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傷つきやすい方が「折れにくい心」を育てる方法~神戸、芦屋、西宮のカウンセリングより~

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傷つきやすい方が「折れにくい心」を育てる方法

傷つきやすい方が「折れにくい心」を育てる方法

2026/06/09

みなさん、こんにちは。

神戸や芦屋、西宮などの近隣都市で活動しているこころのケア心理カウンセリングルームの心理カウンセラー(公認心理師) 駒居義基です。

 

心理カウンセリングでは、他者からのちょっとした言葉に傷つき、そして悩む方が少なくありません。

 

相手に傷つける意図はなくても、相手の言葉で傷ついてしまうことは、大なり小なり生じる問題です。

 

ここで多くの方が「メンタルを強くしたい」と願うものです。

 

では、「強いメンタル」とは、いったいどのようなものでしょうか?

 

ここで大事なのは、「強いメンタル=何も感じない」ではないことです。

 

傷つくこと自体は自然な反応です。

 

問題は、傷ついた後に長く止まり続けたり、自己否定が固定されたりして、生活が狭まることにあります。

 

そして折れにくい心とは、もちろん精神論や頑張りで手に入るものではなく…

 

 ①踏み出す力(行動の起動)

 

②揺れにくさ(軸の安定)

 

③立て直しの速さ(回復の再起動)

 

の3つが噛み合うほど育っていきます。

 

そしてこの3つを底上げする最短ルートは、「自分はこういう人間だ」という自己評価を、小さな成功体験で更新し続ける方法を持つことです。

 

そこでここでは、「傷ついて折れれしまう」という状態から心を守る方法についてシェアしたいと思います。

 

1.折れにくい心を作る3本柱と、自己評価を更新するアプローチ

 

 

「メンタルを強くしたい」と思っても、具体的な方法がないと精神論や頑張りに頼ることになってしまいます。

 

折れにくい心は、才能ではなく「方法」で育ちます。

 

ポイントは、心を鍛えるというより、自分の自己評価が自然に上向きに更新されるような行動の積み上げ方を身につけることにあります。

 

そこでここからは…

 

①折れにくい心を支える3つの要素(踏み出す力・揺れにくさ・立て直しの速さ)

 

②3要素が連動する仕組み

 

③メンタルは自己評価で変わるという考え方

 

④ハードルの低い目標で自己評価を作り替える具体例

 

…という順で解説したいと思います。

 

1-1.折れにくい心を支える3つの要素:踏み出す力・揺れにくさ・立て直しの速さ

 

折れにくい心は、次の3つで構成されます。

 

そして、どれか一つが優れている、というよりも「バランスよく回る」ほど安定していきます。

 

①踏み出す力(行動の起動)

 

これは「やってみよう」「一歩出してみよう」と動ける力です。

 

踏み出す力があると、前へ進む回数が増えます。

 

そして、その回数が増えると、当然ながら経験が増えます。

 

経験が増えると「こうすれば進む」「これくらいならできる」という現実的な感覚が育っていきます。


逆に踏み出す力が落ちていると、頭の中で反芻して考える時間(ぐるぐる思考)が増え、失敗の想像が膨らみ、ますます動けなくなる悪循環に入りやすくなります。

 

つまり踏み出す力は、心の状態を変える「入口」でもあるのです。

 

②揺れにくさ(自分の軸の安定)

 

これは嫌なことがあっても、自分を保つ力です。

 

これがあると、批判・失敗・誤解などの刺激があっても、「自分の価値がゼロ」まで落ちずに済みます。


ここで大事なのは、揺れにくさ=無感情ではないことです。

 

感情が出るのは自然です。

 

揺れにくさとは、感情が出ても「全否定」「終わりだ」と極端に振り切れないことにあります。

 

これが崩れると、メンタルの消耗は一気に進みます。


しかし軸がある方は、落ち込む日があっても「落ち込んでいるだけで、人生が終わったわけではない」と現実に戻りやすくなります。

 

③立て直しの速さ(回復の再起動)

 

これは、傷つくことはあっても、そこから戻ってこれる力のことを指します。

 

