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不安から心を守る方法~神戸、芦屋、西宮のカウンセリングより~

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大切な心を不安から守る2つのセルフケアとは

大切な心を不安から守る2つのセルフケアとは

2026/05/31

みなさん、こんにちは。

神戸や芦屋、西宮などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

心理カウンセリングでは多くの「感情」を扱いますが、その中でも「不安」に関連するものは非常に多いものです。

 

この「不安」というものはとてもツラいものですが、ここで見落とされやすいのは、不安は「性格的問題等」で考えるべきものと言うよりも、脳の警戒システムが働いている状態として考えた方が良いということです。

 

そして問題となるのは不安の存在そのものではなく、不安が増幅して生活を狭めてしまうことにあります。

 

先述しましたように不安は脳の警戒システムが作動し発生します。

 

となると不安は完全に消し去る対象ではなく、心を守りながら扱う対象と言うことが言えます。

 

そして不安が手放せないのは主に2つの理由があります。

 

①不安を「悪いもの」と決めつけて自分を責めること、②不安の理由を探し続けて反芻(考え続ける)が増えることです。

 

そのため、ここを整えるだけで、不安に飲み込まれにくくなります。

 

そこで今回は、不安から心をどのように守るのか、セルフケアはどうするかということをシェアしたいと思います。

 

1.不安を増幅させない:心を不安から守るセルフケア

 

 

不安をゼロにしようとすると、かえって不安に注意が張りついてしまうことにつながりやすくなります。

 

そのため心を守るために必要なのは「不安を消すこと」ではなく、不安があっても生活が回る運ことを目指す方が妥当と言うことです。

 

ここでは、不安の正体と増幅の仕組みを整理し、状態として扱うコツと、望みを行動に変える方法を具体的に解説したいと思います。

 

1-1.この記事で扱う順番

 

ここからは、①不安の正体(警戒反応としての不安)、②不安が増える2つの仕組み、③不安を「状態」として扱うコツ、④不安の裏にある「望み」を行動に変える方法、の順に解説したいと思います。

 

狙いは「不安を消すこと」ではなく、不安があっても自分らしい生活や毎日を取り戻すことです。

 

1-2.不安とは何か:自分が作る「最悪の予測」+脳の警戒反応

 

不安は、未来の危険を予測したときに立ち上がる警戒モードです。

 

身体では動悸、緊張、息苦しさ、胃の違和感などが起こり、心では「最悪のケース」がリアリティをもって浮かびやすくなります。


この反応は危険を見落とさないために、進化的に備わった脳の仕組みです。

 

未知が多い場面、例えば知らない場所、初対面の相手、大事な試験、体調の変化等々で不安が出るのは自然なことです。

 

つまり不安は「危険を避けたい」という生命維持の機能でもあるのです。

 

ここを誤解すると、「不安=悪」「不安がある自分=ダメ」と判断しやすくなります。

 

しかし臨床の観点では、不安はあくまでも「反応」です。

 

脳の機能上、反応はどうしても出てしまいます。

 

問題は、出た後の扱い方で増幅するか、逆に軽減するかということです。

 

そして不安が強いときに起きることは、次の3つです


注意が狭くなる

→危険情報ばかり拾う


身体が硬くなる

→呼吸が浅くなり、余計に焦る


思考が極端になる

→「終わりだ」「絶対ダメだ」


これらは「危険への備え」としては非常に合理的ですが、現代の日常生活では過剰になりやすく、生活の自由度を下げてしまいます。

 

そのため「増幅させない」工夫が必要になります。


1-3.不安を手放せない2つの理由

 

不安は生きていくためには、どうしても欠かせないものです。

 

しかし、不安が大きくなると苦痛ばかりが強くなってしまいます。

 

それなのに、私たちが不安を簡単に手放せないのは、以下の理由があるからです。


理由① 不安を「悪」とみなして二重に苦しむ

 

不安が出る → 不安は悪いものだ → 消せない自分はダメだ


この流れになると、不安の上に自己否定が乗ります。

 

すると、不安は「問題」から「人格評価・否定」に変わり、ますます強くなってしまいます。


例えば、緊張しているだけなのに「こんなに不安な自分は弱い」「またダメだ」と評価してしまうとします。

 

すると脳は「危険が続いている」と判断し、脳は警戒を解除できません。

 

上記の点から考えると、心を不安から守る第一歩は、不安を「悪」と断定しないことです。

 

繰り返しになりますが、不安は脳が警戒モードが入った状態です。

 

つまり「良いも悪いもない、単なる脳の反応」です。

 

そのため、「脳の反応」を責めるほど反応は強まりやすくなります。

 

理由② 「不安の理由探し」が反芻(ぐるぐる思考)を増やす

 

よくある誤解が「不安の原因を突き止めれば不安は消える」というものです。

 

もちろん、現実の問題が明確な場合は原因整理が役立つこともあります。


ただ、不安が強いときの「どうして私は不安なんだろう?」は、たいてい「原因探し」に見えますが、実際は最悪シナリオの再生になりがちです。

 

そして考えれば考えるほど材料が増え、確信は得られず、疲労だけが増えてしまいます。

 

これが不安の増幅装置になります。

 

ここで必要なのは、理由探しをやめるというより、考える時間と目的を変えることです。

 

目的①:安心を得るために考える → たいてい失敗する


目的②:行動に戻るために整理する → 成功しやすい


このように同じ「考える」でも、目的が違うと結果が変わります。


1-4.心を守るコツ①:「私は不安だ」ではなく「私は不安になっている」

 

今までの点を踏まえて、早速「不安から大切な心を守る方法」について解説したいと思います。

 

まずは「私は不安だ→私は不安になっている」という言い換えです。

 

この言い方を変えるだけで、不安の扱いが変わります。

 

「私は不安だ」=自分の本質が不安で固定される


「私は不安になっている」=一時的な状態だと捉えられる

 

不安は「状態」と考えましょう。

 

そして状態は変わります。

 

状態として扱えると、「今は警戒が強いだけ。次の一手で整えられる」と考えやすくなります。

 

実践:短いラベリング(分析はしない!)


