この場合はカウンセリングだけで様子を見るのではなく、早めに医療機関や緊急の相談先につながることが大切です。

 

心理カウンセリングは、うつ病の診断や薬の処方を行う場所ではありません。

 

しかし、気持ちや考えの整理、生活リズムの立て直し、再発予防、自己否定への対処、職場復帰や対人関係の支援などを通して、回復を支えることができます。

 

そこでこの記事では、うつ病の受診の目安、厚生労働省が示すうつ病の特徴、医療機関とカウンセリングの役割分担について解説します。

 

※本記事は公認心理師としての一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の方の診断・治療を行うものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関等の専門機関にご相談ください。

 

 

1-1.うつ病は「気の持ちよう」ではありません

 

うつ病は、単なる気分の落ち込みだけで語れるものではありません。

 

誰でも、失敗したとき、失恋したとき、人間関係で傷ついたときには、気分が落ち込むことがあります。

 

しかし多くの場合、時間の経過や休息、周囲の支えによって、少しずつ気持ちは戻っていきます。

 

一方で、うつ病では、落ち込みや意欲低下が長く続き、睡眠、食欲、集中力、判断力、仕事、家事、人間関係にまで影響が広がります。

 

ご本人も「このままではいけない」と思っているのに、身体も頭も動かない。


頑張ろうとしても、以前のように頑張れない。


休んでいるのに、自分を責める気持ちだけが強くなる。

 

このような状態では、本人の努力だけで立て直そうとするほど、かえって悪循環に入ることがあります。

 

1-2.厚生労働省が示す「うつ病の特徴」

 

厚生労働省のメンタルヘルス情報では、うつ病の特徴として、いくつかの症状が示されています。

 

大切な目安は、次のような症状のうち、抑うつ気分または興味・喜びの低下を含む複数の症状が、「2週間以上」続いているかどうかです。

 

(1)気分の落ち込み

 

悲しい、憂うつ、空しい、涙が出るといった気分が一日中続くことがあります。人によっては、悲しみよりもイライラや焦りが目立つことも多々あります。

 

(2)興味や喜びの低下

 

以前は好きだったことに興味がわかない、何をしても楽しくない、趣味や人との交流が負担に感じる、といった状態です。

 

(3)食欲や体重の変化

 

食欲が落ちて食べられなくなることもあれば、反対に食べすぎてしまうこともあります。体重の変化として現れる場合も珍しくありません。

 

(4)睡眠の問題

 

眠れない、途中で目が覚める、朝早く目が覚める、反対に寝すぎてしまうなど、睡眠のリズムが乱れるという状態です。

 

(5)イライラや怒りっぽさ

 

うつ病というと落ち込みのイメージが強いですが、イライラ、焦り、怒りっぽさとして現れることもあります。

 

(6)疲れやすさと意欲低下

 

少し動いただけで疲れる、何もやる気になれない、身支度や家事など日常的なことが重く感じてしまうというものです。

 

(7)自分に価値がないと感じる

 

「自分はだめだ」「迷惑をかけている」「存在している意味がない」といった自己否定が強くなっている状態です。

 

(8)集中力や判断力の低下

 

本を読んでも頭に入らない、人の話が残らない、仕事の段取りが立てられない、決断に時間がかかるといった状態です。

 

(9)最悪の選択肢を考える、消えたいという気持ち

 

「最悪の選択肢を考えてしまう」「消えてしまいたい」「いなければよかった」と感じることがあります。

 

このような気持ちがある場合は、早急に医療機関や相談窓口につながることが必要です。

 

1-3.受診の目安

 

抑うつ的な状態に至ってしまっている方の中で「これくらいで受診していいのだろうか」と迷う方は少なくありません。

 

しかし、うつ病は早めに相談したほうが、生活への影響を小さくできることがあります。

 

そのため、次のような状態がある場合は、精神科や心療内科への相談を検討してください。

 

(1)2週間以上、落ち込みや意欲低下が続いている

 

気分の落ち込み、興味の低下、疲れやすさ、集中力低下などが2週間以上続いている場合は、受診の目安になります。

 

(2)仕事・学校・家事に支障が出ている

 

遅刻や欠勤が増えた、仕事のミスが増えた、家事ができない、学校に行けない、人と会うのがつらいといった状態は、早めに相談したいサインです。

 

(3)睡眠や食欲が大きく乱れている

 

眠れない状態が続く、朝早く目が覚める、寝すぎてしまう、食べられない、体重が大きく変化している場合は、身体面も含めた評価が必要です。

 

(4)自分を強く責め続けている

 

「自分には価値がない」「迷惑をかけている」「消えたほうがよい」といった考えが強い場合は、症状としての自己否定が起きている可能性があります。

 

(5)最悪の選択肢を考える、あるいは行動に移してしまう、自傷衝動がある

 

最悪の選択肢を考える、消えたい、自分を傷つけたい、具体的な方法を考えている、衝動を抑えられないと感じる場合は、早急な支援が必要です。

 