「落ち込んでも、また動ける」に戻れるという力があると、失敗や指摘が「終わり」ではなく「通過点」になります。


立て直しの速さは「立ち直りが早い性格」というより、戻り方の手順を知っているかどうかで決まります。

 

たとえば、気分が落ちたら散歩・睡眠・相談・小さな作業着手など、自分を戻す「方法」がある人ほど回復が早くなります。

 

ここも育てられる領域です。

 

1-2.3つは連動する:どれかが上がると全体が底上げされる

 

上記の3つの要素は別々ではなく、相互に影響しあっています。

 

具体的には…

 

踏み出す力が上がる → 経験が増える → 揺れにくさが育ちやすい


揺れにくさが上がる → 他人の評価に振り回されにくい → 踏み出しやすくなる


立て直しの速さが上がる → 失敗への恐れが減る → 踏み出す回数が増える

 

ここで大切なのは、全部を一気に育てようとしなくていいということです。

 

自分が取り組みやすい1つから上げれば、他も連動して上がっていくことは珍しくありません。


例えば「すぐ落ち込む」方が立て直しの速さを上げると、落ち込みの「滞在時間」が減り、次の行動に戻りやすくなります。

 

その結果として踏み出す回数が増え、揺れにくさも育つ、という流れが起きます。

 

1-3.メンタルは「自己評価」で決まる:自分をどう見ているかが行動を決める

 

メンタルの強さ・弱さが何で決まるかと言うと、「自分が自分をどう見ているか」ともいえるでしょう。

 

つまり、自己評価ですね。

 

自己評価は、行動のブレーキにもアクセルにもなります。

 

例えば「私はどうせダメ」だと思う方は、どうしても行動を避けやすくなります。


しかし「私はやれる部分もある」だと思える方は、解決のための試行錯誤につながりやすくなります。


また「私は立て直せる」だと思える方は、失敗しても本来の位置に戻りやすくなります。

 

ここで本当に重要なのは、多くの方が自己評価を「なんとなく」で持ってしまっている、ということです。

 

そして、メンタルの回復で重要なのは「望む自己評価」を持っているということです。

 

その「望む自己評価」というのは、「~という自分でありたい」というものです。

 

その自己評価が曖昧なままだと、落ち込んだときにネガティブな解釈が優勢になり、自己否定が固定されやすくなります。


逆に、望む自己評価が明確だと「その自己評価に近づくためのアプローチ」が組めます。

 

つまりメンタルを強くするとは、「望む自己評価」に向けて現在の自己評価が更新される経験を意図的に増やすことにあるんですね。

 

1-4.折れにくい心は「ハードルが低い目標」で作れる:「小さく勝って」自己評価を更新する

 

メンタルを育てるとき、最も重要でかつ効果が出やすいのは「低負荷」である、ということです。

 

これは、いきなり完璧を目指さず、小さなハードルを着実に超えていくということを意味しています。

 

つまり、いきなり完璧を目指すと失敗が増え、どうしても自己否定が強化されます。

 

しかし、軽い負荷を着実に超える、つまり「小さく勝つ」ということができれば、自然と自己評価は望むものに近づいていきます。


ここでいう「勝つ」とは大成功のことではなく、自分との守れる約束を守った回数です。

 

その回数が自己評価を更新します。

 

具体例として「怒りを外に出さない自分」を作りたい場合を考えてみましょう。

 

いきなり「毎日イライラしない」は無理ですよね。

 

そこで、次のように設計します。

 

① 週に1日だけ「怒りを外に出さない日」を作る(自分との約束)


② 朝にリマインドを入れる(例:水曜は『落ち着いて返す日』)


③ できたらチェックを付ける(成功や約束を守れた回数)


④ 3週間続けられたら、曜日を1日増やす

 

重要なのは、怒りを感じないことではなく、外に出さない選択ができた回数を増やすことです。

 

つまり、「よほどのことがない限り失敗しない」ハードルを作り、それを超えたという回数を重ねるということですね。

 

回数が増えるほど「自分はできる」が現実になり、自己評価が更新されていきます。

 