「いま、不安になっている」


「警戒が上がっている」


「頭が最悪を作っている」

 

ラベリングの狙いは、気分を変えることではありません。

 

注意の固定をゆるめ、思考と距離を作ることです。

 

距離ができると、次のステップ(確認・整理・小さな行動)を選べる余地が生まれやすくなります。

 

追加のコツ:身体で「警戒」を少し下げる

 

ラベリングに加えて、呼吸を3回だけ深くする、肩の力を抜く、足裏の感覚を感じるなど、身体を整えると効果が出やすくなります。

 

これは、不安は身体反応を伴うので、身体側から「いま安全寄りに戻る」を少し入れると、思考の暴走が減りやすいからです。

 

1-5.心を守るコツ②:不安の裏にある「望み」を見つけ、行動に落とす

 

不安には条件があります。

 

それは「望み」があることです。


合格したい、嫌われたくない、失敗したくない、健康でいたい、関係を守りたい…

 

何かを大切にしているからこそ、不安が出ます。

 

その不安だけを消そうとすると、望みまで否定してしまうことにつながります。

 

しかし望みは、人生を前に進める燃料でもあります。

 

そのため、不安を「敵」として潰すより、「望みの方向へ戻る」方が心を守りやすくなります。

 

実践:望み→次のステップ(5分)に変換する


(1)不安を1行で書く:「落ちたらどうしよう」


(2)望みを1行で書く:「合格したい」


(3)5分でできるステップを決める:「過去問1問」「教材を開いて見出しだけ確認」

 

この変換ができると、不安は「足止め」ではなく「方向指示」になります。

 

ポイントは「大きく頑張る」ではなく、5分で終わるステップに落とすことです。

 

不安が強いときほど大きな行動は失敗しやすいので、小さく、確実に、を優先しましょう。

 

よくある不安の変換例


「嫌われたらどうしよう」

→ 望み「関係を保ちたい」

→ ステップ「短い確認質問を1つ送る」


「ミスしたら終わる」

→ 望み「信頼を守りたい」

→ ステップ「チェック項目を1つ作る」


「体調が悪化したらどうしよう」

→ 望み「健康でいたい」

→ ステップ「睡眠前の画面オフを10分」


行動が戻ると、不安は薄まりやすくなります。

 

心を不安から守るとは、まさにこの「生活に戻す設計」です。


まとめ:不安を消すのではなく、増やさない方法に変える

 

不安は自然な警戒反応であり、問題は不安そのものより増幅です。

 

不安を「悪」と決めつけて自己否定を重ねない


「理由探し」で反芻を増やさず、状態として扱う


不安の裏の望みを見つけ、5分のステップに落とす

 

この3点で、不安があっても生活が回りやすくなります。

 

心を不安から守るとは、不安を消すことではなく、不安に飲まれずに日常へ戻れる力を育てることです。


今日できる最小の実践は、「いま不安になっている」とラベルを貼り、望みを1行書き、5分のステップを1つ決める、これだけで十分です。

 

よくある質問


Q1. 不安を「消そう」とするほど強くなるのはなぜですか?

 

A. 不安を悪者扱いすると、自己否定が上乗せされて警戒が解除されにくくなるためです。


つまり、「不安=危険」と確定すると脳は安全確認を続け、不安が長引きやすくなってしまいます。

 

Q2. 「不安の理由を探せば落ち着く」と聞きますが、逆効果になることもありますか?

 

A. はい。不安が強いときの理由探しは「原因分析」ではなく最悪シナリオの反復になりやすい傾向があります。


そのため確信が得られず材料だけ増え、疲労が増して不安が強まりやすくなります。

 

そこで、目的を「安心」ではなく「行動に戻る整理」に切り替えるのが有効です。

 

Q3. 「私は不安だ」と「私は不安になっている」は何が違うのですか?

 

A. 前者は「不安=自分の本質」になりやすく、後者は「不安=一時的な状態」として扱いやすい点が違います。


状態として捉えると、「次のステップで整えられる」と考えやすくなり、飲み込まれにくくなります。

 

Q4. 不安が強いときに、すぐできる対処はありますか?

 

A. 30秒でできます。

 

(1)「いま不安になっている」とラベルを貼る(分析しない)
(2)呼吸を3回だけ整える
(3)望みを1行書き、5分でできる対処を1つ決める


不安をゼロにするのではなく「やれる状態まで下げる」のが目的です。


Q5. 不安が強い場合、いつ専門家に相談した方がよいですか?

 

A. 不安で生活機能が崩れている場合は早めの相談が大切です。


不眠・食欲低下・欠勤や回避が増える/反芻が止まらない/パニック様の身体症状がある/日常が狭まっていく、などが続くときは、自己流で抱え込まず支援を検討してください。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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