一人で抱えず、医療機関、救急、地域の相談窓口、身近な人に助けを求めてください。

 

(6)身体症状が強い

 

うつ病の場合は頭痛、めまい、吐き気、胃腸症状、動悸、強い倦怠感などが続く場合もあります。

 

身体疾患の確認が必要な場合もあるため、内科やかかりつけ医への相談も選択肢になります。

 

1-4.医療機関でできること

 

医療機関では、うつ病かどうかの診断、身体疾患や双極症などとの鑑別、薬物療法、休職や診断書の相談、必要に応じた入院や専門的治療の判断が行われます。

 

特に、次のようなことは医療機関の役割です。

 

診断を行う。


薬を処方する。


身体疾患や薬の影響を確認する。


最悪の選択肢のリスクを評価する。


休職や復職に関する医学的判断を行う。


必要に応じて入院や専門治療を検討する。

 

うつ病では、休養、薬物療法、心理療法を組み合わせることがあります。

 

つまり症状の強さや生活状況によって、必要な治療は変わってきます。

 

1-5.カウンセリングでできること

 

心理カウンセリングでは、うつ病の診断や薬の処方は行いません。

 

しかし、うつ病や抑うつ状態によって生じるつらさを整理し、症状の軽減や回復を支えるためにできることがあります。

 

うつ状態になると、気分の落ち込み、意欲の低下、疲れやすさ、集中力の低下、自己否定、不安、睡眠の乱れなどが生じやすくなります。

 

こうした症状は心身のエネルギーが低下し、考え方や行動の幅が狭くなっている状態として理解することが大切です。

 

そのためカウンセリング(心理療法)では、まず現在のつらさや生活状況を丁寧に整理します。

 

何が負担になっているのか、どの時間帯に気分が落ち込みやすいのか、どのような考えが自己否定を強めているのかを一緒に確認していきます。

 

そのうえで、認知行動療法や行動活性化などを用いながら、少しずつ回復につながる行動を増やしていきます。

 

例えば、生活リズムを整える、無理のない活動を再開する、否定的な考えに巻き込まれすぎないようにする、休み方を見直す、職場や家庭での負担を調整する、といった支援を行います。

 

また、うつ状態では「自分が悪い」「もっと頑張らなければ」「迷惑をかけている」といった考えが強くなりやすいものです。

 

カウンセリングでは、それらを事実として扱うのではなく、うつによって強まっている考え方のパターンとして整理し、より現実的で柔軟な見方を取り戻していきます。

 

症状が強い場合には、医療機関での診断や薬物療法、休養が必要になることもあります。

 

そのためカウンセリングは、医療と連携しながら回復を支えるのが理想的です。

 

その上で心理カウンセラーはクライエント様に主治医がいる場合には、必要に応じて医師の方針を踏まえながら、無理のない回復のペースを一緒に考えていきます。

 

うつ病の回復は、今の状態を理解し、負担を減らし、小さな行動を積み重ね、再発を防ぐアプローチを育てていく過程です。

 

カウンセリングは、その過程を一人で抱え込まず、心理療法を用いて症状の軽減と生活の回復を目指すための支援になります。

 

1-6.医療機関とカウンセリングの役割分担

 

うつ病の支援では、医療機関とカウンセリングを対立するものとして考える必要はありません。

 

医療機関は、診断、薬物療法、医学的リスク評価、休職・復職の医学的判断を担います。

 

カウンセリングは、心理的背景の整理、自己否定への対処、ストレス対処、生活行動の調整、対人関係の支援、再発予防を担います。

 

たとえば、強いうつ症状がある時期には、まず医療機関で睡眠や気分の土台を整えることが重要です。

 

その上で、カウンセリングで考え方や生活パターン、人間関係、復職準備などを扱うと、支援がつながりやすくなります。

 

1-8.うつ病かもと思ったときに避けたいこと

 

うつ病かもしれないと感じたときに、「もっと頑張れば大丈夫」と自分を追い込んだり、頑張りだけで乗り切ろうとしたりすると、かえって症状を悪化させるリスクがあります。

 

また、睡眠不足のまま働き続けたり、アルコールで眠ろうとしたりすることも、心身の回復を妨げる場合があります。

 

さらに、薬や受診を自己判断で避け続けたり、誰にも相談せず一人で抱え込んだりすると、必要な支援につながるのが遅れてしまうことがあります。

 

うつ病は、早く相談するほど大げさというものではありません。

 

むしろ、早い段階で相談することで、休職や入院を防げる場合もあります。

 

1-9.カウンセリングを受けるタイミング

 

カウンセリングは、医療機関を受診するほどではない時期にも役立つことがあります。

 

例えば、気分の落ち込みが続いている、仕事や人間関係のストレスが大きい、自己否定が強い、同じ考えを繰り返してしまう、休職中の過ごし方に悩んでいる、復職が不安という場合です。

 