その結果として、揺れにくさと立て直しの速さにも良い影響が出ます。

 

では、低いハードル、つまり「低負荷」の目標を作る方法をお伝えしたいと思います。

 

低負荷目標を作るコツ(3つ)


まずは頻度を少なくする(毎日→週1)


そして時間を短くする(1日→30分だけ)


最後に、行動を具体化する(「頑張る」ではなく「何をするか」)

 

ここでのコツは、①先述したように、「よほどのことがない限り失敗しないハードル」にすること、②ハードルを越えるための具体的な方法を持っておく、というものです。

 

上記の低負荷をつくるコツ3つが揃うと、失敗が減り、成功が積み上がり、自己評価が変わり始めます。

 

折れにくい心を作る最短ルートは、ここにあります。

 

まとめ

 

折れにくい心は、①踏み出す力、②揺れにくさ、③立て直しの速さの3本柱で支えられます。

 

そしてこれらは連動して育ちます。

 

鍵になるのは自己評価で、自己評価は「小さく守れる目標」を積み上げることで更新できます。


まずは、週1回・5分でもいいので、低負荷の練習を置いてみてください。

 

続いた瞬間から、心はもう「折れにくい方向」へ動き始めています。

 

よくある質問


 Q. 「メンタルが弱い」「すぐ落ち込む」性格は治りますか?

 

まず「メンタルが弱い」「すぐに落ち込む」という問題を正確に求めないことが大切です。

 

そして、性格を変えるというよりも、落ち込みの長さと回復の速さのスキルを身に着けることが現実的かつ効果的です。


折れにくい心は「踏み出す力」「揺れにくさ」「立て直しの速さ」の3要素でできています。

 

どれか1つ(たとえば立て直しの速さ)を小さな練習で上げるだけでも、全体が連動して底上げされます。

 

Q. 注意されると頭が真っ白になります。どうすればいいですか?

 

まずは「その場で立て直す手順」を固定すると効果が出やすくなります。


● 具体例

 

①深呼吸3回→②「いま緊張が上がっている」とラベル→③確認質問を1つだけする(「どの点を直せばよいですか?」)。


目的は完璧に受け止めることではなく、「対話に戻る」ことです。

 

これを繰り返すと、揺れにくさも育っていきます。

 

Q. 自信がなくて行動できません。やる気が出るまで待ってしまっています。

 

待つより、「低負荷の行動」を踏み出す回数を増やす方が現実的です。


つまり行動を先にすると、気分は後から追いつくことが多いんですね。


おすすめは「週1回」「5分だけ」「1人にだけ」など、失敗してもダメージが小さい内容で試すことです。

 

そして回数が増えるほど「できる感覚」が育ちます。

 

Q. 「折れにくい心」を作るには、具体的に何をすればいいですか?

 

いちばん簡単なのは、低負荷目標で「守れた回数」を可視化することです。


● 具体例

 

①水曜は反射で言い返さない


②毎日ではなく週1回だけ、5分だけ着手


③できたらカレンダーに◯をつける


そして3週間続いたら曜日や回数を1つ増やします。

 

このように成功率を上げるほど、自己評価が更新されやすくなります。


Q. メンタルが強い方というのは、落ち込まないものなんですか?

 

落ち込むこと自体は誰にでもあります。

 

確かに、何があってもすぐに切り替えができる方もいますが、そうした方は本当にごく少数です。

 

一般的に「メンタルが強い方」との違いは「崩れ切らず持ちこたえる」ことと「落ちても戻るのが早い」ことです。


「落ち込む→立て直す→次の最初の行動を出す」の循環を作れると、落ち込みが「通過点」になり、結果的に折れにくくなります。

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この記事の執筆者

駒居 義基(こころのケア心理カウンセリングルーム 代表)

心理カウンセラー(公認心理師)。20年以上の臨床経験と心理療法の専門性を活用して、神戸市や芦屋市、西宮市の近隣都の方々にお住いの心のお悩みを抱えている方に対して、芦屋市を拠点に最適なサポートを提供しています。

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