一方で、症状が重い場合や、最悪の選択肢を考えるという場合、眠れない・食べられない状態が続いている場合は、カウンセリングだけで対応するのではなく、医療機関につながることが優先されます。

 

カウンセリングは、医療と連携することで、より安全で効果的に活用できます。

 

まとめ

 

「うつ病かも」と思ったときは、気分の落ち込みだけで判断するのではなく、興味や喜びの低下、睡眠、食欲、疲労感、集中力、自己否定、最悪の選択肢を考える、生活への支障を確認することが大切です。

 

DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)では、2週間以上続く複数の症状、生活機能への支障、ほかの原因の確認、躁状態・軽躁状態の除外などを踏まえて診断が行われます。

 

そして厚生労働省も、抑うつ気分や興味・喜びの低下を含む複数の症状が2週間以上続く場合、専門家への相談を勧めています。

 

うつ病の治療に対して医療機関では、診断、薬物療法、休職や復職の医学的判断、最悪の選択肢のリスクの評価などを行います。

 

そして心理カウンセリングでは、つらさの整理、自己否定への対処、生活リズムの調整、行動活性化、認知行動療法、再発予防、復職支援などを行い、尻面からのうつ病の回復をサポートします。

 

また公認心理師は、主治医がいる場合、その医師の指示を受けながら支援を行う必要があります。

 

つまり、主治医との連携のもとで確かな方向性での心理療法を行うことができるのです。

 

このように医療と心理支援が連携することで、より安全に回復を支えることができます。

 

うつ病は、「まだ大丈夫」と一人で抱え込む前に、早めに相談することが、回復への大切な一歩になります。

 

よくある質問

 

Q1. ただ疲れているだけなのか、うつ病なのか分かりません。どう判断すればよいですか?

 

一時的な疲れや落ち込みであれば、休息や気分転換によって少しずつ回復することがあります。

 

しかし、気分の落ち込み、興味や喜びの低下、眠れない、食欲がない、疲れが取れない、集中できない、自分を責めるといった状態が2週間以上続き、仕事や家事、人間関係に支障が出ている場合は、うつ病の可能性も考えられます。

 

この場合は自己判断で抱え込まず、精神科や心療内科に相談することが大切です。

 

Q2. うつ病かもしれないと思ったら、まずカウンセリングと病院のどちらに行けばよいですか?

 

眠れない、食べられない、仕事や学校に行けない、最悪の選択肢を考えてしまう、自分を傷つけたい気持ちがある場合は、まず医療機関への相談を優先してください。

 

精神科や心療内科では、診断、薬物療法、休職の判断、最悪の選択肢のリスクの評価などを行うことができます。

 

一方、カウンセリングでは、つらさの整理、自己否定への対処、生活リズムの立て直し、再発予防などを扱います。

 

うつ病のケアにおいては、医療とカウンセリングを併用することが回復をより効果的にしてくれます。

 

Q3. 精神科や心療内科に行くほどではない気がします。それでも相談してよいのでしょうか?

 

相談して構いません。「まだ大丈夫」「もっと悪くなってから行くもの」と考えて受診を先延ばしにすると、症状が長引くことがあります。

 

受診は、重症になってから行うものではなく、今の状態を確認し、早めに回復の方向を考えるためのものです。

 

特に、睡眠、食欲、仕事、家事、人間関係に影響が出ている場合は、早めの相談が役立ちます。

 

Q4. 薬を飲むことに抵抗があります。カウンセリングだけでよくなりますか?

 

軽い抑うつ状態やストレス反応であれば、カウンセリングによって気持ちの整理や生活改善が進む場合があります。

 

しかし、うつ症状が強い場合や、睡眠・食欲が大きく乱れている場合、最悪の選択肢を考えてしまう等の症状がある場合には、薬物療法を含めた医療的な支援が必要になることがあります。

 

Q5. 仕事を休むべきか、頑張って続けるべきか迷っています。

 

仕事を休むかどうかは、症状の程度や職場環境、生活への影響によって変わります。

 

朝起きられない、集中できずミスが増えている、涙が出る、強い疲労感がある、最悪の選択肢を考えるという場合は、無理に頑張り続けることで悪化することがあります。

 

ただ休職や勤務調整が必要かどうかは、自己判断だけで決めず、医師に相談することが大切です。

 

一方カウンセリングでは、回復のための休職中の過ごし方や復職に向けた準備を一緒に考えることができます。

 

参考情報

 

厚生労働省:うつ病|こころの病気について知る
 

「うつ病の特徴」として、2週間以上続く症状の目安が掲載されています。

 

厚生労働省:こころの耳|うつ病に関してまとめたページ

うつ病の特徴、治療、セルフケア、相談先などがまとめられています。

 

厚生労働省:こころの耳|ご存知ですか?うつ病


働く人や家族向けに、うつ病の症状や予防について解説されています。

 

公認心理師法第42条第2項に係る主治の医師の指示に関する運用基準

公認心理師と主治医の連携に関する厚労省の文書です。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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